ヤッホ~!帆足由美です。

 

 

 

今日ご紹介するのは

韓国発の実話に基づく人間ドラマ。

韓国では昨年7月に公開され

2021年度韓国映画の№1ヒットを記録。

第94回アカデミー賞国際長編映画賞の

韓国代表にも選ばれた作品です。

 

 

 

 

 

 

『モガディシュ 脱出までの14日間』

監督:リュ・スンワン

出演:キム・ユンソク、チョ・インソン、

ホ・ジュノ、ク・ギョファンほか

 

 

 

1990年、ソウル五輪で大成功を収めた韓国政府は、

国連への加盟を目指し、

多数の投票権を持つアフリカ諸国への

ロビー活動を展開。

ソマリアの首都モガディシュに駐在する

韓国大使のハンも、

ソマリア政府上層部に取り入ろうと奔走していた。

一方、韓国より20年も早くアフリカ外交を始めていた

北朝鮮も国連加盟を目指しており、

両国間の妨害工作や情報操作はエスカレートしていく。

 

そんな折、ソマリアの現政権に不満を持つ

反乱軍による内戦が勃発。

各国の大使館は略奪や焼き討ちにあい、

外国人にも命の危険が迫る。

暴徒によって大使館を追われた北朝鮮のリム大使は、

これまでの常識ではありえない決断を下す。

職員や家族とともに韓国大使館に

助けを求めるのだ・・・。

 

 

 

まず、物語が衝撃的で驚きました!

しかも、これがそう遠くない1990年に

実際に起きた出来事とは!

異国のソマリアで突然内戦に巻き込まれた外国人、

というだけで十分にドラマティックですが、

その命の危険から脱出しようと

ともに手を取ることになるのが、

韓国と北朝鮮の大使館の人々なのです。

この事件の顛末は、

近年になってようやく公表されたということです。

 

 

 

綿密なリサーチを経て書かれたストーリーは

非常にリアル、息詰まるような展開。

否応なしに戦争に巻き込まれる恐怖感が

びりびり伝わります。

その一方で、アクションも全開!

リュ・スンワン監督は

韓国のタランティーノという異名を持つそうですが、

後半の畳みかけるようなカーアクション、そして銃撃戦、

凄い!の一言です!

また、登場人物はそれぞれキャラの立った人物ばかり。

一人一人にドラマがあるのですが、

それを俳優陣が見事に演じています。

 

 

 

シリアスな政治ドラマであり、人間ドラマでもあり、

そしてエンターテイメント作品としてもしっかり成立している、

そのバランスの良さ!

面白い、という言葉は適切ではないかもしれないけれど、

最初から最後まで、実に面白く観ました。

ドラマティックな物語、迫力の映像、

121分があっという間。

まずは映画館の大きなスクリーンで楽しんでください。

 

 

 

『モガディシュ 脱出までの14日間』

今日7月1日(金)公開です。

公式サイトはこちら