二日連チャンの呑みで、若干寝坊。
2分で着替え、5分後には通勤。
だけど今日は日曜日。平日なら1時間の通勤時間も日曜となれば40分ほどで。
だから車中も余裕の NEW JACK TIME!
ⅡCLOSE 「More to a Man」。
NEW JACK SWING後期の93年リリース。
NEW JACKでは名盤中の名盤。 朝から気持ちいい~!
社員も半数が休みの日曜日。
先日の商談の事務処理でもやっちまうか~と
朝からせっせと書類作りを始めると、おとな~しくボス登場。
奥の社長室でなにやら黙々と作業中。
若干何をやっているか気になるが、支障がないのでこちらも黙々と作業。
2時間後、そろそろヤバイ時間。 ボスが飽き出す時間。
同じ作業を2時間も続けられる訳がナイ。
お声が掛かる前に、書類作成を終え忍び足で事務所を出ようとすると
「あれ?まだ居る?」と、ボスが自分の居る部屋へ。
しかも近年、嫁さんとさえこんな近くに座った事のない距離に。
肩と肩をぶつけながらの会話。 (近っ!大体そんなに狭くねぇ~だろ!)
他愛もない話を延々と語り、その間自分が作業するパソコンの画面が変わる度に
「それ、何?」 「その花、誰の?」 「何の見積り?」と更にすり寄る。
仕方なく画面を指差し、事細かく説明した上、最終段階で理解度を確認すると
「つぅ~か、老眼だから全然見えねんだよなぁ」って、
「おい!」
このままではヤバいと感じ、隙をねらって事務所を脱出!
「再度、捕まる前に何か作業をしなくては」と
数ある作業の中、極寒の北風が吹き荒れるバラの生産圃場に。
「ここなら、あえて来るまい」と確信し、バラの剪定作業に。
スクリーンに仕立てた大型のバラが3本、既にバカチン kei と村田君が
強風吹き荒れる中、悪戦苦闘しながらの作業中。
昨年誘引した箇所を一度ばらし、再度剪定しながら誘引していく。
長い物では6mはあろうかという枝も。この枝をばらす作業、非常に危険を伴う。
縛っていた麻紐を切った途端、押さえられていた反動で予想もつかない角度から
体や顔面に襲いかかる! それを喰らうと マジで痛い! ハンパじゃない!
特に複数人での同時作業は更に危険!
自分が切っている枝はある程度予測できるが、お互いが注意していても
人が切った枝が襲い掛かってくる事も しばしば。
風が強く、脚立の上の高い場所での作業は真剣そのもの。
3人で声を掛けながらの共同作業。その声も打ち消されるような強風!
すると聞こえるはずのない、4人目の声が!
「えぇ~!ボス!」 来ちゃったのォ~!
同じ位置で隣で作業していても確認しずらい枝の絡みを
3m下のボスが 「あっ!その枝じゃない!隣、隣!」
「違うよ!右だよ!あなたから見て 右だよ!」 (ボスと同じ方向だろ!)
「よし!いいぞ!それだそれだ」 (どれだよ!)
「手前の枝を左手で押さえて、そっちの枝を右手で引っ張っちゃえ!落っこちるなよ!」
(落っこちるだろ!)
新人である村田君と研修生であるバカチン kei は縦横無尽なボスの指示に
足場の悪い脚立の上でアクロバティックな態勢に! (マジで危ない、けどマジで笑える!)
居ても経っても居られず、真下に来ての指示。そして周囲を気にせず自らハサミを!
とっさにフードを被り身を守る kei 。このまま居続けるのか?と思い描いたその時、
「寒すぎるなぁ~今日は」と、ボス。
でしょ? 笑っちゃうくらい寒いでしょ? 居たくないでしょ、こんなトコ?
この作業、間違っていなかった。
ボスが来る事は多少なりとも予想していた。
ただ還暦を越えたボスにこの北風は耐えがたく、
たとえ来たとしても数分で去って行くだろうと見込んだ上でのセレクト。
あと一歩!
吹けよ、北風! 出でよ「赤城おろし」!(群馬から吹き降ろすカラっ風)
勝利!
現場に背を向け、静かに歩き出すボス。
3人が顔を合わせ、微笑みを掛け合うと
10m先で立ち止まり、
バラに比べたら危険度は無く、もちろんトゲもない「ブドウちゃん」の誘引を!
しかも自分達の作業している場所に声も十分届き、風も凌げるというベスポジ。
やはりボス! あなどれない。
しかし寂しがりやのボス。一人で簡単な作業するより
皆で大変な仕事をする方が大好きな Mっ気タップリのボス。
そしてその環境に身を置くと Sっ気タップリに急変するボス。
案の定、10分もしない内に再び我らに歩み寄る。
そして3人が恐る恐る、ボスから出る最初の一言に息を呑むと
「寒いから皆でイチゴのハウスに行こうよ!
20度くらいで暖かいよ!」
そして3人は心の中で叫ぶ。
「仲良しか!」