中共は瀾滄江(らんそうこう)上流のダムを政治的駆け引きの道具として利用しており、中共が上流のダムを支配する事により東南亜細亜諸国への威嚇となり、延いては東南亜細亜諸国に影響を与える大きな政治的切り札となっている。

2016年3月瀾滄江の水量減が越南(ベトナム)の水田に深刻な旱魃(かんばつ)と海水の逆流を引き起こした際に中共は、下流国支援の目的で前例のない放水を行い、中国外務省報道官は記者会見で「友好国が困難な状況に遭っている時には助け合うべきである」と、発言している。だが、その1週間後に海南島の三亜市で「瀾滄江・メコン川協力」(LMC)の初首脳会議が開かれた。公式発表によると、中共から「緊急用水」を受け取った瀾滄江下流東南亜細5か国は「瀾滄江・メコン川宣言」に署名した⇒この宣言は「一帯一路」構想の一環で、融資・投資・インフラを利用して中共の影響力を東南亜細亜に拡大する目的がある。

その一例は、中共が柬埔寨(カンボジア)領土内に軍港を建設した⇒南シナ海とマラッカ海峡付近に位置するレアム海軍基地は2010~2017年には米国と柬埔寨の共同訓練所であった。しかし、2017年柬埔寨は米国との合同演習中断。2019年米国よりの海軍基地改修申し入れ拒否⇒柬埔寨が中共軍受け入れ計画疑惑が浮上⇒中共軍が30年間レアム基地使用密約!

レアム海軍基地には大型軍艦が停泊可能な港が在り、中共の新型空母福建号」を入港させるつもりなのであろうか?  完