ポーランドの人たちは、日本を「大きな森の隣の国」と呼んでいる。大きな森とはロシアのことで、その森を越えればすぐ隣にあるのは日本である。という意味であり日本に対してとても親近感を持っている人が多い。さて、その親日的なポーランドではあるのだが近年「孔子学院」が開校されてポーランドの子供たちに中国語や中国の伝統文化を学ばせる親が増えている。「孔子学院」は日本国内にも在り、同じ様に中国語や中国の伝統文化を教えている。私自身が中国語や中国史の学習者であり、中国文化を学ぶこと自体は良い事だと思っている。また米国にも「孔子学院」は存在している。「孔子学院」は台湾系ではなく、あくまでも中共政権との結びつきがある。欧米諸国でもその辺を懸念する声があり、単なる中共政権の政治宣伝機関ではないのだろうか?との見方をする人も少なくない。実際「孔子学院」の講師陣は中共政権から派遣されて、世界各国で教えている。だが、中国では「孔子学院」が洗脳教育であるという意見に対して、あくまでも中国語と中国の伝統文化を教える学校であるとの姿勢を崩さない。こうした中共政権の言い分もある意味正しくて「孔子学院」では政治・歴史・経済には決して触れない様に注意している。その中でも特に台湾と西蔵(チベット)に関する話題には細心の注意を払い開けてはいけない玉手箱の様な存在となっている。     続く