こんばんは!

ギルです(^_^)!

いつも、ブログを読んでくださって、ありがとうございます!

……

7月13日 土曜日。

この日は、本当は、他県まで遠征し、
購入したライトを使って
「ライトトラップデビュー」
をする予定でした。

でも……

その県、その付近の天気予報が芳しくない。
特に山岳地帯だし……

今後、ライトトラップをやる上で、
雨に見舞われる事もあるでしょう。

でも

しょっぱなから雨は、幸先わるいかんじで、ちょっといやだなあ……

それに、新品ピカピカのライト(&ポータブル電源)が、最初から雨に打たれるのもいやだなあ……

今峰さんが丹精込めて作ってくれた、せっかくのHIDライト。
大切に使っていきたい。

なので、

ライトトラップデビューは、延期とし、

今回は

房総半島クワガタクエストにスイッチです!

Googleマップでチェックしてある、クエストしてみたい場所、
まだまだたくさんあるのです(^_^)!

空振りすることも多くあります!

でも、僕たち親子は、結果より過程!

クワガタをさがす冒険が、とても楽しい\(^^)/!

さて!

今日はどんな冒険が待っているんだろう??

この、胸の高鳴り!
戦いを前にしたサイヤ人て、こんな気持ちなのかなあ(^_^)??

オラ、わくわくすっぞ!!

長男とふたり、虫熱い房総半島へ出発です\(^^)/!!




今日は3連休初日。

道路の渋滞を覚悟していましたが……

僕「ん?さほど混んでないか??」

長男「そうだねえ!意外と流れてる!なんで??みんな、海とか行かないのかなあ??」

僕「そっか!昨日、かなり(天候が)荒れたじゃん!海の荒れてるんじゃないか??」

長男「あー!今日も天気イマイチみたいだもんね!」

3連休の初日は、毎年、だいたいクワガタクエストへ出かけるのですが、渋滞していることが多いです!

でも今日は、例年に比べると、だいぶ流れてて、スムーズに進む!

天気予報では曇のち雨、みたいな予報だったのに、空には太陽がのぞいています!

気持ちいい、ドライブ日和(^_^)!

車内では、長男と予定している、
お盆休みでの虫とりキャンプ、
そして初ライトトラップの話で盛り上がりました(^_^)


……


そして

迷路のようになっている、今回のポイントへ到着!

僕「うわ!すげえ細い道だな!ここ、行けんのか??」

長男「対向車来たら終わるね……」

僕「対向車来たら、激バック!それは勘弁願いたいな……」

細い、クネクネした、右に左に折れ曲がっている迷路のような道を進みます。

すると!

僕「うわ!行き止まりだ!マジかよ!」

長男「ここ、Uターンできなくね??」

曲がり角のところまでバックで戻り、ちょっとずつ、ちょっとずつ切り返し!

で、なんとか戻ります……

そして、いくつかあった分かれ道を行っては行き止まり、強引にきりかえし、戻るを繰り返し……

僕「ダメだ!ここ、車じゃ行けない!」

長男「全部行き止まりだったね(︎^_^;」

僕「仕方ない、さっき、踏み切りの横のところに、ちょっとスペースあったろ?あそこに停めて、あとは歩いて行こう!」  

長男「おけ!」

やって来た細ーい道をどんどん戻り、そのスペースに車を停めます。

緑と山に囲まれた、のどなか踏み切り。

車を降りると

周囲には、キリギリスがたくさん鳴いていました(^_^)

長男「ニイニイゼミは鳴いてるけど、セミよりキリギリスの鳴き声のほうが主流だね(^_^)」

ギーーーーーッ……ちょん!!

どれ。キリギリスを探してみます。

でも、たくさん鳴き声はするのに、姿はなかなか確認できません!

なんとか姿を見つけても、キリギリスは警戒心が強い昆虫!
逃げる時はバッタのようにむやみに飛び跳ねたりせず、背の高い草むらの下の方へ、素早く潜っていってしまうのです!

ようやく見つけても……
あー、ダメだ!逃げられちゃう(>_<)

僕「んー……プラスチックのコップ、持ってくれば良かったな……」

いつも、キリギリスの捕まえる時は、姿を見つけたら、そーっと、そーっと近づき
素早くプラスチックの透明コップを被せる!
取り出す時は、必ず手に噛み付いてくるので(かなり痛い(>_<))、手袋は必須!

長男「キリギリスはいいよ!はやく行こうぜ!」

ああ……キリギリス。捕まえたかったなあ……







ああ……いい所だな(^_^)

気持ちいい(^_^)!

すると

空高く、真夏の太陽光をギラギラを反射させながら飛ぶ、鮮やかな昆虫が!

