インカレ ロードレース | EAT RIDE LOVE 〜食べて、走って、恋をして〜

EAT RIDE LOVE 〜食べて、走って、恋をして〜

KINAN RACING TEAM 所属、プロロードレーサーの小出樹です!

ありがたいことにインカレロードに出場させていただくことになった僕。

ただあきさん藤田さんのアシストをするという役目を監督からいただいた。「完走」という期待もされていた。

それはきっと個人戦の走りが少なからず評価につながり、役目や期待をいただけたのだろうと思うが、ぶっちゃけ言うと個人戦は運が良かったと思っている。まずコースが得意中の得意だし、圧倒的に前待ちが有利だった。

そんなこんなでレース前はめちゃめちゃ緊張した。強くないのはわかっている。ただ、期待をしていただけたのなら精一杯答えたいと思っていた。

(個人戦)



レースは地元長野県。大町は ーーの名産地(お察しください) 美麻!
高校の時はよく走りました。

今回のオーダーは先輩の吉岡衛さんと序盤から逃げること。
去年衛さんは、同じコースで大逃げをかましてカッコよかったのが昨日のことのように。自分もあんなふうになるぞ!と、思ってました。





しかし……


ローリング中に落車が発生。
ぶつかって、コケはしなかったものの、後ろから突っ込まれてホイールがズレる。
コースには狭くてテクニカルな道があり、危ないので、そこを過ぎた先で一度止まってリアルスタートという形がとられる。なので焦らず、ゆっくり直す。

で、走りはじめると、アウターに入れた時に「ガッ、ガッ、ガッ」と音がする。信大の堀江さんに「イカしてるやろ〜」とか言ってたけど、ぶっちゃけ不安しかなかった。
どうやらF.ディレーラーのガイドプレートがアウターの歯に当たっているようだ。

ピットで自転車交換すればいいやって思って、余計な心配はしないことに。

で、リアルスタートが切られるとまあまあペースが速い。コースが危ないということもあり、有力チームがふるいをかけているようだ。


もちろんピットの登りでも、ペースは落ちない。
が、サポートの方が自転車を用意してくれていた。
ありがたい!!!
と思ったら、衛さんも機材交換らしく、その準備だった。
で、 自分でピットの奥にある自転車を引っ張り出してくる。この時点で集団はどっか行った。

さらに di2のバイクを選んだのだが、ボタン設定が変更されており、シフトダウンができずにここまでまだ時間をロス(嫌味ではないです。機材を貸していただいて本当に感謝しています。)

さらに、タイムのペダルは自分一人なので、ペダルがはまらない。トラブル大三元!
スピプに変えます、、、




筑波大学のOB、こだまさんが背中を押してくれてなんとか再スタート。
OBの明石さん渡辺さんからは「焦るな!追いつける!」と言っていただけたが、ぶっちゃけ無理だと思っていた。
同期の石川、木下には苦笑いをされ、こっちも笑ってごまかした。
でも、冗談抜きで僕のインカレは終わった。と思った。
ここで諦めるなんて嫌だった。
それは、中学生の時から生意気だった僕の面倒を見てくれた信大obの高橋さんが、樹がインカレに出るんだ、、って泣いてくれた。だから、意地でも完走したかった。



高橋さんが叶わなかった夢の舞台で、最高の走りをしたかった。

負けるわけにはいかない。
1周、乗りなれない自転車を全力で踏んだ。
ピットでサポートの方に直してもらった自分の自転車に交換し、その後も必死にもがいた。短時間で走れるように直していただいて、これも感謝しかない。


運良く集団は落ち着いていたので、なんとか1周半で追いつくことができた。が、かなり足にきている。ヤバイ
同期の清水から、ただあきさんが逃げてると言われて安心。少し足を休めることに、


で、レースは淡々と進み残り4周回。
ただあきさんが逃げ集団から抜け出し、単独との情報が入った。そこから日大の猛追が始まる。ここで集団が追いつくわけにはいかない!
ローテに加わり、あからさまにペースを落とした。ごめんなさい。


が、残り3周、ただあきさんは吸収され、レースは振り出しに。
この辺りかな、徐々に足が回復してきた。なんでだろ。めっちゃ踏める。

鹿屋や早稲田がキレのいいアタックをする、そのアタックに乗るためのスプリント足はないが、踏み続けてれば自然に追いつけた。ローテにも加われたし、脚はきつくなかった。



ただ、胃が重くて吐きそうな感じがあって、それがしんどかった。

何度か抜け出すことを考えるも、全て無駄足に終わり、、でもホームストレートに行くと、「京産頑張れ!」とか、「こいでー」とか、「いつきー」とか、いっぱい声援が聞こえて、、本当に嬉しかったし、頑張れた。



そんなこんなでのこり一周、胃の不快感も限界だった。でも、最後の登りまで必死に集団にしがみついた。
が、
最後の登りでちぎられてゴール。

14位だった。



終わった後はとにかく気持ち悪かった。同期のしょうこがコーラ持ってきてくれて、飲めなかったけどありがたかった。
信大のみんなは大きく祝福してくれた。
他にも、みんなお疲れ様って言ってくれた。
本当に嬉しかった。
完走できたのはサポートの方々や応援のお陰です。
個人戦は運が良かっただけじゃなかったことを証明できた。
皆さん本当にありがとうございました。
つぎは入賞狙って頑張ります!

support by
#GARNEAU #REC-MOUNTS #GIRO #GNLab
#WAKOS #京都トヨタ #C's design works