息子が小学生となり、娘は保育園で上から二番目のクラスとなった。
娘は私から見て、少し変わっでいると感じていた。
この頃の女の子は、既に特定の仲の良いグループが出来、決まった子と遊ぶ。男子と女子も、違いを意識しだしていた。
娘は、仲の良い子は居たが、拘りがなく、誘われ、良いよ。返事をしながら、自分が遊びたい所にさっと走っていき、たまたま遊びが一緒の子と男女関係なく遊び始める。
娘が来るのを待っていた子が泣いてしまい、気の強い子が娘を責め気付く。
悪気は無いのは分かるが、このままで、女の子の中でやっていけるか不安を感じていた。
担任の先生は、誰とでも分け隔てなく遊べるのは、とても良いし、このまま変わらずいて欲しいと仰ったが、先に来る娘の壁が見えた気がし不安がよぎった。
そんな頃、私達にとっても初めての小学校の運動会。息子の様子に注意し、自身も緊張しながら出さないように気をつけていた。
息子は、小学校では、何かの行事の度に主治医の許可書を学校に提出しなければ参加出来ず、何度も申請の日々だった。
自身の時とは違い戸惑ったが、何かあった時の学校の予防策なのだと考えると納得だ。
何かがあってはいけない時代なのだろう。
息子は少なからず、怪我や、事故など起きる可能性が予期される事は確かだ。
息子の腕に、赤い腕章のような物も付けられていたのも、遠目で誰でも確認しやすくする為だろう。
私達も、息子が何処にいるのか探すのは容易かった。
小学校での初めての徒競走。
私はビデオを回した。
主人の義母、主人、娘とゴール近くで見守る。
息子は、頑張って走っていた。
私達も夢中になって応援した。
同じくスタートした子達は、あっという間。
ゴールし着順に並んでいた。
息子がゴール近く迄走って来た。
私達も、ラストスパートの声援を夢中でしていた。
ふと、ゴール前の息子に感極まった声で、泣きながら、兄の名前を叫び、娘が息子に向かって、走って駆け寄り、コースに乱入してしまった。
義母が娘を追いかけて声をかけ、戻そうとすると、大泣きしながら、今度は、逆方向に猛ダッシュして遠くまでいった。
息子は、無事にゴールし、最後の着順の列に六年生の大きな子に誘導されていた。
私はビデオを止め、娘の様子を急いで見に行った。
娘は、ブランコで立ちこぎを思いっきりしていた。
何事も無かったような二人。
息子はこんなに大勢の中で目立ちながら走り、そんな息子を見た娘。
二人は、どのように、今の出来事を受け止めたのだろう。
受け入れない時、どう考えていくのか。
今後も、どんな気持ちで、どう向き合って折り合いをつけていくのか。
娘は、男の子のような性格で落ち着きがなく、おおざっぱで、勝手に主人と同じO型だと思っていた。
息子は、おっとりして、きちんと順番に物事を進める事が好きなタイプ。
一見私と一緒のA型と思ってしまうが、手術時にO型と判明していた。
元来、私自身は血液型や、占い等全く興味がわかずに過ごしてきたタイプだが、多少なり耳にする事が多い話題故に、知識程度はあった。
娘は、遺伝子検査の際にA型と言われた。
私は、思わず驚きの声をあげてしまったら、看護師さんに、
あり得ない血液型でしたか?
と言われた。あまりの驚きようだったのだろう。
息子の初めての運動会。
あんな感情的な娘を見たのは初めてだった。
予期出来る息子。
見えない娘のケアも必要だと感じた。
私は、娘の何を見てきたのか。
息子が見えているのか。
今まで、考えてなかったが、小学校を兄妹別にしようかとの選択肢を持った日となった。
息子 6才
娘 5才 私、主人 25才