「徳」という漢字は漢語では「德」と書く。左側のぎょうにんべん「彳]は、脚・歩行の意味があり、象形文字に由来しており、人間の正しい歩み、行いを表している。

右側は「十、目、一、心」からなり「一」は陰陽により世界が分けられ、混沌とした宇宙創造以前の世界を表している。「十」は完璧・完全の意味があり「神」を完璧な生命として表している。由って「十、目、一、心」は「神が人間の心を見ている」という事を意味している。  

古代中国では「德を積む」と、よく言われていた。道徳を遵守する善行の人は「德」が高く、それが死後の行き先を決める。人生に於いてその人の行いが善ければ、多くの德を積み、来世で良い人生が待っている。悪ければ来世では辛い人生になる。ここから察するに、私は前世で德を積んで来なかった様だ。それで今世では日々修行を繰り返す必要に迫られているらしい。果たして来世では良い人生が待っているかは神のみぞ知る。