僕「おっ!タマムシ!」

僕の愛用捕虫網、エクスカリバーを伸ばして、タマムシが射程距離まで降りてくるのを待ちます!

しかし……

タマムシはなかなか射程距離まで降りてきてくれません……

長男「タマムシってさ、いつも高く飛んでるよね……」

僕「飛んでるのはオスだよ。メスは、割とその辺の葉っぱとか切り株の上とかに止まってたりするじゃん。」

長男「あー、あの下に止まってるやつはメスなのか!」

僕「くそ!あいつ、なかなか降りてこねーな!」

長男「もう行こうぜ!タマムシなんて、家のまわりにもたくさんいるだろ!なんなら夜、うちの(団地の)階段にいることだってある!行くぞ!」

ああ、タマムシ……捕まえたかったな……



それにしても!!

この辺り、蝶相が素晴らしい!!

僕「おお!カラスアゲハ!!」

カラスアゲハには、逃げられてしまったけど……


モンキアゲハ。日本最大のチョウ!
大きてくかっこいい\(^^)/


アカボシゴマダラ。南西諸島にしか分布しないチョウでしたが、今では各地で普通に見られるようになりました。
一説によると、日本のアカボシゴマダラではなく、海外のアカボシゴマダラを誰かが放蝶してしまい、それが繁殖してしまったのだとか……
でも、目の前のこの子には、なんの罪もありません。


アオスジアゲハ。たくさんいました(^_^)
すごく身近なアゲハで、子供のころから大好きだったチョウ!水色の模様が、本当に美しい!

ジャコウアゲハの男の子。

ジャコウアゲハの女の子。

他にも、ナガサキアゲハ、ナミアゲハ、キアゲハと、アゲハ勢揃い!
僕は、チョウの中だとアゲハの仲間が1番好きなので、とても嬉しいです\(^^)/!!

長男「お父さん!!アゲハとりにきたんじゃ……」

僕「分かってるよ!すまんすまん(︎^_^;」

長男「まったく!早くクワガタさがさないと、雨ふってくるぞ!!」


おっ!コカマキリの幼虫だ!
コカマの幼虫って、なかなか でくわさないよな!

長男「お父さん!(💢'ω')」


おっ、なにあのバッタ!ああ、ツチイナゴか(^_^)

長男「お父さん!(💢'ω')」


ツイイナゴの幼虫


ショウリョウバッタ。もう成虫がいるのか!


羽を休めるアカボシゴマダラ


あっ!ニホントカゲ(^_^)

長男「おい(💢'ω')いい加減にしろよ💢((#゚Д゚))💢!!」

はい!すみませんでしたm(._.)m!!



僕「でもよ、さっきから、ムラサキツバメの数が半端ないな!周り、マテバシイだらけだし!」

長男「ああ、さっきからいるこれ、ムラサキツバメか!ムラサキツバメって、マテバシイにつくの?」

僕「そう。ムラサキツバメの食草はマテバシイ。」

長男「そういや、クワガタクエストしてると、必ずいるよね!」

……あー……いすぎて捕まえなかったけど、ブログ用に1匹でも捕まえて写真を撮っておけば良かったな……

すると……

ぶゥゥゥゥん!!

シロテンハナムグリが飛んでいました!

僕「よし!あいつ追っかけていけば、樹液のマテバシイまで案内してくれる!」

僕「おお!そうか!!」

そして……

シロテンハナムグリは、マテバシイの生垣にとまり、生垣の中にもぐりこんでいきました……

その、マテバシイの生垣の奥のほうを見ると……

おお!!

樹液\(^^)/!!

ナイスガイド!シロテンハナムグリ!!

長男「おっ!樹液のにおいする!!」

生垣に手を入れる長男。

すると!

なにやら、掻き出し棒で、あっという間に掻き出しました!



僕「うおおおお!ヒラタのメスじゃんΣ(゚д゚;)!」

まじか!おまえ!!こんな簡単に……
長男のヒラタ探索能力が、めちゃくちゃ上がってる!!

さらに、生垣の中のマテバシイをくまなく調べる長男。

……しかし、見つかったヒラタはこの子のみ。

僕「やったぜ\(^^)/!!ヒラタいるじゃん!!ヒラタの新ポイントだ!!」

長男「ここ、良いよ!マテバシイだらけだ!!」

2人して、マテバシイの生垣やマテバシイの小さな林をチェックしましたが……

それ以上、樹液に虫がたかっているマテバシイを見つけることはできませんでした。

しかし!ここは素晴らしい!!



さらに奥へと進みます!!車で行き止まりだった場所もすべてチェック!

そのうちの1ヶ所、車では抜けれないけど、歩いてなら行ける道があり、そこをどんどん突き進みます!



