原点回帰 | でこぼこな私をおもしろがってみる

でこぼこな私をおもしろがってみる

子供のときにSJSという難病にかかり、後遺症で視覚障害があります。
どんな自分もまるっと受け止めながら、おもしろがりながら笑って生きたい。そう願いながら綴っています 。

こんにちは。



まりこです。



私は点字ユーザーですウインク





ペアで仕事をさせてもらっている方が


担当業務を離れることになったので


点字で手紙を書くことにしました。



その方は


晴眼者(見えている人)だけど


点字が読めるのでね。





点字で手紙を書くなんて


いつぶりやろうかキョロキョロ



盲学校(中学・高校)時代は


友達と文通したりしていたけど


点字を書く(打つ)こと自体


ほぼなくなりました。



いまは


点字を入出力する


専用の機器があるし


画面を読み上げる


ソフトやアプリを使えば


パソコンやスマホで


メールやラインもできる。




これが


点字を手書きする


「点字盤」というもの。



用紙を固定させて


定規を挟んで


1点ずつぽちぽち打っていくわけです。



中学生のときから使っているから


めちゃくちゃ年季入ってる。笑



これを使っている人


もうほぼいないと思います。



晴眼者でも


手書きする機会が減ったのと同じ。



でも


私は超アナログ人間なので


今でも


仕事でメモをとるときに使っています。



時間はかかるけど


ぽちぽち打つのが好きなんですよね照れ



学生時代は


点字盤でノートをとっていたから


右手の中指には


タコがまだ残っています。



パソコンやスマホなら


間違えてもすぐに消せるけど


手書きだとそうはいかない。



点の位置を間違えたりしたら


爪で消したり


「点消し」という器具もあるけど


完全に消すことはできない。



昔は


これしかなかったんだと思うと


今は


ほんとうに便利になったよなぁ。



そう思いつつ


懐かしみながら手紙を書きました。



豊かな時間でしたおねがい



自分のメモなら


間違えてもいいけど


手紙なので


文章を考えて


下書きして


間違えないように


集中しながら清書して…。



この作業がとにかく楽しくてニヤリ



便利なのもありがたいけど


お世話になった方への想いを乗せて


手間と時間をかけて


じっくり手紙を書く。



昔は当たり前だったことが


とても贅沢に感じられました。



心が満たされました♡



私にとって点字は原点。



盲学校に行って


点字と出会って学んだことで


人生が変わりました。



今の仕事も


そこにつながっています。



大げさかもしれないけど


原点回帰のような


そんな気持ちにもなれた時間でした♡



おわり