211 テレビの小澤征爾さんの追悼番組で、2016年松本市で小澤さんが指揮したサイトウキネンオーケストラの演奏・・・ベートーヴェンの交響曲第7番を聴くなどしています。

 小澤さんに関するエピソードで私の頭に一番強く残っているのは、海外でも活躍している優秀なヴァイオリニストが語っていたこんな話です。

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  あるコンサートで大変な難曲を演奏中、次に自分がどこで入ったらよいのかを見失ってしまった。こんな経験は勿論、初めてで、途方に暮れていたとき、小澤さんがすっと絶妙のタイミングで合図してくれた。それは、練習中にも一度も無かったこと・・・たくさんの楽器の演奏者がいる中で、この自分の窮地を察知して、さりげなく救ってくれたこと、私は忘れられない。

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 詳しいことは忘れてしまいましたが、すごくいい話だと思いました。 プロの音楽家で、オーケストラのコンサートマスターを若くして務めるほどのヴァイオリニストですから、普通だったら自分の胸にしまっておいて、人には話さないと思うのです。 黙っていられないほど、小澤征爾さんの指揮者としての力量の確かさ、偉大さ に感じ入ったのでしょうね。

 今日も、出来るだけ良い日となりますように。

 写真は2月11日の教会の会堂の花です。