4人の子どもたちとの
新たな生活がスタートして 丸15年。
突然の母親との死別は
子どもたちにどんな影響をあたえたのか
予想できなかった…
というより、そんな心の余裕が私には無かった。
9才(小3)の長男と7才(小1)の長女は小学校へ
5才の二男は保育園に送り迎え、
2才の三男は自宅兼職場で
仕事をしながらの育児が始まった。
現実を見つめることがなかなできなかったが、
何日かが経過したある日、長男に
「お母さんはもう帰ってこないこと、わかるよね」と
話し掛けると
「うん…」と、うなづいた姿が印象的だった。
後日、担任の先生から
「クラスのみんなが、お母さんが亡くなられたことを
聞いてきたときに、『もう、その話はしないで!』と
きちんと言っていました」との話を聞いた。
長男はどんな思いだったのだろうか?
子どもたちにとって母親との死別は
まだ理解できる年頃ではなかったのが幸いしたと思う、
それは、
子どもたちが普段の様子と変わりなかったからだ…
いつものように夜、寝床につくと
「ねえねえ、お父さん今日も怖い話をしてよ~」と
4人が掛け布団をかぶりながら 催促してきた。
当初は寝る前に絵本を読み聞かせしていたのだが、
ある日、海の中から妖怪が出てくる絵本のとき
その部分を少しオーバー気味に話したのが
子どもたちの印象に残り
やがて私の創作の怖い話へと発展したのである…
「だれもいないはずの家の中から
カッツ、カッツ、カッツ、と足音が聞こえてくる…
でも 姿は見えない、カッツ、カッツ、カッツ…」
こんな調子で話は始まり
途中、子どもたちは「キャー!」と悲鳴をあげながらも
「それから? それから?」とエスカレートしていく。
そんな無邪気な子どもたちの姿に
私は支えられたのだと思う。
しかし、子どもたちにつきもののケガや病気に
孤軍奮闘の日々が続く。
でも、そこでも親子のスキンシップを体感できた!
子どもの病気のこともあり
東京での生活に終止符を打ち、
私の生まれ故郷に住まいを移すことになった。
当然、小学校に通っていた二人の子どもの心中は
穏やかではなかっただろう…
その心配を一掃してくれたのが
転校先での出来事だった…
(続きは、次回に)



押し花にして小さな額に