そして、道がなくなりました。

その、最深部。

僕「ん?なんか、滝の音がしないか?」

長男「するねえ!」

小さな小川沿いを進むと……


僕、長男「おおおおーーー!!」

僕「うあー……涼しいなあ(^_^)!」

長男「まじ気持ちいい(^_^)!」

しばらく、ここで小休止。滝のまわりには、時折、モンキアゲハやアオスジアゲハが舞っていて、まさに楽園の様相を呈しています(^_^)!

長男「まさか、こんなところがあるなんて!」

僕「ほんとだよな!しかもここ、ほぼ人来ないだろ!」

長男「だって、道なかったじゃん(︎^_^;」

僕「おお!秘密の楽園だ\(^^)/!」



まわりの樹々を見ると

僕「これ、タブノキか?」

長男「だねえ!タブノキだ!」

僕「じゃあ、いるんじゃね?ヒラタ!」

長男「どうかな?こないだ、タブノキ林 行ったけど、樹液に虫とか全然いなかったんだよね。」

僕「まあ、涼しくて動きやすいし、見てみようよ。」



しばらく、探索していると………

長男「あっ!カナブンいる!!」

僕「まじ??どれ?」



ほんとだ!!

よし!見てみよう!!

樹に、顔を近づけてにおいてみると……

おお!樹液のにおい、するなあ!
ヨツボシオオキスイもいるし!!

なによりも、めくれとかウロがたくさんある!!

これは良いぞ!!

長男は、顔の高さくらいにある洞の中、
僕はしゃがんで、低い位置にあるめくれをチェック!

すると……

下のめくれの中に!

おっ!クワガタのケツ!!けっこうデカめかも!!

掻き出し棒!!

掻き出し棒をつっこむと……

そのクワガタは、めくれの奥(上のほう)へ潜って行ってしまいました。

あー……!!入っちゃった(>_<)!!


しかし
その時!!

上の洞をチェックしていた長男が!!

「うおわあああΣ(゚д゚;)!!ヤバいヤバい!!やばいのが、下から上がってきた!!」

え??

もしかして、下のめくれと上の洞、つながってる??

めくれの下のほうから懐中電灯を照らしてみると……

長男「つながってる!つながってる!!ヤバいヒラタいる!!お父さんにつっつかれて、上がってきたんだッ!!」

静かな秘密の滝の楽園は、一気に騒然となります!!

そしてその洞は!!

さらに樹の反対側にまで貫通していて、トンネルになっている!!

僕は立ち上がり、長男の反対側へ!

そこに見えた、クワガタの後ろ姿!!

Σ(゚д゚;)Σ(゚д゚;)Σ(゚д゚;)!!

でけええええーーー!!!

ヤバい!ヤバい!ヤバい!!

そのデカいやつは、長男と格闘しながら、少しずつ、少しずつ、こっちのトンネルの入り口までバックしてきます!!

これは、僕のほうからは、変に掻き出し棒を突っ込んだりしないほうがいい!!

そして……

背中が出てきたところで、親指で上から押さえました!!

ガシッ!!

長男「お父さんナイス!そのまま押さえてて!!」

しかし!!そのクワガタは、すごい力で今度は前へ進もうとする!!

すべって、僕の親指から、だんだんと のがれていく……

やばい!!このままじゃ、逃げられる!!

すると!

長男「よし!!前ふさいだ!!」
長男は掻き出し棒の曲げた先端部分を大アゴの間に入れてブロックしましたッッ!!」

僕は指をはなし、今度は掻き出し棒を突っ込んで、ひっかけてひっぱります!

長男も、向こう側から掻き出し棒で押します!!

それなのに……

やべえこいつ!!動かねえーー!!

長男「なんだこいつ!動かねえ!!」

僕「なんてパワーだ!!」

僕は、さらにもう1本の、うねうね曲がる柔らかいアルミの掻き出し棒を取り出し、クワガタの腹側に滑り込ませ、

ヴヴヴヴヴヴヴヴ!!

バイブレーション作戦!!

向こう側から長男が押す!

こちら側から、僕が左手の掻き出し棒で引っぱる!

右手のアルミ掻き出し僕を使って、かつて子どものころ、ファミコンで体得したボタン連打の要領で、お腹をバイブレーション!!

3段攻撃!!

すると!!

おお!!出てきた!!出てきた!!

もうちょっと!!!


よし!!よーーーし!!!!
掴んだッ!!!


やったぜっ!!




しかし!!





なんだこいつ!!

樹から剥がれねー!!

もういい加減!観念しろよッ!!



そして……

ようやく!!




























Σ(゚д゚;)
うおおおおおおおお!!

やっっったーーーーーー\(^^)/!!!!

