粉雪 | 猫の瞳に恋してる♪

猫の瞳に恋してる♪

御伽屋 紅
ウニャイテッドキングダム・オブ・フンゴロニャオ
ティア女王さまと執事達の言の葉

ティア=Ti amo
Cat Bureau of Investigation head office CBI
猫の魔法のニャンタジア♪(元祖❤)

オートにしているエアコンの風量がいつもより多い

北側のシャッターをあける

 

ティアさまが、ほいっと戸棚に登り

窓に手をかけ外を見下ろす

 

みけさまが、キジバトの雛を全部持ってきてしまった

隣のマンションのドングリの木

 

葉に白い化粧

 

初めてだね、雪

「これが雪?」

 

うん、まんま降れば雹、氷の塊

とけて水が降れば雨

中間が雪

「食べられる?」

 

東京の雪は埃の味しかしなかった

「食べたの?」

 

子供の頃ね、寒くないかぃ?

 

ティアさまの和毛を手で梳いて

 

「大丈夫だよ」

 

琥珀色の目は何を見ているのかしら

かつて木に登って、狩りをしていたミケさま?

 

積もるほどじゃなくて

アスファルトとコンクリートの堺が

まだ、わかる

 

レースのカーテンを避けて

すっととんっとフローリングに降りてきた

 

「じぃ・・・」

はいな

 

見上げられて

長ーい尾をゆらりゆらりと揺らしながら

南の窓の下、ティアさまのおもちゃばこ・・・

 

蓋を器用にあけて、ドギーマンの鼠をひっぱりだした

 

「うりゃっ」

フローリングにkickoff

 

ちぇちぇちぇっちぇっちぇっ

 

やめたげてーってくらい

ドツキ回して

 

家の中を駆け回って

眺めていた、僕の手にジャンプ

両手でぱっつんっ

 

あいよっ

 

32㎜のスーパーボール

高いバウンドに、全身でジャンプ

 

低気圧無視の運動会(笑)

勢い余って Le TAOになりましたw