剣道の打突が一本となる条件を
簡単に説明すると
気剣体の一致した打突で、
尚且つ、残心のあることです。
気は気魄、剣は竹刀、
体は体さばきや体勢のことです。
気魄を込めて、
物打ち(刀身の三分の一程度のところ)の刃部で、
刃筋正しく、相手の打突部位を打突する。
ただ単にそこに当たったら良い訳ではなく、
打突の強度も必要なので、
打突時に整った体勢で打突していないと
完璧な一本にはなりません。
それに加えて、残心を示すこと。
残心とは、
打突後も相手の反撃に対応できるように、
気を緩めず、体勢を崩さず、
相手よりも優位な状態を保つことです。
これら全てが揃っていないと、
完璧な一本とはいえません。
竹刀が当たったかどうかの部分を
気にしている人は多いですが、
気剣体が一致しているかを気にしている人は
あまり多くないような気がします。
またその後の残心で、
優位性を保つところまで
しっかり気にしている人は
更に少ないような気がします。
とはいえ、実際に相手と向き合い、
戦っている最中に、
自分の事ばかりを気にしていると、
相手に集中できなくなり、
相手の隙を見落としたり、
相手の動きに翻弄されたりするのも事実で、
なりふり構わず、
相手に向かって全力で打突することも
大切だと思います。
なりふり構わず、全力で出した打突が
気剣体の一致した打突で、
その後も自然と残心が備わっているのが
一番良いと私は考えています。
その為には、
打突する前、構え合ったところから、
気剣体が相手より充実した状態をつくり、
相手よりも優位の状態になっていることが
とても大切だと思います。
気魄を込めて相手に向かい、
相手の気勢を挫き、
相手よりも刃筋を通して竹刀を振り易いように、
竹刀を相手に向けながら
相手の剣先を僅かに自分から逸らす。
この自分が優位な状態で
すぐにでも打突できる体勢を保ちながら、
足さばき、体さばきを使って、
体勢を崩さずに打突できる間合いに詰める。
打突前に、既に気剣体が充実した状態で
相手よりも優位な状態で打ち間に入り、
相手の隙を見つけたら、
あとはなりふり構わず、
全力で相手に向かって打突しにいっても、
自然と気剣体が一致した打突となりやすく、
打突後も残心を示しやすくなると
私は感じています。
言葉にするのは簡単ですが、
実際には相手のあることなので、
そんなに簡単に思惑通りにはいきません。
努力と工夫は必要です。
私自身も試行錯誤の繰り返しです。
まだまだこの道のゴールは見えません。