「私たち、別れよう」

卑怯な私は電話で告げた。

「えっ!」

彼は驚いた様子だったが、取り乱すことはなかった。

こんなもんか…と内心思った。

「門限も厳しいし、あんまり会えないし…」

好きな人ができたからなど、本当の理由は言えなかった。

中学の頃から好きだった彼との恋愛は、あっけなく終わった。


今日は8つ年上の彼と遊園地へデート。

彼に付き合ってと言われた事はない。

彼氏と別れてと言われた事もない。

私の意思で彼と別れ、この人とデートしている。

そう、彼女もいる年上の彼とのデートだ。


彼女の話は一切しない。

本当はもう別れたのでは?と思う程彼は優しかった。


でも、クリスマスや年末年始は一緒に過ごせない。

電話は私からかける事はない。

彼のペースに常に合わせ、私はわがままを言う事が出来なかった。

彼を失うのが怖くて、我慢ばかりしていた。


これが2番目の辛さだった。


いつも泣いてばかりいた。