剣道 稽古日記 ~終わりのない道~

剣道 稽古日記 ~終わりのない道~

剣道、稽古の日記です。
教え子や後輩に対するアドバイスなど
たまに違うかも!?

※あくまでも個人的な考え、意見です。

稽古の中で、

簡単に左拳を上げて

防御姿勢をとる人がいます。


私は、相手がその状態で

防御しようとしているところを

横から竹刀をねじ込むようにして

小手を打突することも、

突きも、逆胴も打てます。


そのまま近付いてくる相手なら、

体当りで相手の体勢を崩す等してから

打突することもできます。


他にも打つ方法はあると思いますが、

乱暴な戦い方をしたくないので、

余程の事がない限りは、

軽く胸突きを当てるだけで終わらせたり、

何もせずに鍔迫り合いにさせて、

離れてから仕切り直したりします。


何れにしても、トドメを刺すことはせずに、

そのまま打たせないだけで

その場を凌ぐ場合が殆どです。


私は、剣道は手元を上げさせられた時点で、

負けたようなものだと教えられてきたので、

相手が手元を上げて防御姿勢になった時点で

勝負がついたと思っています。


なので、わざわざトドメを刺すまでもなく、

その場を凌いで、次の展開の稽古をするのです。


しかし、それだと打たれてないから

負けてないと考える人が一定数います。


打突する為には多かれ少なかれ

手元を上げることになるのですが、

相手に打突されない為に左拳を高く上げ、

自分が打突できない状態になったら

それはもう負けだと思います。


あまりにも左拳を上げて防御姿勢をとり、

打たれてないから負けてないと

食い下がる相手には、

多少、乱暴な戦い方になっても

トドメを刺すときもあります。


また、こういう言い方は失礼かも知れませんが、

怪我をしそうなお相手なら、

乱暴なことはせずに、

そのまま打たせて終わるときもあります。


しかし、そういうお相手との稽古は、

打っても打たせても、

私にとって気持ちの良いものではありません。


価値観は人それぞれ。

剣道観も人それぞれ。

目指すところが違えば、

その手段、戦い方も違って当然。


どっちが正しいとか間違いとかではなく、

中身が根本的に違うので、

違う競技で競っているようなものだと思って、

割り切るようにしています。