多くの意味を持った6つの小さな物語

 小川政弘さんが英語の文章を翻訳なさってネットに上げておられた「多くの意味を持った6つの小さな物語」を紹介させていただきます。ありがとうございます。

 小川政弘さんは、 映画翻訳者。46年半の長きにわたってワーナー・ブラザース日本支社で 製作室長などの大役を担ってきたかたで、クリスチャンです。著作を読ませていただきましたので、明日、その本を紹介させていただきます。

    ◇   ◇   ◇

多くの意味を持った6つの小さな物語

(1) ある時、村人全員が、雨乞いのため祈ることを決めました。祈りの当日、全ての村人が集まりましたが、ただ1人の少年が、傘を持ってきました。これが“信仰”というものです。

(2) あなたが赤ちゃんを空中に放り上げると、人々は笑います。あなたがその子を受け止めると知っているからです。それが“信頼”です。

(3) 毎晩、私たちは、自分が翌朝も生きているという何の保証もないのに、起きるための目覚まし時計をセットします。これが“希望”です。

(4) 私たちは、将来どうなるか皆目分からないのに、明日やる大きなことを計画します。これが“確信”です。

(5) 私たちは、世界が苦しんでいるのを見ますが、それでも結婚し、子どもをつくります。これが“愛”です。

(6) ある一人の老人のシャツには、こう書いてあります。“私は80歳ではありません。私は64年間の経験を積んだ、花の16歳です”。これが“生きる姿勢”です。

 どうぞあなたが、どんなときも、あなたの人生に必要なだけの信仰と、希望と、愛を見いだすことができますように。

 どうですか、この6つのショートストーリー。私小川さん)は原文を読んで、まず打たれたのが(1)です。これは、信仰の中でも、“幼子の信仰”ですね。“雨乞いの祈りをしたら、神様が必ず雨を降らせてくださる”と信じて備える信仰。この信仰を大人になっても、そして信仰生活が長くなっても、純粋に持ち続けることは、本当に難しいことです。この物語の続きはきっとこう終わります。「やがて大粒の雨が降ってきました。少年はさっと傘をさすと、「神様、祈りを聴いてくれてありがとう。僕、傘持ってきたよ!」と叫ぶと、雨の中を踊るようにして帰りました。ほかの村人たちは、「まさか神様が祈りを聴いてくださるとはなぁ」とバツの悪そうな顔を見合わせながら、全員びしょぬれになって戻っていきました。」

 そして最後の(6)まで来て、私はにっこり笑いました。心の中で思わず「おお、これは僕のことだ!」と叫んだものです。今日、教会で牧師就任式があったのですが、そこに昔、私の主催するインターネット・ドラマサイト「この指とまれ」で子ども時代から長年出演奉仕された同じ団体の女性がお祝いに出席され、数年ぶりの再会となりました。私の顔を見るなり彼女が言ったのは、「小川さん、フェイスブックで、なんかだんだん若くなってる、と思ってましたが、お会いしたら、やっぱり前より若いです!」と――。ポジティブ志向で、夢を失わず、目標を持ち、幼子のような信仰で、主に召されるその瞬間まで、私も“花の16歳”で行きたいと思います。

 そのカギは、聖書のみ言葉にある、「信仰と希望と愛」です(Ⅰコリント13:13)。「・・・いつまでも残るのは信仰と希望と愛です。その中で一番すぐれているのは愛です。」(1)~(6)に流れているのは、まさしくこの3つなのですね。 

     ☆   ☆   ☆

 小川政弘さん、ありがとうございます。

 写真は、友人からいただいたミニバラです。鉢植えですけれど、ツボミが日ごとにふくらんできてPhoto_20240511152401

見事に開花してくれました。ありがとうございます。

 今日も良い日となりますように。