この言葉は、父が言った言葉です。


おそらく私が40代の頃だったと思います。

父に「お父さんの生きがいって何よ」と聞いたことがあります。

 

その時に父が言ったのが、

「生きがいったって、そんなのないよ。

生まれて来たから、ついでに生きてるだけだ魂が抜ける」っと答えました。

 

その時、私はなんじゃそりゃ、と思いましたが、

考えてみたら、誰しも生まれたいという意思を持って生まれてくるわけではない。

気が付いたら、自分という人間が世の中に存在していて、

まだ寝ていたいのに起こされて、冷たい水で顔を洗わされ、幼稚園バスに乗せられる人生が始まっていた。

 

私が父親に冒頭の質問を投げかけたのには、深い意味があり、

父も私がその質問をした意味を理解していたけど、今、ここには書きません。

 

実は、それを最初は書いていました。ですが、とても長くなり

収拾がつかなくなったので、全て削除しました。

 

父のこの言葉はラストノートがいつまでも続く香水のように

いつまでも離れることがありませんでした。

非常に興味深く、なぜそう答えたかを1人で考えると、まるで禅問答のように

答えは出て来ませんでした。

 

このブログを始めるにあたり、フォーマットとして何か書き込まないと

いけなかったので、何と書こうか少々考えました。

その時、頭に浮かんだのは、この父の言葉でした。

これだな昇天と思い、キーボードを叩きました。

 

以上、今更ですが、ブログのタイトルの裏事情でした。