「あの子のアイコン変わってたよ」
「え?」
「あの子の顔写ってたよ」
「え、、、、そうなんだ。。。。」
「私が見るかもしれないのに、よく自分の姿のせられるよね?何考えてんの?」
「そうだよね。。。。」
「なんで私だけがこんなに辛いの?
私が会社に乗り込んだっていいんだよ?
そういうこと、あの子は考えたりしないのかな?」
「。。。。」
「私があの子に会うことはできないの?
私、ずっと会いたいって思ってるんだよ。」
「もう連絡とる手段がないから…
俺が職場に直接行くことになるなぁ…」
困った顔をする夫
苦しそうな顔をする夫
そして夫は
わんわん泣いてる私の手を握り
私の肩を抱く
それだけで私は
一時の安心を手にする
今さらかき回すようなことをしたくない
夫が離れてしまいそうだから
前は怖がらずに何でも言えたのに
今は怖くて何も言えない
この中の誰かなの?
そんな事も聞けなかった
知りたくなかった
再構築してるんだから
知る必要なんてない
彼女とは何もなかったんだし
再構築に向けて前を向こう
夫はこの時
何を思っていたんだろう
2人の女
2つの居場所を彷徨う夫は
妻の肩を抱き
一体何を考えていたんだろう