で、でけええええ!!!!\(^^)/\(^^)/


長男「何mm???何mm????」

慎重に、ノギスを当てます!!


僕、長男「うぉぉおおおおおお!!」




57mmーーーー!!
\(^^)/\(^^)/\(^^)/!!!

やったッ!!
目標だった、55mm突破!!!





ヒラタレコード!!
更ーーーーーーーーーッッッ 新\(^^)/!!

しかも!!

4mmも更新\(^^)/\(^^)/\(^^)/!!
(今までの最高記録は、2週間ほど前に捕まえた53mm)





もう、僕も長男も、興奮が冷めない状態!!

長男「やった!やっった!!はははは!!」

僕「なんかさ、頭と胸が特にデカくね?」

長男「うん!逆三角形!Vの字型でめちゃかっこいい\(^^)/!!」


改めて、こいつがいた樹!


このように、洞が向こう側に貫通しています!そして、下のめくれにまでつながってる!

しかも、中はだいぶ広く、十分に大物が入るスペースがある!


これは!良いポイントを発見しました\(^^)/!!

大収穫です!!


はははははは(   ´∀`)ハハハ!!

やったぜっ(。•̀ᴗ-)و ̑̑✧!!

もう、僕も長男も汗だく!!

涼しい滝のところで、少し涼みました(^_^)

ヒートアップした体も心もクールダウン(^_^)!


この地は、色んな昆虫もいて、とても楽しく、景観も素晴らしい!!
なによりも、大きなヒラタクワガタの実跡を残すことができました!

まさに、

「秘密の楽園」

です(^_^)





……





次は、先日発見した、

「ヒラタアパート」のある、小さな雑木林とその周辺。

そこで

またも、太陽光を反射させながら大空を飛ぶタマムシ登場!!

エクスカリバーを伸ばすと

!!

今度は射程距離に入ってきた!!

えい!!!


ヤマトタマムシ。
おおおおおー、やはり、タマムシはいつ見ても美しい\(^^)/!

顔も脚も、全身キラキラ(^_^)

素晴らしい!!

タマムシの死骸を小さな巾着などに入れ、タンスの中にしまっておくと、
その家の娘はしあわせになれる、との言い伝えがあります。(僕はおばあちゃんに教えてもらいました(^_^))
末娘がまだ幼い頃に捕まえたタマムシを飼育して、命が尽きたあと冷凍殺菌して、風邪薬こ空きビンいれてちっちゃい巾着に入れたものが、
防虫剤と一緒に、今でもわが家のタンスの中に入っています(^_^)



そして、雑木林を探索!


コクワガタ


樹のめくれの中に、コクワガタのペア。

そして

ハシゴを持って、本命、
「ヒラタアパート」へ!


さて、どうだ??

すると

前回の時より、長男はすぐにハシゴから降りて来ます。ほんとにすぐ。


コクワガタ47mm


コクワガタ48mm


コクワガタ47mm

デカめのコクワ、3連発!

長男「ダメだ!!今日はコクワしかいない!今日はコクワアパートだ(>_<)!!」

僕「ええ?そうなの??ヒラタ一頭もいないの??」

長男「まじで一頭もいない!ウロにいるの、全部コクワ!!」

僕「こないだ、全部とっちゃったからかなあ??」

長男「いや、2週間も空けば、新しいヒラタ入るっしょ。」
 
僕「ヒラタ入る前に、コクワが入居しちゃったって事か?」

長男「そうかもね……この、ウロから取り出したコクワ3頭、どれもデカめだし凶暴だ。」

ここに来れば、間違いなくヒラタとれると思ったんだけど、
そんなに甘くはありませんねー。

長男「こんな事、あるんだなー……」

僕「あの57mm採るために、今日のヒラタ運、ぜんぶ使っちゃったんだな(︎^_^;……まあ、今日は、57mm採れたんだから良いじゃん(^_^)いないものは仕方ない!」

長男「まあ、それもそうだね(^_^)」

今日のヒラタアパートは、
コクワアパートになってしまっていました(︎^_^;




……





そして

おそーい昼食をたべて



……





夕方頃。

そろそろ雨が降ってくる予報だったので

久しぶりに樹液パラダイスでも見て、
雨が降ってきたら帰ろう、と長男と話しました。


久しぶりの樹液パラダイス。

とても良いポイントだったのですが
この場所、多くの人が知ることになり、
多くの人が採集にやってくる有名ポイントになってしまい、
採集圧が増加!

かつてヒラタクワガタが潜んでいためくれというめくれは、マナーの悪い採集者に、すべてはがされ、(ヒラタクワガタを捕まえようとして、掻き出しやピンセットを使わず、めくれをはがして無理やり捕まえる。めくれを壊す=クワガタのすみかがなくなってしまうので、そこには二度とクワガタが来なくなってしまいます。)壊されて……

ヒラタクワガタのなかなか採れないポイントとなってしまいました……

しかも!





