EAT RIDE LOVE 〜食べて、走って、恋をして〜

EAT RIDE LOVE 〜食べて、走って、恋をして〜

京都産業大学自転車競技部・EQADS・Japan National Team 所属の小出樹です。
よろしくお願いします!

そんなこんなでプロローグ。

5kmのコースを1周するタイムトライアル。中盤にかけて岡があり、下りもかなりタイトなコーナーが存在する。


前日に3周ほど、当日も交通規制がされてからラインを目一杯使っての試走をし、大体オッケー。


タイトなコーナーは、最初は浅いものの最後深くなっており、油断すれば確実にトぶ。ここで転んだら9日間痛い目を見るので、安全策をとってゆっくりいくことに。


試走終了から出走までは大体1時間。余裕を持って行動できる。念のため仮の検車を済ませようと、検車場に並ぶ。

と、前後をイネオスのロドリゲスに挟まれた。


いったい俺が何をしたって言うんだ。

恐縮です。




検車は問題なくスルー。一応トイレに行っておこうと、チームメイトの平井とトイレを探す。


・・・ない。 


大会オフィシャルのトイレがあると完全に油断していた。そうだ、ここは野ションの国。完全に油断をしていた。

そして野ションをしようにも、街中すぎて探せど探せど人人人。

更に人間とは面白いもので、「一応」行こうと思って

いたものが、トイレがないと分かった瞬間行かなくてはならないものに変わる。さあ困った。野ション初心者の僕らにとって街中は流石にハードルが高い。


仕方ないのでその辺のカフェに「トイレ貸して」と懇願するも全滅。


そんなことをしていると、時間というのはあっという間に過ぎて行き、出走20分前に。

もう我慢して走るしか選択肢がないので、ダッシュで戻って準備をして並ぶ。



見渡す限りの180cm。オランダ人なんて、俺の倍は軽くある。世界広いなーと思いながらスタート。


先に走った川崎に、前半ツッコミやすく、ツッコミ過ぎると死ぬと言われていたが、なるほどパワーが溢れ出てくる。

気持ちで抑えて岡を越える。タイトなコーナーも安全に曲がって、出し切ってゴール。


結果は下から7〜8番目。やってしまった、、

ここに来ているのは世界の精鋭。完全な力勝負だとこうも違うものか。と。


そんな中でもチームメイトの留目は66位。平井も101位。さすが。

トップとは1分近く差が開いた。単体で見ると大きいが、アルプスに入ればくるりと覆るとポジティブに。




〜第一ステージ〜

昨日の反省を生かしてホテルで出せる絞り出す。

スタートはCharleville-Mézières(シャルルビル=メジエール)、ゴールはSoissons(ソワソン) という街。どちらもお城があって大きな街です


コースプロフィールは最後に3級が2つあるだけで、あとは平坦コース


ただ、若干ボコボコしてるのが懸念点


レース前に抗原検査。

フランスではワクチン接種証明、もしくは72時間以内の陰性証明がないと人権がなくなる。

具体的にはホテルや公共交通機関、更にはデカめのスーパーでさえ入れない。人権ありません。



3日毎に鼻の奥に綿棒ぶち込まれる恐怖よ。


レース前にチームメイトの蠣崎がインタビューを受けてたみたい


蠣崎はフランス語ペラペラなのでカモられてたのかな

(尊敬してます


そんなこんなでいよいよレーススタート。

ジャパンとしてはスプリントのある蠣崎を守りたいため、他5名で前を位置取れるよう話すも、これが本当に難しい。まず集団の密度が高いため、前に上がることすらできず、さらに足を使って前に上がれたとしても、オランダ、イギリス、デンマークなどデカいチームが位置取ってて全然入れない。

極め付けは頻発する集団内の急ブレーキに集中力をフルに使う、、、

一瞬でも気を抜いたら落車する。。。

本当に勝手が分からず、みんな後ろの方でバラバラになってしまう。


唯一蠣崎が各国まとまっている後ろにつけている。伊達にフランスで走ってない。さすが。


残り半分を過ぎた頃からだろうか。徐々に集団内で落車が起こり始める。

そんな中、ついにジャパンも平井が落車に巻き込まれる。幸い軽症だったためすぐに復帰したが、急ブレーキ、落車は止まらない。

それでも、後方の出来事など対岸の火事のようにレースは進み、1つ目の三級山岳の手前、かなり細くタイトなコーナーでビビって位置を落として走っていると、前方で落車が起こったようでみんなペースを落とす。


自転車が2台転がっており、うち1台がブリヂストン。ジャパンだ。。

すぐ近くの草むらで蠣崎が痛そうにしていた。スプリントを任せる蠣崎が転んでしまい、待つことも考えたが0秒ゴールも重要だったため先を急ぐことに。


いやでも蠣崎のバイクってargon18じゃね?なんでBSが転がってんだ?


そんな疑問を持ちながら最後の3級をクリア。

また下りがタイトなコーナーだったため、ビビって位置を下げてしまう。


前方で幾度も落車があり、その度に足を使って前に追いつくを繰り返し、集団の後方でゴール。なんとか0秒で次につながることができた。


レース後話を聞くと、転がっていたBSバイクは山田拓海のものだったらしく、本人は顎が切れ、手が動かないとのことで救急搬送。


検査の結果は親指骨折。顎と腰も縫う大怪我と。


蠣崎の体は擦過傷のみで、明日も出走できるとのこと。

第2ステージはチームタイムトライアル。1人減ってしまい圧倒的に不利になってしまったが、文字通りみんなで力を合わせて頑張るしかない


→つづく。