ヤッホ~!帆足由美です。

 

 

 

14日の成人の日に飛び込んできた、

「市川海老蔵さん、

来年、十三代目團十郎襲名」

のニュース。

おお!ついにこの時が!

とても喜ばしい気持になりましたが、

なんと私、偶然にもその翌日の

演舞場のチケットを抑えておりました。

今回は、その観劇ブログです。

 

 

 

 

 

 

演舞場前の大看板。

 

 

 

 

 

 

 

摘み樽は大関。

 

 

 

新橋演舞場

初春歌舞伎公演

夜の部

 

 

 

一、歌舞伎十八番の内

  鳴神(なるかみ)

 

 

鳴神上人   右團次
雲の絶間姫   児太郎

 

 

 

朝廷に恨みをいだく鳴神上人が

竜神を滝壺へと封じ込めたことから

3カ月もの間一滴の雨も降らず、

人々は苦しんでいます。

そこで朝廷は、

雲の絶間姫を上人のもとに遣わし、

その美貌と艶やかさで

上人を堕落させようと企みます。

はじめのうちは警戒していた上人でしたが、

次第次第に姫の色香に惑わされて・・・。

 

 

 

市川宗家のお家芸の

「歌舞伎十八番」のひとつです。

前半は古風な台詞劇、

けっこう下ネタがすごい。

後半は豪快な荒事が楽しめます。

 

 

 

鳴神上人は約6年ぶりという右團次さん。

高潔な僧というよりは、

わりと親しみやすい雰囲気。

この方の持ち味なのですね。

あまりに初心でキュート。

美しい姫に惑わされ

みるみる破戒していく様を

コミカルに演じていました。

ぶっ返ってからの姿は迫力たっぷり。

六方の引っ込みも豪快でした!

雲の絶間姫は児太郎さんが

初役で演じていますが、実に立派でした。

花道の出では、

朝廷の命を受けてきた決意がにじみます。

凛とした美しさの中に色気もたっぷり、

妖婦です。

可愛らしい顔で、気が付けば

けっこう際どいことを言っている!

鳴神でなくても惑わされそうでした。

 

 

 

 

二、牡丹花十一代

  (なとりぐさはなのじゅういちだい)

 

 

鳶頭   海老蔵
手古舞   堀越麗禾
鳶頭   堀越勸玄
鳶頭   右團次
差配人   男女蔵
芸者   児太郎
鳶の者   男寅
芸者   廣松
鳶の者   九團次
差配人   市蔵
茶屋女房   齊入
世話役   家橘
芸者   孝太郎

 

 

 

町内に祭囃子が響く中、

粋な二枚目の鳶頭と、

鯔背で瑞々しい芸者がやってきます。

そこへ可愛らしい手古舞と鳶頭も加わって、

一同が賑やかに踊るのでした。


 

 

海老蔵さんの祖父、

十一世團十郎の生誕110年を祝う

清元の所作事。

 

 

 

幕開きから

鳶の者や芸者が立ち並び、

とても華やかな舞台です。

そこに次々と人々が現れ、

ほろ酔い機嫌の海老蔵さんの鳶頭も

やって来ます。

会場から「待ってました!」の声がかかると、

「待っていたとはありがてえ。

しかし、皆さんが本当に待っているのは

おいらのことかい?」

粋な返しに会場がさらに沸き立ちます。

コール&レスポンスが楽しい!

そこへ、お待ちかね、

手古舞姿の堀越麗禾ちゃんと、

若頭の勸玄クンの登場となるのです!

もちろん、その日一番の拍手が

可愛らしい二人に贈られます。

舞台中央に進み、きっちりと舞いを見せ、

そしてよく通る声でご挨拶。

「ご見物の皆様方、

新年あけましておめでとうございます!」

なんと清々しくも立派なこと!

最後は、海老蔵さん親子が

祭礼の山車の上にきまって幕。

あらためて、

海老蔵さん・勸玄クン親子の

来年の團十郎・新之助W襲名の

めでたさを噛みしめ、実に晴れやかな気分。

新年早々、

良いものを見せていただきました。

 

 

 

 

三、俊寛(しゅんかん)

 

 

俊寛僧都   海老蔵
海女千鳥   児太郎
丹波少将成経   九團次
平判官康頼   男女蔵
瀬尾太郎兼康   市蔵
丹左衛門尉基康   右團次

 

 

 