長男「なんか、マテバシイ赤くね?」

僕「!!ナラ枯れの影響か!!」 

ナラ枯れ……

カシノナガキクイムシという害虫によって引き起こされる樹の病気。

カシノナガキクイムシに食害されたクヌギ、コナラ、シラカシ、マテバシイなどの落葉樹は、食害の直後は狂ったように樹液を出し、樹液を出し尽くした翌年、枯れてしまうのです……

かつてのここ、樹液パラダイスは、今くらいの時期になると、カナブンだらけになり、昼間からノコギリクワガタが飛び回るくらいの素晴らしいポイントだったのですが……

今ではカナブンもコクワガタもとても少なくなってしまい、ノコギリクワガタの数もずっと減ってしまいました……
ヒラタクワガタも、姿を見かけなくなりました……

僕「ああ、ここ、もうダメかもね……」

とても残念です。




……



空は、次第に暗くなってくる時間帯……

天気予報に反して、雨は落ちてきません……

僕「天気予報、外れてんじゃん!」

長男「天気予報だと、今、この辺、降ってることになってる!」

僕「よし!降らないんなら、最後に(夢の森)を見て行こう(^_^)!」

長男「おけ!」

「夢の森」。ヒラタクワガタとミヤマクワガタが同じ森に生息している、珍しいポイントです(^_^)



夢の森に到着する頃には、あたりはだいぶ暗くなって来ていました。

まずは

「見かけ倒しの御神木」へ。

すごく立派なクヌギで、樹液もたくさん出てて、めくれやウロもあるのに、
今ひとつな成果しか上がってないクヌギ。

成果と言えば、今年の5月の終わりに、33mmまめピカヒラタを捕まえたくらいで、
それ以外はこれといった成果のない、それなのにすごく立派なクヌギです。

明るい時に撮影した写真。



さて、今夜は??

まずいたのは

ノコギリクワガタ56mm。

そして、

上の方に、黒っぽいクワガタの姿!

僕「なあ、あれ、なんだとおもう?ヒラタかなあ??」

長男「ノコじゃね?」

僕「でも、ノコにしちゃ、黒くね?」

長男「たしかに黒いね!ノコだったら、懐中電灯で照らせば赤く反射するもんね!」

僕「あれ、ヒラタだったとしたら、デカイよな!!」

長男「あれヒラタだったらヤバイよ!」

エクスカリバー!!

エクスカリバーは、柄を伸ばせば、7m上まで届きます!

最長まで伸ばして、ギリギリ届きました!

ポロッ

よし!うまく網に入った\(^^)/!

さて!どうだ??













_| ̄|○ 
「ノコじゃん……黒いノコ!」

長男「大きさは?」

ノギス

僕「57mm。朝に捕まえたヒラタと、同じ大きさだ。逃がすよ?」

長男「良いよ。」

ポイっ

パサっ

長男「あ!」

僕「ん?どうした?」  

長男「同じ57mmなら、後でヒラタと並べて比較すれば良かったんじゃね??」

僕「あ!!……おまえ、言うのおせーよ_| ̄|○ 」




長男「ミヤマさがそうよ!」

僕「よし!」

木々を見てまわりますが、なかなかミヤマクワガタが見つかりません……

んー……いないなあ……

でも、しばらく探すと……



ん??

あ!

僕「なあ、ひびき!あれ、そうだよな!ミヤマだよな!」

長男「どれ?」

僕「ほら!あそこ!!」

長男「あ!マジだ!ミヤマだね!」

またしても、エクスカリバーがギリギリ届く、7メートルくらいの高さ!

あまり大きくはなさそうだけど、ミヤマはミヤマ!

エクスカリバーを伸ばします!

そして、

見失わないように、

長男と僕の、2人分の超明るい懐中電灯「ゲルドルバ照準」で照らしながら、エクスカリバーを上にいるミヤマクワガタに近づけていきます……




すると!!!!

その瞬間!!!!




ブォォォォォン!!!

森の奥のほうから、

僕と長男の超明るい懐中電灯に照らされたエクスカリバーの白いネット部分に向かって、大きな甲虫が飛来しました!!

僕「うわあ!なんだ!何が来た!!」

長男「うお!ミヤマだ!!ミヤマ飛んで来た!でけえ!上にいるやつよりでけええええ!!」

すると……

ふっと、その大きなミヤマクワガタは、突然僕の視界から消えました!

僕「あれ!?どこだ!!どこ行った!!」

長男「いた!!葉っぱにとまった!!」

長男が懐中電灯で照らすと、クヌギの枝の葉っぱに止まっていました! 

