ヤッホ~!帆足由美です。

 

 

 

南岸低気圧の影響で

今日は大荒れのお天気でしたね。

雨嫌いの私は

家に引きこもろうかとも思ったのですが、

外に出たほうが気が晴れるかなあと

映画を観に日比谷まで。

鑑賞したのはこの作品。

 

 

 

 

 

 

『落下の解剖学』

監督:ジュスティーヌ・トリエ

脚本:ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ

 

 

 

第96回アカデミー賞

作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、

編集賞の5部門にノミネート、

脚本賞を受賞した作品です。

 

 

 

物語は、雪山の山荘で

男が転落死するところからスタート。

第一発見者は視覚障害のある11歳の息子。

はじめは事故と思われたものの、

ベストセラー作家の妻ザンドラに

殺人の容疑がかかり・・・。

 

 

 

序盤は、映像も音もサスペンスタッチ濃厚で、

落ち着かない気分をまず植え付け、

中盤からは言葉の応酬がとてつもない法廷劇へ。

そして、「藪の中」的結末を迎えるという、

とても見ごたえのある作品でした。

 

 

 

それにしても、法廷でのやり取り、

英語とフランス語の2か国語で、しかも長大。

字幕を追うのが大変だった~。

ひとつの死亡事故の真実を追ううちに、

夫婦のいびつな関係が

次第に明るみに出る面白さ。

また、証言する人々の身勝手さ。

わが身と照らし合わせたくなる場面も色々。

とくに、夫婦げんかの台詞の応酬!

あれはごく普通のカップルにも響くのではないかしら。

ちなみに、脚本を手掛けた

監督のジュスティーヌ・トリエとアルチュール・アラリは

実生活のパートナーなんですって。

妙にリアルなのはそのせいか。

そして、パートナーへの不満は、

万国共通なんだなあとも。

 

 

 

全編152分。

かなり体力を消耗しますが、

コクのある映画、法廷劇が好きな人はぜひ。

 

 

 

『落下の解剖学』

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