「もしもし…◯◯の妻です。」




「はい」




「私に何か言う事ありませんか?」




「ごめんなさい」




「夫から全部聞きましたよ」

             (※カマかけ中あせる




「ごめんなさい」









「ハグしましたか?」




「…はい」




「手をつなぎましたか?」




「…はい」




「キスしましたか?」




「してません」




「あの。夫はキスをしたと言ってます」




「してません」




「夫が嘘をついているということですか?」






「…しました。」






…言葉を失う私無気力






ハグ?


手をつなぐ?


キス?





私の夫が?


私に夢中な夫が?


私以外の人と?




キス?






まりこの前で、ついに泣き出す私えーん



…ここまでで限界でした。



涙しか出ず、電話どころじゃなかった。






35歳のまりこは





かわいい声の女でした。



他にも彼女と色々会話した気がします。



素直でイイコだね



そんな印象を受けるぐらい



まりこはそんな雰囲気の女でした。





私はそのまま夫に携帯を返しました。




「子供達の所へいってきて」




夫を車から追い出した私は、そのまま車を走らせ


コンビニの駐車場に車を停め




号泣の中、最初にヘルプを求めたのは




私の姉でした。