瀾滄江(らんそうこう)上流に中共が大規模ダムを建設した影響で、下流域の東南亜細亜諸国で旱魃(かんばつ)が悪化している。

瀾滄江は西蔵高原(チベット)を源とし、全長約4800kmに渡っている。

上流は四川省・雲南省などの中国南西部を約2092kmに渡り蛇行しており、中国以外では緬甸(ミャンマー)老撾(ラオス)泰国(タイ)柬埔寨(カンボジア)越南(ベトナム)を横断して流れ、何百万人もの生活線となっている。他国ではメコン川と呼ばれている。

瀾滄江上流の大規模ダム建設に加え、中国では雨季に川から水を汲み上げ、乾季にこの水を戻して水力発電に利用することが旱魃を悪化させていると専門家は語る。

中国のダムは先ず貯水しその後、人工放水で水位を変化させる為、下流域の水位が異常変動して、農業・交通・魚類の回遊にまでにまで長期的影響を与える。

瀾滄江の水は氷河から雪と土砂を運び、雨季には豊富な栄養分が含まれており、流域は世界で最も重要な内陸漁業と穀倉地帯となっている。

だが、中共による大規模な水力発電ダム建設により大量の土砂が堰き止められ、メコンデルタ生態系悪化させて、泰国・越南の米生産に直に影響を与えている。また、世界第4位の内水漁業である柬埔寨のトレンサップ湖では湖から産卵の為に遡る魚が数百種類に及び妨げられ絶滅の危険性がある種も出ている。

中共は事前通告せずに水を制限したり、放流したりすることが多々ある為、下流国では深刻な被害を被っている。   続く