上の枝にいるミヤマクワガタを捕まえようとエクスカリバーを伸ばしていたのですが、
ターゲット変更!!

葉っぱにとまっているのなら、たやすい!

えい!!

よっしゃーーー!!ネットイン!!

どれどれ!!



うおおおおーーー\(^^)/!!

かっけーーー\(^^)/!!

長男「何mm??何mm??」

ノギス!



61mm\(^^)/!!

長男「おおお!でけえじゃん\(^^)/!!かっけーー\(^^)/!!」

僕「やったぜ\(^^)/!!」


僕「しかしよう!よく飛んで来たな!!今何時??」

長男「8時ジャスト!!」

僕、長男「ぎゃははははヽ(。>▽<。)ノ!!」

ライトトラップの時、僕と長男は、
naguriさんと めっちさんから、
「ミヤマクワガタは20時ころから飛んでくる」と教わっていて
実際、昨年も今年も20時くらいに第一ミヤマクワガタが飛来していたのでした!

僕「ほんとに、計ったように8時だよなꉂꉂ(>ᗜ<*)!」

長男「まじだよね!!笑えるんだけどꉂꉂ(>ᗜ<*)!!」

僕「採れた、採れた(^_^)じゃ、行こうか(^_^)!」

長男「何言ってんだよ!あの、上の枝にいるやつは??」

僕「あ!忘れてた!!」

上の方の枝にいるミヤマクワガタ、なかなか落ちて来なかったけど、3回目でよくやくポロッとネットイン!!


ミヤマクワガタ49mm

長男「ちっちゃ!」

僕「でも、こいつのおかげで、61mm採れたんだ(^_^)感謝しなきゃな(^_^)」

長男「ほんとだよね!」



そして、

森の中の、3、4メートル上にめくれのある、樹液を出しているクヌギをチェック。

長男が気にしていて、その上のほうのめくれをハシゴでのぞいてみたい、と言っています。

その樹に


キノコの上に、
ヒメオビオオキノコムシ!

立派なキノコにキノコムシ!

あつらえたような絵面!


樹を見てみると……
樹の表面には、所々にカナブンとコクワガタの姿。

そして

樹の、やはり7mくらいの高さのところに……

ん?

あれ……

コクワにしちゃ、デカイよな……
懐中電灯を照らしながら、エクスカリバーを伸ばしていると……

光を嫌がっているのか、そのクワガタは、横歩きで、くるっと樹の横の方へ移動して行きます……

ああ!待ってくれ!!

それ以上行くと下から見えなくなる!!

隣にたっている樹の葉っぱが邪魔で、見えなくなってしまいます!

長男「どうした??」

僕「今、あそこにヒラタっぽいのがいたんだけど、横歩きで移動して、あっち行ったんだけど、見えなくなって……」

すると、長男は横の細い樹をガサッとしならせました。



あ!見えるようになった!!

あー!!あそこ、めくれがたくさんあるんだ!!

僕「どうやら、あのめくれのどっかに入ったっぽい!」

長男「なにそのヒラタっぽい行動!コクワなら落ちてくるだろ!」

僕「だよなあ!」

長男「デカかった?」

僕「まあ、57mmはないとおもう。多分、40mm後半から50mm前半くらいの大きさ……
でも、ヒラタは(横に幅があって)デカく見えるから、その視覚効果を差し引くと、50mmあるかないかってところかなあ……」

長男「んー……さすがに、俺のハシゴも、あそこまでは届かないな……」

長男のハシゴ、5mまで伸ばせるのですが、さすがに危なくて1番上までは登れず、
登っていけるのは、せいぜい3~4mくらい上……

僕「まあ、仕方ない。あれは無理だ。諦めよう。」

長男「やっぱり、今日のヒラタ運は、あの57mmで使い切っちゃったんだな……」

長男「でもせっかくハシゴ持ってきたから、あそこのめくれくらいのぞきたいな。」

ヒラタっぽいクワガタが隠れためくれより下のほうに、何ヶ所かめくれがあります。

ハシゴをかけて、長男は上っていきます。

僕は、ハシゴ が倒れないように、下でしっかりハシゴを押さえる係!

右手に、とにかく明るい懐中電灯 ゲルドルバ照準を持ちながらハシゴを押さえていると……

光に誘われて、大きなミヤマカミキリが飛来!!

ゲルドルバ照準のライトの周辺、僕や樹のまわりを、飛び回ったり樹にとまったり。

長男「なんか、でかい羽音がしない?」

僕「俺のまわりを、でかいミヤマカミキリが飛び回ってんだよ。」



その時!

僕のゲルドルバ照準に誘われて、

なんと!ミヤマクワガタが飛来しました!!

