子供の頃に読んだ『キューリー夫人』の伝記の中に今でも忘れられない一節がある⇒キューリー夫人の故国であるポーランドは彼女が子供の頃、ロシア帝国・プロイセン王国(現・ドイツ)・オーストリア帝国の3強国により分割統治されていた。マリア(キューリー夫人の幼名)の住むワルシャワはロシア帝国に占領統治されていた⇒「ロシアの皇帝はとても恐ろしい人です。ロシア皇帝の言う事を聞かないポーランドの人たちを鎖で繋いでシベリアというとても寒い所へ無理矢理連れて行きました。ある日マリアたちが学んでいる学校にロシアの役人がやって来ました。ロシアの役人が来ると合図のベルが鳴る事になっています。その日もベルが鳴ると直ぐにポーランド語の教科書を秘密の場所に隠して、裁縫を始めました。授業終了の鐘が鳴ってもマリアたちが裁縫を続けているのでロシアの役人は、何故他の授業をやらないのかと先生に尋ねました。先生は『今日は裁縫の日です』と答えました。ロシアの役人は生徒たちがロシア語をどのくらい話せるかテストすると言いました。先生は一番ロシア語が上手なマリアを指名しました。ロシアの役人は『現在のロシア皇帝の名前を言いなさい』と言いました。マリアは『アレクサンドル2世です』と、答えました。ロシアの役人はマリアの流暢なロシア語を聞くと満足して帰って行きました。ロシアの役人が帰った後、先生も生徒も皆で抱き合って泣きました」⇒日本人シベリア抑留はスターリンが指示・決定したものだが、それよりもずっと以前の帝政ロシアの頃から他民族に対し行ってきたロシアの伝統らしい! ロシアが今も昔も切望して欲しがっているものがある、それは⇒不凍港!冬季でも凍らない港!⇒ウクライナを占領すればそれが叶えられる!

親日的なポーランドの人たちは、親しみを込めて日本のことを「大きな森の隣の国」と呼ぶ。大きな森とはロシアのことだ!ロシアを隔てたすぐ隣にある国として日本に親しみを持ってくれている!⇒ソ連・ロシアばかりを見ていると暗澹とした気持ちになりがちだが、大きな森の外側には日本人の立場を理解して、価値観を共有出来る人たちが大勢いる!完