ヤッホ~!帆足由美です。

 

 

 

夫婦二人de神戸&有馬温泉

旅の記録の続編です。

 

 

 

神戸のベイエリアを起点に、

旧居留区、南京町を回った私たち夫婦。

続いて向ったのが北野の異人館

 

 

 

三宮から山手に広がるこのエリアには、

開港をきっかけに

神戸に住んだ外国人が暮らしたクラシカルな洋館が、

今も約30棟残るといいます。

館内を見学できる建物も沢山あるということで、

わくわくしながら向かったのですが・・・、

 

 

 

坂道が、エグイ。

すごい斜度。

 

 

 

足には自信があるつもりだったのですが、

最後はひ~ひ~いいながら上りました。

地元の方は大変だろうな~、

いや、日常的に足腰が鍛えられていいのかも~、

なんてことに思いを巡らせつつ、

最初にたどり着いたのが「英国館」

(夫婦そろって息が上がって、

写真撮影を忘れました)。

 

 

 

建物の前の周辺案内図の看板を

しげしげ見ていたら、

受付の女性が出てきて、

「ご案内しましょうか?」。

周辺の異人館について、

すべて丁寧に説明してくださったのです

(後から知ったことですが、

北野の異人館は「うろこグループ」という会社が

すべて管理している模様)。

3館パスや4館パス、7館周遊パスなど、

複数館回るとお得なチケットがある、とのことでしたが、

宿にチェックインするまでの残された時間を考えれば、

気になる異人館をじっくり見学するほうが吉、

と思い、選んだのがこちらです。

 

 

 

 

 

 

うろこの家・展望ギャラリー。

 

 

 

神戸の異人館といえば、

まずここを思い浮かべる人も多いのでは?

神戸で最初に公開された代表的な異人館で、

国の登録有形文化財、

また兵庫県住宅百選にも指定されている

有名な建築物です。

 

 

 

 

 

 

前庭には猪の像

この鼻を撫でると幸運に恵まれる、

というジンクスが古くから伝えられているとのことで、

しっかり撫でてきました。

ちなみに、猪ちゃんの愛称は「ポルチェリーノ」。

 

 

 

 

 

 

「うろこの家」という名の通り、

外壁はうろこ型の天然石で覆われています。

 

 

 

 

 

 

館内の2階には

うろこ型の天然石のスレートが展示。

全長380mm、全幅180mm、厚さ5~8mm、

重さは1枚1250g。

このスレートが約4000枚、

1枚ずつビスで取り付けられているそうです。

けっこうな重量ですよね。

 

 

 

震災の時には、

中央の円筒型の部分が

山側に大きく傾いたということです。

でも、その災害を乗り越えて、

今もこの高台にしっかりと建っているんですね。

 

 

 

さて、館内の様子をご覧ください。

 

 

 

まず、入り口を入ってすぐの様子。

 

 

 

 

 

 

タイムスリップしたかのような空間が広がります。

元々は、明治後期に、

外国人のための高級借家として居留地に建てられ、

大正に入ってから現在の場所へ

移築されたと伝えられているそうです。

 

 

 

左手に行くと、

 

 

 

 

 

 

クラシカルな食器棚。

 

 

 

 

 

 

応接セットにステンドグラス。

 

 

 

 

 

 

その奥の部屋にも大きな食器棚。

 

 

 

『ロイヤル・ウースター』、『マイセン』、

『ロイヤル・コペンハーゲン』、

フランスのリモージュ焼きなど、

食器好きならたまらない器がずらり並んでいました。

 

 

 

さあ、続いては2階に。

 

 

 

 

 

 

お洋服まで展示されていて、

当時の暮らしぶりが蘇るような。

 

 

 

 

 

 

書斎、かしら。

 

 

 

 

 

 

サンルームの

外側に張り出したベイ・ウィンドウ。

遠くに海が見えます。

すてきなアート作品も展示されていました。

 

 

 

サンルームにはこんな展示も。

 

 

 

 

 

 

18世紀にデンマーク王室が使用した橇。

 

 

 

 

 

 

帆船の船首像のようなドラゴンの彫刻が。

ノルマン人のバイキング船に

よく見られた意匠だそうですよ。

ドラゴン、辰年の年女としては外せないと、

しっかり撮影してきました。

ドラゴンにしては可愛すぎる気もするけれど。

 

 

 

「うろこの家」をひと通り見た後は、

西側に隣接する「展望ギャラリー」へ。

 

 

 

1982年に開館した「展望ギャラリー」には

アート作品が展示されています。

マチス、ユトリロ、ビュッフェなど、

有名画家の作品もありましたよ。

歴史のある建物の中で、

そして外に広がる

神戸の街と港を感じながら楽しむアート作品。

ひときわ味わい深いものでした。

 

 

 

「展望ギャラリー」3階にあったのがこちら。

 

 

 

 

 

 

「Lasting Love Stone」

 

 

 

直訳すると、「永遠の愛の石」。

傍らにはこんな説明が。

 

