今日は寒かったですね~。

薄手のセーターに冬のコートで出掛けましたが、

それでも寒かった。

体調崩していませんか?

 

 

 

さて、そんな寒さの中、

何をしに出掛けたのかと言いますと、

この映画を観てきました。

 

 

 

 

 

 

『オッペンハイマー』

監督:クリストファー・ノーラン

主演:キリアン・マーフィー

 

 

 

第96回アカデミー賞では最多13部門ノミネート、

7部門受賞(作品賞、監督賞、主演男優賞、

助演男優賞、撮影賞、編集賞、作曲賞)。

ノーラン監督に

初の作品賞と監督賞をもたらした作品です。

 

 

 

主人公は、

原子爆弾の開発に成功したことで

「原爆の父」と呼ばれた

アメリカの物理学者J・ロバート・オッペンハイマー。

2006年ピュリッツァー賞を受賞した、

カイ・バードとマーティン・J・シャーウィンによるノンフィクション

「『原爆の父』と呼ばれた男の栄光と悲劇」

をベースに監督自身が脚本を書いています。

 

 

 

観てきた正直な感想を書きますと、、

 

 

 

難しかった~~~!

 

 

 

クリストファー・ノーラン作品はいつもけれん味たっぷりで、

演出、ストーリー、映像、音楽、

あっと驚かされるのが常ですが、

今回は、かなり難解かつ複雑。

題材が題材なだけに、

非常に重い、のは覚悟していましたが、

まず台詞がとても膨大。

2行に渡る台詞がず~っと続き、

なかなかハードでした。

しかも、上映時間3時間!

これからご覧になる方は、

体調を整えての鑑賞をお勧めします。

 

 

 

映画は、スパイ容疑をかけられた

オッペンハイマーを取り調べる「聴聞会」と、

アメリカ原子力委員会委員長の

ストローズに対する「公聴会」の様子を、

行ったり来たりしながら進みます。

これが、カラーとモノクロの

二つの映像で描かれているのですが、

私は単純に、モノクロが過去、カラーが現在、

と思い込んで観たところ、さにあらず。

時系列がぐちゃぐちゃになり、かなり混乱しました。

 

 

 

本当は、カラーがオッペンハイマーの視点、

モノクロがストローズの視点、しかも戦後のエピソード、

という描き方をしています。

監督曰く、

「オッペンハイマーという人物を

より完全に理解するため、

2つの視点を対比させたかった」

とのこと。

事前に知識を入れてから観ればよかった・・・。

 

 

 

そして、もう一つの混乱のタネが、

キャストが超豪華なこと!

「あ、この人も出てる!」

「え?この人こんな役作りを・・・」

なんて思っていると、

膨大な字幕がど~っと流れ、

物語がどんどん進む。

ですので、誰がどんなルックスで

(老け顔メイクとかも凄いんです)

どんな役を演じているかも、

しっかり予習しておくと良いと思います。

 

 

 

主な登場人物をざっと書き出しますと・・・、

J・ロバート・オッペンハイマーをキリアン・マーフィー

ストローズをロバート・ダウニー・Jr

オッペンハイマーの妻キティをエミリー・ブラント

アメリカ陸軍将校レスリー・グローヴスをマット・デイモン

オッペンハイマーの恋人ジーンをフローレンス・ピュー

核物理学者のアーネスト・ローレンスをジョシュ・ハートネット

アメリカ陸軍将校ボリス・パッシュにケイシー・アフレック

イタリア物理学者の助手デヴィッド・L・ヒルにラミ・マレック

発明家ヴァネヴァー・ブッシュにマシュー・モディーン

デンマークの物理学者ニールス・ボーアにケネス・ブラナー

これ以外にも、まだまだ登場人物がいるのです。

ちょっとした脳トレです。

 

 

 

恐ろしいシーンがたくさんありました。

原爆実験のシーンはもちろんですが、

もっと怖かったのが終盤の、

あ、ネタバレになりそうなのでやめておきます。

それから、音も怖かったな。

目の前のシーンの意味をもっと考えたいのに、

その思考をあえて邪魔をするような

大音量の音が流れるのです。

全て監督の計算なのでしょうね。

 

 

 

日本における原爆被害を

いっさい描かなかったことには

もやもやした気持ちは残りますが、

原爆について改めて考える

大きなきっかけになったことは確かです。

もう1回観よう。