彫刻刀の柄入れ |  木彫りのおやじのブログ

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何年か前にも、彫刻刀制作の様子をお伝えしたことがありますが、印刃と、丸刃では違うので、今回は、丸刃です。

 

彫刻刀の刃先だけを購入して、

自分で使いやすいように、柄を入れます。

 

柄の材質は、ヒバか、ヒノキです。

刃物を入れたら後で削るので、

出来上がりよう大きめの材料を用意して。

 

差し込む刃物の形、深さを写す。

 

刃のアールな合わせて、

ドリルで3ヵ所、中央を大きく、左右は小さめに。

斜めにならないように、ケガしないように、

ガイドとして、キリで穴の目安を付けておくと安全。

 

ドリルの側面で削るように、中央の穴を左右に少しずつ振り、三日月のような穴を開ける。

一度にたくさん開けようとせず、少しずつ、少しずつ、

見えない穴の中を形を、想像しながら、

試しに差し込んで当たる所がないように。

 

穴が開けれたら、下に当て木をして、たたき入れる。

 

細い木で穴を埋める。ぐらつき、錆び止めとして必要です。

 

柄を持ちやすい形に先を削ったり、カンナで丸くする。

汚れ、滑り防止に、塗料を塗ったら、次は、刃をつけます。

 

まずは、グラインダーで形を作り、

 

刃裏の左右の刃がつながり、鋼のラインが丸く出るまで

落とします。

 

これから先は「研ぎ」です。

 

自分で作れば、メンテナンスもでき、使い勝手も良く、

なにより、道具の扱いが丁寧になると思います。

腕のいい人は、道具もきれいですから。