この日は朝から晴れ渡った。
前日は諏訪湖の新作花火大会で、
音と光と色で空が清められ、
大勢の人が楽しんだ翌日だった。
一粒万倍とか天赦日とか、ほかにもいろいろ重なった
おめでたい日だったらしい。
(特にねらったわけではないけれど)
「山たち、生き物たち
朝からみんな楽しみにしてますよ~」
顔を見るなりHが言った。
そういえば、自然界ではウワサになっているというライアーの響き。
それを最初に教えてくれたのは、Hだった。
会場へ向かう途中
南信州のアルプスたちのワクワクもつれてきて
開演前にみんなで手を繋ぎ、
そのエネルギーをみんなに伝えてくれた。
私たちのコンサートは
土地を見守る自然界の山や湖に住む神様からのオファーで
開催されている。
オファーって人間だけのするものだと思っていたけど
いろいろあるんだなぁ。
後からわかったことだったが
今回は、八ヶ岳と諏訪湖からでした。
このコンサートの意図するところは
「わたしたちが住ませてもらっている
土地のエネルギーや住む人のエネルギーを
上昇させ
地球を響きの星にすること」
開運コンサートらしいです。
受付が始まると、
宇宙の存在たちの入場も始まった。
その報告を受けた時間を見たら、
受付時間に合わせたように来ていて
普通でオモシロい(笑。
このコンサートは、リラックスしてきくコンサートになっている。
そのため、ちいさな赤ちゃんから子供を含め年配の方まで
好きな場所にヨガマットや敷物を敷いて横になったり
椅子にすわりはじめた。
その場でジャージに着替えて横になり、
寝る気満々で、始まるのを待つ人もいた。
信州マザーアースの女神たちは、この日の演奏内容を
文字と絵に書いて
壁に貼り、それに従って演奏をしていた。
模造紙にマジックでかいた夏休みの研究みたいにね。
アナログだなぁ
パソコンで作ればもっときれいだよ、
なんていう仲間は一人もいなくて
楽しみながらみんなで描いた。
みんなで描くことにも意味があるのだ。
プロジェクターで映像を流すのは?
なんて言ったのはわたしくらいだった。
絵や文字にすること
それを手で書くという作業から
エネルギーが発するんだそうだ。
井戸尻考古館で見た
縄文土器と同じだね。
コンサートが始まった。
床に寝転がって聴く人たちを眺めながら
椅子に直立不動で座っていた年配の男性たちも
演奏が始まり30分もすると、全員、椅子の上で居眠りを始めた。
水の流れる音
鳥の声、
雷の音
木の中にある音(ソウルサウンドライアーの音)
が部屋を満たしていく。
「森の中にいるような空気、静けさ」
後で見たアンケートにはそんな感想が多い。
さて、すわっチャオの会場で、
宇宙の存在たちはというと、
ほっぺたがくっつくほどぎゅうぎゅうに
お部屋に入っていた。(H談)
大入り満員
来てくれてありがとうございます。
眠りたいお母さんの横で、
子供たちは水の音が気になる。
そのうち水カンリンバに手を伸ばす。
子供たちの出す音は、コンサートの純度をさらに上げてくれた。
お父さんとお母さんと一緒に来た
お座りをはじめたばかりの赤ちゃんが、
ずっとごきげんだった。
さて、日本全土をめぐる音と波動の旅も終盤にむかう。
コンサートには、
終了時間をきっちり知らせるタイムキーパーが必須、
とする人や
それはどうでもよい(必要を感じない)という人もいる。
以前ほかのコンサートで、タイムキーパーを、あなたがやるべきだったと
後で責められたことがあった。
終わるときはみんながわかる、という体験を重ねてきたから、
その時の自分は、さほど気にしなかったのだ。
今回は、初めからタイムキーパーの存在は
視野になかった。
そんなちょっとした共通の認識があることがとても嬉しかった。
フィナーレで奏でたのは意外にもリラム。
リラムというのは、ソウルサウンドライアーの種類のひとつで
いまのラーナといわれているモデルの旧型。
ソウルサウンドライアーの中では
3つのコードで構成されていて
限られてはいるが、曲を弾いたりも可能だ。
それを奏で始めたら
涙がでてきた。
心の扉を開くといわれるリラム
なぜ涙?
それは表面的な感情ではなく
もっと深い場所、じぶんの魂からのものだったような記憶がある。
光に満ちたものが涙になっていく感覚。
「涙をこらえてたから、顔がくしゃくしゃになっちゃった」
終わったときの顔はゆがんでいたかもしれない。
そう言ったら、はなちゃんが
「流したままがいいんです。」
と一言。
そうか、
大勢の前で、涙を流した自分にとまどって
そんな自分を素直に受け入れてなかったことに気づいた。
深い時の流れ・・
ラストの音具が鳴り終えて、もどって時計をみたら15時01分。
終了時間ぴったり。
思考を働かすか、それを手放すかどうかが、
わたしたちのコンサートの成功のカギだといわれていた。
それは、聴いている人たちにも伝わって
嬉しい感想をたくさんいただいた。
来場した人たちは、コンサート終了後も
楽器をさわったり、
奏でたり、
からだに乗せてみたり
感じたことを語り合ったりして
ライアーの音の粒たちが空間に残っているときにいつも感じる
独特の時空が流れた。
会場を後にしたときの空と夕焼けは
それはそれは美しかった。
帰り道に
「目に見えない存在からの拍手、みなさんに聞かせてあげたいです。」
と言って、Hが、再現するように拍手を始めた。
それは、まわりに響き渡るような、あたたかな音だった。
「落ち葉一枚一枚
木の葉っぱ一枚一枚までが
ありがとう!って言ってました。」
わたしには それは聞こえないけれど
細かい粒のような波動。
目に見えなくても 、見えても
それはどうでもよかった。
この日、東海、関東を駆け抜けた台風は、長野をそれて、北上していった。
受付を手伝いに、遠くから来てくれた仲間たち、
そして、このイベントを陰で見守り応援してくれたソウルサウンドファミリー、
聴きに来てくれた目に見えない存在たち、
響きの時空を共にした信州マザーアースの仲間たちへ
合掌。
ありがとうございました。
信州マザーアース代表 小島真理子
