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25Oct
- 伊坂幸太郎『チルドレン』
  過剰な自信家でマイペースだけどなぜか憎めない陣内のまわりに起こるちょっとした日常の奇跡を描いた短編集。彼のペースに振り回される友人たちは、陣内の奔放さにあきれながらもつい付き合ってしまう。言いたいことを言い、ユーモアのある、ちょっと歌のうまい彼をどこかで羨ましく思いながら。そもそも伊坂の本は文体が常に面白い。それはまるで駅前のジャグリングがあまりにも見事で足を止めて眺めてしまうような、軽快で流れのある文章を書く。ウィットに富んだ伊坂の作風は小見出しにも表れている。バンク、ジャンク、ギャング、パンク、パニック…小ネタ小細工にクスリと笑ってしまうこと請け合いである。そして本作の特徴としては、中心人物の陣内を誰かの視点で描くという軸で時間が前後するところがあげられる。お互いの短編が伏線や背景となり、断片的だった人物像が構築されているような感覚に陥る。時間の往還に不自然さがないうえ、陣内のリアルな人生の厚みを感じるから不思議である。仲良くなったから昔話を聞いた、そんな気分になる。陣内という爽やかな変人と友達になってみたい。
17Oct
- 巡る人、流れる季節
  木皿泉『昨日のカレー、明日のパン季節が一つ巡るような。そんな、逆らえない摂理のなかに緩やかに織り込まれて、それでも生きている。時の流れは私達を優しく押し流していくけれども、一歩を自分の足で踏みだそうとする。彼らを見ているとそんな感じがする。夫を亡くしたテツコと夫の父ギフとの温かい木の暮らし。二人もその周りにいる人も何かしらの痛みを、苦みを抱えて生きている。だからこそ。相手の何気ない言動が彼の人生を揺さぶっていたりする。登場人物同士の関わり方が良く練られていて、章が進むごとに人をつなぐ線が出来ていくところは本当に考えられていると思う。連続ドラマ『すいか』など脚本家としての活躍もあってか、この本の中（つまり尺）できちんと収まりが良いようになっている。計算されているといってもいい。また、木の一軒家で過ごす季節の小さな情景には泣きたくなるようなものがある。温かくて一つ一つは小さくても確かにテツコをこの世界に結び付けてくれる。丁寧な描写だ。ちなみにこの木皿泉、夫婦のペンネームである。そう知って何となく納得するところがあった。完成されたプロット構成と、繊細な描写の両方を可能にしているのは、おそらくここに理由があるのではないかと思う。
14Oct
- なぜ「就活では苦労話を」と言われるのかっ！！
  こんにちは。今日はちょっと飛ばします。なぜ日本の就活では苦労話が好まれるのか―。日本の社会・教育システム上、就活時に話すエピソードだけで人選を行っているといっても過言ではないからこれはどういうことかというと…海外（ここでは他の先進国とします）では、大学に行くというのは選択肢の一つに過ぎないんですね。その代わり大学に行かない人は職業訓練をします。（ドイツのデュアルシステムなどが有名）そして実際に就活をする際、企業側は募集要項に特定の資格を要求します。一方、応募側も職業訓練や大学に進んだら進んだものなりに資格を持っています。持っている技能・資格がマッチしているところに行くんですね。しかし日本は大学に行く者が多数であり、資格も要求されません。会社に入ってから必要な技能を教えて、そこから螺旋階段のように出世するシステムです。日本での転職が難しかったり、年功序列が重んじられやすいわけはここにありそうですね。つまり、企業が求めているのは！会社に入ってから一生懸命　技術を学ぼうとする人。すなわち”頑張れる”ということがアピールになります。それで、苦労話なんですよね～。もちろんこれが全てではないと思いますが…就活ルールについて話し合われている昨今、大学二年生の私にとっては割と熱くなるところなのです。なんか、なんかなあ。長いのに付き合って下さりありがとうございました（照）
13Oct
- 風邪をひいても so happy!!