平家打倒の密議が平清盛の知るところとなり、

俊寛僧都、平判官康頼、丹波少将成経が

絶海の孤島へ配流になってから

3年の月日が流れました。

成経が島の海女千鳥を妻に迎える、

と聞かされた俊寛はたいそう喜び、

ささやかながら夫婦の盃事をすることにします。

とそのとき、一隻の赦免船が島に到着しますが、

現れた上使の瀬尾太郎兼康が

読み上げる赦免状には俊寛の名がありません。

落胆するところへ

もう一人の上使、丹左衛門尉基康が

俊寛の赦免を告げ、晴れて3人は

千鳥と共に乗船しようとします。

ところが、瀬尾が千鳥の乗船を許さないため、

千鳥は浜に残って嘆き悲しみます。

俊寛は千鳥の乗船を瀬尾に請いますが、

聞く耳を持たないため、

瀬尾の刀を奪って斬り捨ててしまいます。
自分の代りに千鳥を船に乗せ

再び罪人として島に残った俊寛は、

遠ざかる赦免船に思いをはせながら

いつまでも一人見送るのでした・・・。

 

 

 

「平家物語」に取材した

近松門左衛門の晩年の名作です。

 

 

 

海老蔵さん、初役の俊寛僧都です!

観る前は、

意外な演目に正直驚いていたのですが

いやぁ、よかった!

海老蔵さん、新境地です!

これまで私が観たのは、

吉右衛門さん、白鸚さん、

勘三郎さんの俊寛ですが、

今の海老蔵さんならではの

若々しい、ナイーブな俊寛。

人を生かす(活かす)のは今も昔も

恋する人の存在なのだと、

海老蔵さんの実生活と重なって、

このお芝居の新たな魅力を見た思いです。

長年上演されてきた名作も、

演じる人が新しくなると

こんな化学変化をみせるのですね。

思いのほか素敵だったのは、

海老蔵さんの老けメイク!

お顔立ちの美しさが際立つのてす!

実にダンディ!

10年後、20年後の

十三代目團十郎の姿が楽しみになりました。

児太郎さんの千鳥も、

田舎娘の純真さが体いっぱいに溢れて、

とっても可愛らしかった。

 

 

 

 

四、新歌舞伎十八番の内

  春興鏡獅子

  (しゅんきょうかがみじし)

 

 

小姓弥生後に獅子の精  海老蔵
老女飛鳥井  齊入
家老渋井五左衛門  家橘

 

 

 

新年を迎えた江戸城大奥で行われる

「お鏡曳き」の日。

小姓の弥生は将軍の御前で

踊りを披露することになります。

はじめは恥ずかしがる弥生でしたが、

袱紗や塗扇を使った鮮やかな踊りに

二枚扇の踊りと典雅に踊って見せると、

傍らに飾った獅子頭を取り上げます。

舞う内に獅子の精の魂が乗り移り、

獅子頭が弥生の意思と関係なく動き始め…。

 

 

 

明治時代に九代目市川團十郎が初演した

長唄舞踊の大曲です。
前半は気品のある女方、

後半は荒々しい獅子の精という対照的な役を

1人で踊り分ける点に見どころがあります。

 

 

 

海老蔵さんのこの舞踊は、

ずいぶん以前に一度拝見しましたが、

格段に進化した様子に感動。

海老蔵さんといえばイメージは立ち役ですが、

小性弥生が愛らしいのです。

動きは少し硬いようにも見えましたが、

なかなかの女方ぶり。

手躍りも美しかった。

獅子頭を手にしてからのくだりは、

弥生の意思とうらはらに

獅子が弥生を振り回す振りがスペクタクル!

そして、後ジテで獅子の精となってからは

圧巻の一言!

バン!

と飛び上がったときのその高さたるや!

うっわぁ!

と思わず声を上げてしまいました。

あんなに飛ぶ人、いますか?

いやあ、人じゃない、

ホントに獅子の精なのかも。

とまで思えた、物凄い迫力の、

そして美しい獅子の精でした。

しかも、俊寛をやった後に鏡獅子ですから!

なんという体力!そして精神力!

超人的としか言いようがありません。

 

 

 

・・・というわけで、

今回の演舞場は、

来年の新團十郎の誕生が

本当に待ち遠しくなる、

市川海老蔵堪能の観劇だったのでした。

 

 

 

新橋演舞場

初春歌舞伎公演、

1月27日千穐楽。

(チケットは完売しています)

 

 

 

演舞場の中には、

團十郎襲名のお知らせが。

 

 

 

 

 

 

 

 

一月らしく、

連獅子の羽子板も飾られていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の幕間。

 

 

 

 

 

 

亀戸升本のマクロビオティック弁当

和正直の「健(すこやか)」。

 

 

 

ここのお弁当は

マクロビオティックとは思えない

充実感があります!

おかずの種類も多くて大満足。