事前のサインであるオス蜂の出現もなく、
まさかの出来事。
嵐のような羽音をたてながらゆっくり移動してゆく先を
目を凝らして見定めることに集中しました。
それほど遠くに行かないという確信が
このときあったのです。
2軒先の藤棚に取り付いたのを確認した直後、
何千もの蜂の大群に気づいたその家の奥様が、
虫退治のスプレーを握りしめて、
窓から顔を出したので、
慌てて事の次第をお話して、思いとどまってもらいました。
危機一髪で、助かった・・
見れば分蜂の塊は、二つに分かれていて(汗)。
どちらに女王がいるのかは、
宇宙からのお導きに従うしかありません。
霧吹きで水をかけて落ち着かせてから、
ゆっくり網でこそげるようにとりこみ箱に誘導しました。
日本ミツバチは、日本古来から住む原種です。
ワイルドで人間の思う通りにはならない。
住処が集団の合意に至らなければ、すでに巣を作ってあろうと、
食べ物である蜜が残っていようと、別に意図した場所へと移っていきます。
それゆえ、ともに暮らそうとすると
試される。
今回は、家にいたのでことの始終はなんとか見守れたものの
まだまだ謎の多い日本ミツバチ。
毎日が学びとなります。
遠巻きに眺めている近所の人たちにも、
日本ミツバチのことを知ってもらう機会になります。
蜂は攻撃して来るものと、
DNAに刻まれている私たちは、
家の近くで、蜂の塊を見つけたとき、
処分してもらいたいとか、
殺さなくてはと思うのは無理もないことかもしれませんが、
自然のなかには無駄なものは一つとしてありません。
もし、写真のような蜂の塊を見かけることがあるときは、ミツバチを飼っている人に連絡をするなどの選択肢もあるのです.
ちなみに、分蜂するみつばちたちは、長旅に備えておなか一杯にみつをためています。
よほどのことがない限り、攻撃してくることはありません。

