小ぶりのさつまいもが1本、
ころんと残っておりまして、
久々に乱暴メシを作りたくなりました。
…久々に?
ほとんどいつも、だわよねえ。
それはさておき
(困ったときはいつも、さておく)、
どんな乱暴メシを作ったのかというと、
これです!
丸ごとさつまいもご飯♪
作り方は例によって、
簡単かつ乱暴。
よく洗ったさつまいもを
いつも通りの水加減のコメの上にど~ん!
茅乃舎の野菜だし1袋を
袋を破ってフリフリ振り入れ、
いつも通りにココット・エブリィ
(ル・クルーゼのお鍋。
我が家はこれで炊飯してます)
で炊き上げる、それだけ。
炊きあがったら、
さつまいもをしゃもじで崩しながら
全体をさっくりと混ぜ合わせます。
さつまいもを切ったり、水にさらす手間もなく、
素朴な味わいのさつまいもご飯が出来上がります!
と、胸を張りたいところなのですが、
このレシピには誤算が。
さつまいもに芯が残る。
さつまいもの個体差もあるのかもしれませんが、
ご飯はきちんと炊きあがっているのに、
さつまいものところどころがガリッと硬いのです。
思えば、さつまいもは、
じっくり時間をかけて火を通した方が
おいしくなる野菜。
お米と一緒に丸ごと1本はムリがあったのかも。
ならば次回は、1本を縦半分、とか、
縦横2回包丁を入れて4分割で
“なんちゃって丸ごと”でトライしようか、
とか…、
なにがなんでも“丸ごと”にこだわりたい、
この私の心持地、執着というのは、
いったい何なんでしょう?
何が私を“丸ごと”に引き付けるのか。
ともあれ、今回のご飯、
炊きあがってしまいましたので
ちゃんと食べましたよ。
写真で見ると、美味しそうでしょう?
ええ、きちんとさつまいもに火が通っているところは、
ひじょうに美味しいんです!
さつまいものほんのりした甘みと、
野菜だしの効いたご飯がなんともよく合う。
素朴な美味しさで、パクパクいけちゃう。
しかし、そんな幸せも束の間、
時おり訪れるガリッという食感。
なんともいえず物悲しい。切ない。
ところがです。
食べきれなかったご飯を
1食分ずつ冷凍したところ、
思いがけず光が差し込んできたのですよ、
ぱ~っと。
なんと(というか当たり前なのですが)、
冷凍ご飯をレンチンすれば、
さつまいもにはキチンと火が通り、
ガリッとした食感はなくなるのです。
そうか~。
次回また失敗した時は、とりあえず冷凍か。
と安心した次第です(どういう安心)。
ところで、
レンジで解凍した丸ごとさつまいもご飯、
こんな風にアレンジもしてみました。
さつまいもご飯のチーズ雑炊♪
鍋に湯をわかし、
スライスした玉ねぎ、小房に分けたしめじ、
レンジで解凍したさつまいもご飯を投入。
ご飯が程よいやわらかさになったら
シュレッドチーズをパラパラと振り入れ、
溶き卵1個分を回し入れます。
最後に塩・コショウで味を調えたら出来上がり。
もともとのご飯に野菜だしを使っていますし、
チーズに塩気もあるので、
最後の塩はごく控えめでOKです。
これが、
今日のような寒い日には芯から温まる
なかなかに美味しい一皿となりまして、
また丸ごとさつまいもご飯に失敗する、
なんてことがなくとも作りたい出来だったのですが、、
次にさつまいもを買った時には、
また別の乱暴メシにトライする
予感がしたり、しなかったり。
失敗しても、成功しても、
料理というのは実に楽しい。