でも僕は、ハシゴ押さえるのに両手がふさがってて、捕まえられません!

僕「うお!ミヤマ来た!!」

長男「またミヤマカミキリ??」

僕「ちげーよ!ミヤマクワガタだ!!」

長男「まじで??デカイ??」

僕「いや、そんなでもない!50mmくらい。」

そのミヤマクワガタは、ゲルドルバ照準を持つ僕の右腕に止まり、そのまま歩いて肩から背中に回り込みました!

おいおまえ!俺は樹じゃねーぞ!!

そして、首の後ろがモゾモゾしたので、
一瞬左手を離し、首のうしろのミヤマクワガタを捕まえて、その手でハシゴを押さえました。


なんとか撮影(︎^_^;

すると、さっきから懐中電灯のまわりを飛んでるミヤマカミキリが、僕の右腕にとまりました!

僕「今、俺の左手にミヤマクワガタ、右手にミヤマカミキリがいる!」

長男「なんだそりゃwwカオスだな!」

そして、長男は降りてきました。

長男「ダメだ、上のめくれにも、コクワしかいなかった。」

僕「そうなると、あの上に隠れたヤツ、気になるよなー……」

長男「まあね。でもあれはどうしようもない。」

僕「ほら、こいつだよ、飛んできたミヤマ。」


52mmでした(^_^)

長男「おおー、まじだ!」


さっき、オオキノコムシがいたキノコに置くと、しばらくじっとしてました(^_^)

長男「あの、上のめくれに隠れたやつがヒラタだったら、今、この樹にミヤマとヒラタがいるんだな!」

僕「ほんとだよな!カオスだ!!」

本来、ヒラタクワガタは、熱が逃げにくい、蒸し暑く薄暗い森、
ミヤマクワガタは涼しく風通しの良い明るい森にいて、

あまり同じ森にいることさえ稀なのですが……

ここは両方生息する、僕たちにとってのまさに「夢の森」なのです(^_^)



長男「あれ?ミヤマカミキリは??」

僕「そういやいなくなったな。さっきまで飛び回ってて、俺に体当たりとかしてたのに。なんで写真撮ろうと思ったらいなくなるんだよ!」

長男「写真に写りたくないんじゃねꉂꉂ(>ᗜ<*)」




その時!

ぶゥゥゥゥん!

ゲルドルバ照準の光に誘われて!



僕「おおおーーー!!ミヤマのメス来た!!」

長男「わけわかんねーよ!この懐中電灯、LEDだろ??」

長男「しかも、森の中なのに!」

僕「だからさ!ライトトラップ、森の中でやっても良いんじゃね?上のほうにいるやつとか下に降りてくる!」

長男「その提案きいた時、うまくいくとおもえねー、なんて思ったけど、案外イケるかも!」

僕「だろ?だろ?今度、あの森(房総ミヤマ67mmを捕まえたあの人に教わった森)でやってみようぜ!」

長男「おもしろいかもね!」




今日は、この森でヒラタクワガタは採れませんでした(>_<)

でも、樹の上のほうにいたあれは、多分ヒラタクワガタ。

……まあ、
姿が確認できただけでも、良しとするか(︎^_^;




そして、車に戻る途中、休耕田の開けた場所で……

長男「こっから、あの森にライト当てたら、絶対ミヤマたくさん飛んでくると思わない??」

僕「おう!絶ッ対来るな!森の中でのLEDライトにさえ来るんだから!」

長男「今度やってみる??」
 
僕「……いや……ここのミヤマってさ、かなり局所的にここにいると思うんだ。やればたくさん飛んでくるだろうけど、そんなことしたら、この森の生態系に影響でないか、なんか心配だ。」
 
長男「あー……たしかにね。」

僕「そだな。やるなら、やっぱ他県の、ミヤマが濃い山岳地帯が良いかも。それか、千葉県内ならデカノコやデカカブト狙いでやるのも楽しいかもな(^_^)」



そう……デスラー砲は……

タラン「総統!デスラー砲です!このままでは、バーガーは敵に挟み撃ちにされます!」

デスラー「ならん!ここでデスラー砲を使えば、地表への汚染被害が大きい!」

ライトトラップをやるには、注意が必要ですね!






……





ちょうどその頃、さすがに空から雨が落ちて来ました。

時刻は午後9時30分すぎ。

僕「いやー、天気予報、大ハズレだったな!おかげでなんかたくさん楽しめたよ!」

長男「今日、ライトトラップやめてこっち来て、正解だったかもね(^_^)」

僕「そうだよ!ライトトラップ行ってたら、57mmのヒラタに会えなかったからな!」

そして、帰路へとつきました(^_^)

長男「そういや、今日はこないだと逆パターンだね(^_^)!」

僕「逆って?」

長男「こないだは、朝ミヤマ採れて、夜ヒラタ採れたけど、今日は朝ヒラタ採れて、夜にミヤマ採れた!」

僕「そうだなあ!でも、数的にはこないだより少ないけど、大きさ的には今日のほうが上回ってる!」

長男「そっか!こないだはヒラタ53mm、ミヤマ60mmだったもんね!」

今日はヒラタ57mm、ミヤマ61mm\(^^)/!