  こんにちは。ブログを読んでくださりありがとうございます。…寒いですね！急な気温の変化で体調を崩している人も多いみたいです。皆さんもお大事に…！さて、私の友人も風邪をひいてしまった一人です。講義中、斜め前の席に座っている友人を発見。…黒いマスクをしている！！いかつい、いかついよそこの君！鼻かんでるし、風邪をひいてるのは分かるのですが…彼は日本文学の学科で面白いけれど、とてもそういう黒いマスクのタイプじゃないというか…さっそく授業終わりに話しかけてみたところ、「いやあ、一回やってみたかったんだよね！ときどきいるじゃない？どんな気持ちなのかなあって！」すっごいワクワクしてるんですけど( ﾟДﾟ)あ、でもあれだね。ある日突然黒いマスクしてるところ見てさ、”とがってるね～”ってなる気持ちまでは考えなかったのね（＋　＋）so happy な感じの彼は次の日から白いマスクに戻ってましたとさ。ちゃんちゃん。
10Oct
- 一本取られます。
  こんにちは。今日は最近読破した本の話を。誉田哲也の武士道シリーズです！！この話はですね、女子高校生の磯山と西荻が青春を剣道に捧げるお話です。シックスティーン（高1）・セブンティーン（高2）・エイティーン（高3）という風にタイトルが変わっていくのも素敵。ちなみにジェネレーションは大学生以降です。あと、しおり紐が紅白で二本ついてるのもかっこいい！剣道は紅白で戦いますからね！誉田哲也といえば、「ストロベリーナイト」でお馴染み、割と狂気的なお話を書く方ですが。この武士道シリーズは初めての青春小説なんだとか！ひたすら勝敗にこだわる全中2位の磯山と剣道に純粋な楽しみを見出そうとするお気楽な西荻と。なんかありがちだなと思いきや、思わず引き込まれてしまいました。読んでなかったら是非…¡
09Oct
- 今年の秋冬の美術展がはじけちゃってる件。
  こんにちは初めてのブログ読んでくださった方がいて感動しました！！ありがとうございます！親知らずで常時口の中が痛いけれど、膨らんだほっぺを友人が盛大に笑ったけど、何とか生きていけます。さて今シーズンの美術展は上野がすごい！！やーちまったなぁ！！（古い）どれだけ見れるかなと今からワクワクです！３つほど列挙してみますね(￣▽￣)①フェルメール展2018年10月5日～2019年2月3日　上野の森美術館https://www.vermeer.jp/一言で言うと、フェルメールは流行りです。にわかフェルメールファンです、私。ちょっとチケットの取り方が厄介です。前売りでかつ時間指定。でも予約しちゃいました。井上涼さんの「何にでも牛乳を注ぐ女」、好きなんですよ。②ルーベンス展2018年10月16日～2019年1月20日　国立西洋美術館http://www.tbs.co.jp/rubens2018/ルーベンスってあの、「パトラッシュ、僕はもう疲れたよ。」っていう死に際に出てくる宗教画を書いた人です。フランダースの犬ですね。③ムンク展2018年10月27日～2019年1月20日　東京都美術館https://munch2018.jp/これはもういいですね。「叫び」が来ます！！ちなみに”ムンクの叫び”というのが一般的ですがこれはエルヴァド・ムンクの「叫び」という作品です。って今知ったのは私だけでしょうか…今年は芸術の秋になりそうですね！！！
07Oct
- 頑張れ！親知らず！！
  はじめまして。ブログ初心者頑張ります。どうか気長に見てやってください。はあいじゃあさっそく！私、親知らず抜きました。親知らずってあの、進化の都合上要らなくなってしまった歯のことですけど。私の場合、矯正してるからどうしても抜かないと上下の歯数があわないんだとか。ひとまず麻酔をかけられます。注射に近い。麻酔が聞くまでしばらく待ってたら、カラオケで盛り上がってる友人たちから動画が。「頑張れ！親知らず！！」…馬鹿にしてんかいっ！（( ﾟДﾟ)）怖がる私に接する看護師さん、良く言えば冷静、悪く言えば無慈悲。まあ、慣れてますもんね…親知らずは抜歯の中ではかなり難易度が高い。抜くというより砕いて取り出す感じです。先生にすべての命運を握られてる感じでした。おお神様お慈悲を…まあ、抜いてもらったんですけど。また動画が来てました。「お疲れ！親知らず！！」だかぁら！！！！まあ、この後の腫れがひどくならないこと祈るばかりです。じゃあ、今日はこの辺で。