 

 

彫刻家・冨長敦也が主宰する 

Love Stone Projectでは
ハート型に掘られた石が

そこで出会う人々によって磨かれます
2017年5月4・5日の二日間
うろこの家にて開催された Love Stone Project にて
この寄り添う二つの石は約400人によって磨かれました

石に触れた方々の心に永遠の愛が宿るよう
Lasting Love Stone・・・と名付け

ここ美術館にて永遠に磨き続けます

 

 

 

ロマンティストからは程遠いわたくしども夫婦ですが、

気付けば二人とも、石、磨いてました。

 

 

 

ただですね、後から調べてみると、

「大切な人を思い浮かべながら磨いてください」

とか、

「男性は向って右、女性は左」

という注意書きがあったようなのですが・・・、

 

 

 

夫婦そろって不注意な私たちはそれに気づかず、

二人とも、ぐるぐるぐるっと石を磨いておしまいに。

まあ、気は心ってことで。

あ、使い方、違う?

 

 

 

異人館、

この「うろこの家・展望ギャラリー」だけも

みどころいっぱいでした。

この次来たときには、もっと時間をかけて見学したい。

出来れば丸一日かけて異人館全館を巡ってみたいな。

いや、一日では無理かしら。

などと思いながら、後にしたのでした。

 

 

 

 

 

 

「うろこの家・展望ギャラリー」のエントランス。

 

 

 

さて、神戸わくわく街めぐり、

あとはレンタカーを停めたメリケンパークに戻るのみ、

ですが、散々歩いてちょっと疲れました。

途中でお茶にしようということに。

ご存じの方も多いと思いますが、

神戸は素敵なカフェがたくさん!

 

 

 

 

 

 

スターバックスコーヒー

神戸北野異人館店。

 

 

 

国の登録有形文化財にもなっている

「北野物語館」を利用したスタバです。

 

 

 

神戸、どんだけ素敵なスタバがあるんだ!

 

 

 

約100年前のアメリカ人の邸宅を移築した建物の中には

6つの部屋があって、

スターバックスやコーヒーにまつわる大小の絵や写真が

壁一面に飾られているのだとか。

う~ん、魅力的。

 

 

 

しかし、今回は、

さらに坂道を下った先にあるこちらの喫茶店に。

 

 

 

 

 

 

にしむら珈琲店 北野坂店。

 

 

 

すぐ近くに中山手本店もあるのですが、

この北野坂店は小ぢんまりとしながらも

趣があってとっても素敵!

 

 

 

蔦の絡まる赤煉瓦の建築は、

創業者の川瀬喜代子さんが戦時を過ごした、

上海の英国風洋館をモチーフにしたものだそう。
ゆったりとコーヒーを楽しみたいという

お客のニーズに応えるため、1974年、

日本初の会員制喫茶店として開店しましたが、

阪神大震災を期に一般に開放したそうですよ。

 

 

 

 

 

 

エントランス周りの植栽も

ひじょうにセンスがいい。

 

 

 

店内の写真はありませんが、

アンティークな空気漂う、落ち着いた空間。

歩き疲れてカラータイマーがピコピコしている私たちは、

すっかりその空気に癒されました。

 

 

 

そして、頼んだのがこちら。

 

 

 

 

 

 

フレジェ。

 

 

 

絶妙な、甘さと酸味!

コクのあるクリームとリッチな生地。

苺は見た目よりたっぷり、ゴロゴロっと入っていて、

甘さがしっかりあるのに最後はさっぱりするという、

すっばらしいバランス!

上に塗ったフルーツソースも甘酸っぱさが絶妙でした。

 

 

 

 

 

 

モンブラン。

 

 

 

口に入れた瞬間、栗!と思いました。

甘さはごく控えめで、

栗の風味がたっぷりと味わえます。

周りのペーストのなかには生クリーム、

そのまたなかにはマロンペースト、

そしててっぺんの栗と、

3種類の栗が楽しめるのです。

使用しているのは愛媛県城川町産の栗。

栗の風味をストレートに出すために

お酒は使っていないのですって。

 

 

 

それから、肝心の・・・、

 

 

 

 

 

 

にしむらオリジナルブレンドコーヒー。

 

 

 

コクがあるのにすっきりしていて、

深い余韻が残ります。

一口飲んだその瞬間に、

私も旦那ちゃんも大ファンになりました。

 

 

 

なんでも、6種類の豆を個別に焙煎してブレンド。

季節によって味を調節しているのだそうですよ。

季節ごとに通って、味を確かめたい、

そんなコーヒー。

 

 

 

というわけで、

ケーキもコーヒーも、それから空間も、

とても素晴らしかったにしむら珈琲店北野坂店。

自宅近くにあったら毎日通ってしまいそうな、

素敵な喫茶店でした。

 

 

 

かくして、大急ぎで神戸街めぐりを終えた年男&年女は、

この後、有馬温泉へと向かうのですが、

その先のお話はまたの機会に~。