帰り道のPAで。


ミヤマカミキリ。
今夜はこの子、たくさん見かけるなあ!



キマダラカミキリ


コフキコガネとミヤマクワガタの残骸





遅い夕飯(^_^)

お腹減ってたのをついつい忘れていたので、本当に美味しかったです(^_^)!

長男「いつも、空腹を忘れるほど俺たち熱中しちゃうよね(^_^)やば!」

僕「だな(^_^)!」

体からは、汗と、土と、葉っぱと、樹と、樹液が混ざったようなにおいが。

長男「わかるわかる(︎^_^;!でも、この匂いが、散策帰りの感じがして、また良いよ!」




そして……

 
今日のドリップコーヒーは!



 もちろん、文句なしの
勝利のモカ\(^^)/!!


散策後のコーヒーは、美味しいです(^_^)!

目も冴えて、さあ!
家までもうひとっ走り!!





〈観察できた虫〉
ヒラタクワガタ、ミヤマクワガタ、ノコギリクワガタ、コクワガタ、カブトムシ、カナブン、シロテンハナムグリ、ヨツボシケシキスイ、ヨツボシオオキスイ、キシタバ、フクラスズメ、ミヤマカミキリ、ウスバカミキリ、キマダラカミキリ、モンシロチョウ、モンキチョウ、ベニシジミ、ルリシジミ、ムラサキツバメ、ナミアゲハ、キアゲハ、アオスジアゲハ、ナガサキアゲハ、ジャコウアゲハ、モンキアゲハ、カラスアゲハ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ、アカボシゴマダラ、ヒメアカタテハ、コフキコガネ、ヤマトタマムシ、ヒメオビオオキノコムシ、アオモンイトトンボ、コシアキトンボ、オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボ、ウスバキトンボ、オニヤンマ、キリギリス、ヤブキリ、ショウリョウバッタ、ツチイナゴ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、コガタスズメバチ、キイロスズメバチ、オオスズメバチ、ウシアブ  他

アマガエル、ニホントカゲ

今年初めてミンミンゼミとアブラゼミの鳴き声を聞きました。

および

 イタチのような細長い獣を観察できました。






エピローグ





家まで帰ってきて、
駐車場に車を停め、家までの帰り道がてら
団地内のクヌギをチェックすると……

房総半島では今日、まったく確認できなかったカブトムシがたくさん!

むこうとは、こちらは気温が全然違う!なんか、街中的な蒸し暑さに支配されています!

同じ千葉県内なのに……



そして、

家の目の前にあるコナラの樹で

カナブンが1匹。そこ横に……カナブンよりだいぶ小さな……

僕「なあ、あれ、コクワだよなあ……」

長男「コクワだよね……」

僕「オスだよなあ……」

長男「オスだねえ……」

しまい込んだエクスカリバーを、ふたたび取り出し、捕まえました!

僕「これ、コクワ最小記録、更新なんじゃないか??」

コクワガタ20mm!!
最後の最後!家の前!
最小記録更新\(^^)/!!




今日のお持ち帰り

ヒラタクワガタ ♂57mm
ヒラタクワガタ ♀34mm
ミヤマクワガタ ♂61mm
コクワガタ  ♂ 20mm

あと、かみさんに見せたくて、
タマムシもお持ち帰り。



家に帰ると、今日の成果に
かみさんも興味津々(^_^)


かみさん「いやー……でっかーーーい!あら!脚がひとつ無い!」

僕「多分、越冬個体。去年か一昨年産まれたやつだよ。」

かみさん「なんか、動きも鈍いよね……おじいちゃんか……」

僕「でもこいつ!パワーがすごくて、捕まえるのすげえ苦労したんだ!」


かみさん「痛い!痛い!!ミヤマって、脚の爪が鋭くて痛い!!」

かみさん「やー!ちっちゃーーーい!これでオスなの??」

僕「まちがいなくオスだよ。これ、どこにいたとおもう?家の前の樹だよ!」

かみさん「家の前?」

窓から指さして

僕「ほら!あの樹だよ!」

かみさん「あの樹にクワガタいるの!」

僕「うん。コナラだよ、あれ。」




長男は、ヒラタにノギスを当てて、ニヤニヤしていました(^_^)

乾杯(^_^)