追加の彫刻 |  木彫りのおやじのブログ

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いろいろな注文を受けておりますと、

彫刻の追加のような注文を受けることがあります。

 

「追加」というのは、現状に付け加えるために以前の彫刻と不自然さのない、違和感のない彫刻てあることが必要となります。

 

今回は、龍のループタイの脚と火炎の注文で、小さな部分でした。

素となる部品としてはじめは大きめに、

ウロコや火炎も彫刻しておいてから、

先に彫刻した胴体や足の大きさ、身体の造りに合わせ実際に少しずつ彫刻して小さくしていきます。

 

足との接合部分(膝にあたる部分)を合わせ、

 

胴体との接合部分(股関節にあたる部分)を合わせる。

 

接続部分が合うようになったら、

削られてしまったウロコや火炎のつながりを調整するように、もう一度、仕上げの彫刻をします。

 

机の上に落ちている切りカスを見ていただくと、

細かな調整であることが分かると思います。

 

左右が出来上がってからは、

ループタイとして使うために紐を通した時に、

紐の広がり具合や左右の彫刻、爪、火炎、ウロコの先など

ぶつかる所がないか様子を見て、

さらに調整して彫刻します。

 

背中に火炎も付けて、

実際に紐を通して完成です。