安倍晋三元首相の国葬が執り行われた。218の国や地域、国際機関からからの参列があった。その中には首脳級参列者や国王の来賓もあり、安倍晋三元首相が国際的に大変高い評価を受けている事実が伺える。安倍晋三元首相は戦後レジームからの脱却という日本の根源に関わる最重要な概念を日本人に提示した国葬に充分値するだけの功績を残している。私は今回の国葬には、共産主義国家からの参列はないのかと思っていたのだが、越南・ヴェトナム社会主義共和国首相が参列された。中華人民共和国からも儀礼的な参列があった。中国とは別に、日本と運命を共にする台湾からも参列があり、「中国・台湾」ではなくあくまでも「台湾」として安倍晋三元首相の国葬に参列した。華人が人口の76%を占める新嘉坡(シンガポール)からは新嘉坡建国者・李光耀(リークワンユー)の御子息である李顕龍(リシェンロン)氏が参列された。今回の国葬には中国、ロシアでさえも儀礼的に参列したのに、日本の国内に於いて参列を拒否した日本人が存在する。人間は其々自分の考え方があるし、民主主義国家である日本では思想信仰の自由が保障されている。だが、安倍晋三元首相は選挙期間の応援演説中に狙撃されて他界した被害者である。参列を拒否した日本人はその死者の霊に手を合わせるだけの心の余裕も無いのだろうか?古来より日本には「敵に塩を送る」という礼節があったのだが、現在日本ではもうその様な概念は通じなくなったのか?国葬に抗議する日本人の姿は、海外からの参列者に対し、非礼に当たるだろう! 私個人としては、安倍晋三元首相の霊があの世で安らかに過ごせることを祈るばかりだ。そして、どうぞ日本を天界よりお見守りください。 合掌