先日出かけた歌舞伎座で、

こんなおめでたいお菓子を買ってきました。

 

 

 

 

 

 

ひろめ入り乳菓饅頭

「おひろめ萬壽」

1個 270円 税込

奈良県の和菓子店「千壽庵吉宗」のお饅頭です。

 

 

 

中村時蔵さんが初代中村萬壽、

梅枝さんが六代目時蔵を襲名

そして梅枝さんの長男・大晴(ひろはる)くんが

五代目梅枝として初舞台

また中村獅童さんの長男が初代中村陽喜(はるき)、

次男が初代中村夏幹(なつき)として初舞台を踏んでいる

今月の歌舞伎座。

私もすっかりおめでたい気持ちになり、

このお菓子を買ってきたというわけです。

 

 

 

ちなみに「ひろめ」とは昆布のこと。

添付されていた説明書に

詳しい話が載っていたので書き出します。

 

 

 

コンブ(昆布)の語源は、

アイヌ語の「コンプ(konpu)だといわれています。

奈良時代、朝廷にはじめて

コンブが貢物として献上されたそうです。

平安時代、海藻類は布のように薄く幅広いことから

「め(布)」と表され、

コンブはその幅が広いことから

「ひろめ(広布)」と呼ばれていたそうです。

 

コンブは「喜ぶ」や「子宝」に当てはめられ、

古くから縁起物として珍重されており、

特に「婚」に関わる行事に良く用いられています。

結婚披露宴を「お披露目」というのは、

昆布の古名「ヒロメ」に通じるものといわれています。

 

 

 

へ~、なるほど!

 

 

 

さて、肝心のお味でございますが、

袋から出してみましょう。

 

 

 

 

 

 

ころんとまあるいお饅頭がお出ましに。

上に乗っているのは大納言小豆。

厄除けや魔除けとして使われてきた小豆です。

きれいな色・形。

 

 

 

割ってみますね。

 

 

 

 

 

 

皮の中にはうっすら紫色の餡。

「ひろめ」を刻み、白餡と練り上げています。

あっさりとした上品な甘さ、ほっくりとした食感。

昆布感は・・・わかりませんでした。

皮は優しい甘い香りと食感。

どこか懐かしい味わいのお饅頭でしたよ。

 

 

 

「おひろめ萬壽」は、

「六月大歌舞伎」の公演中、

歌舞伎座1階お土産処「木挽町」で

購入できます。

(オンラインショップもあり)

 

 

 

 

 

 

3個入りで販売していました。

 

 

 

お土産処「木挽町」には、

ほかにも6月の演目ゆかりの品や、

俳優さんゆかりの品などが並びます。

「六月大歌舞伎」上演中は

チケットを持っていない人でも「木挽町」に入れます。

気になる方はぜひ!