石原伸晃環境相は就任2日目の27日、福島県を訪れ、佐藤雄平知事と初めて面会した。佐藤知事が東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質の除染の加速化や、除染後の土壌などを一時保管する中間貯蔵施設建設について、地元へ丁寧な説明をすることなどを要望。石原環境相は会談終了後の記者会見で「しっかりやっていく」と述べた。
福島県内の除染を巡って県民から進み方が遅いとの指摘が上がっていることについて、石原環境相は改善を約束。中間貯蔵施設に関し佐藤知事から、地元の立場に立った説明をするよう求められたことには「来年1月中旬には候補地が出てくる。慎重に丁寧に理解を得て進めていきたい」とした。
石原環境相は、今年9月に原発事故で汚染された土壌の処理について「それを運ぶところは、福島原発の第1サティアンしかない」と述べたことについて、「私の不適切な発言。『サイト』を言い間違った。申し訳ないという一言につきる」と改めて謝罪した。
【藤野基文、泉谷由梨子】