年 輪

Photo_20260812163601 早朝散歩を始めて22日目、遊歩道の少し横に比較的新しい切り株がありました。この木の年輪に比べたら、私の22日間など、なんと短い期間なのだと思いました。

 大きな台風が襲来したときに、まさかと思うほどの大木が倒れているニュースがありますので、事前に対応してくださっているのだと、ありがたく思いました。その年輪を見ていて、こんな詩を思い出しました。

  ねがい   八木重吉

  どこを

  断ち切っても

  うつくしくあれば いいなあ

 どこを ・・・ 今日の私の心の断面でも 今まで歩んできた人生の一瞬 一瞬 でもいいかもしれません。 
その全部がうつくしいか と問われたら 振り返るまでもなく 「あの部分は なかったことにしてください」というところが、たくさんあります。  そのことを自覚すればするほど うつくしくあればいいなあ というねがいは 強まるのだと思います。

 散歩中、いちじくに気を取られていましたけれど、そのすぐ近くに青い柿の実があることに気がつきました。Photo_20260812164901

 見ているようで、見ていないものですね。 目医者さんで視野検査はしていただいているのですけれど、精神的な視野が狭くなってきているのではないかと反省いたしました。

 先日亡くなられました佐藤愛子さんの『百一歳。終着駅のその先へ』 (中央公論社 2025年3月10日 初版発行) を読みました。こんなことがズバッと書かれていました。

     ◇   ♡   ☆

 この国が最も変化したのは、かつては精神性に重きを置いていた日本人が、こぞって物質的価値観になったこと ・・・何が美徳か、美しい行いとは何かを子どもに教える大人がいたけれど、今は美徳を教えないで損得を教えるようになっている

     ◇   ♡   ☆

 至言ですね。

 早朝散歩の中に、こんな階段があります。 この階段の登り降りを省略したいと思う朝もあります。 けれど、ここを避けたら、体力以前に気力が衰えてしまうと、一段一段、踏みしめます。

 体力・気力を一歩、また一歩と養う絶好の場所・・・有難いなと思いながら、息が切れます。

 ある新聞で見かけた川柳が 頭をよぎります。

 自転車め  風を切らずに 息切らす 

  私も 遥かな昔 自転車通学していたときには 風を切っていたものでしたけれど (^_^;

 過去はともあれ、 目の前の 一段 一段を すっかりと踏みしめて 歩んでまいりたいと思います。

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