ヤッホ~!帆足由美です。

 

 

 

今回のブログは、

ベイサイド・フリーウェイ「由美の駅」でご紹介した

千葉県大多喜町にあるこだわりの蒸留所、

「mitosaya薬草園蒸留所」について。

 

 

 

 

 

 

蒸留家の江口宏志さんと、

mitosayaの蒸留酒、

オー・ド・ヴィをバックに。

 

 

 

ちなみに蒸留酒とは、

発酵液に熱を加えてアルコールを気化し、

それを冷やして液体にしたもの。

ウイスキーやブランデー、ウォッカ、

テキーラ、ラムなども蒸留酒。

mitosayaでは、植物やフルーツなどを原料に

様々なフレイバーのオー・ド・ヴィを

創り出しているのです。

 

 

 

私も実際にいただきましたが、

ひじょうに美味しい魅力的なお酒です!

詳しくは後程書くとしまして、

さて、そのオー・ド・ヴィたちは

どんな環境で生まれるのでしょうか。

 

 

 

mitosaya薬草園蒸留所は

いすみ鉄道大多喜駅から徒歩20分ほどの

小高い丘の上にあります。

実はここ、もとは県立の薬草園だったんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以前は東京都内で

本にまつわる仕事をしていた江口さん。

ある日飲んだ蒸留酒の美味しさに感動し、

自分で作ってみたいと思い立ったそうです。

そして、ドイツで蒸留技術を学んだあと、

日本で蒸留所を開くために各地を歩き、

この薬草園の跡地に出会った、とのこと。

建物も、薬草園も、

以前の施設をそのまま活かして

活用しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

薬草園には数百種類の植物が。

そのたくさんの植物たちを手に取り、

匂いをかいだ経験を、

江口さんはオー・ド・ヴィに落とし込んでいる、

というわけなのですね。

 

 

 

 

 

 

旧薬草園の名残で

「トリカブト」もありました!

 

 

 

 

 

 

「この匂い、かいでみて」

ミツマタの花を渡され、

かいでいる私の図。

おしろいのような、甘い香りがしました。

このミツマタを使ったオー・ド・ヴィもあります。

 

 

 

オー・ド・ヴィの製造工程も見学しました。

 

 

 

 

 

 

蒸留所入り口には

植物の標本がずらり。

これ、旧薬草園のものを

そのままディスプレイしているそう。

とてもスタイリッシュ!

 

 

 

 

 

 

小豆島から取り寄せた吉野杉の大樽。

高さは2.5メートルほど。

この樽で発酵の作業をするのです。

 

 

 

 

 

 

蒸留機。

つくづく、面白い形です。

近未来的でもあり、レトロでもある。

ここでお酒が蒸留されるのです。

 

 

 

 

 

 

セラー。

SF映画に出てきそうな不思議なムード。

たくさんの蒸留酒が

ガラスのボトルに入れられ

ずらりと棚に並んでいます。

どれも透明な液体なのに、

少しずつ色合いが違ったり、

気泡が出ていたり。

ずっと見ていても飽きません。

 

 

 

こうした過程を経て出来上がった蒸留酒は

1本1本手作業でボトルに詰められます。

100銘柄を作ることを目標にしている江口さん。

私たちが取材に行った3月中旬には

すでに72銘柄に到達していました。

3年でこの勢いですから、

目標達成の日はもう間近?

 

 

 

 

 

 

mitosayaのオー・ド・ヴィたち。

ボトルの形も、ラベルもかわいい。

 

 

 

「素材と人の組み合わせは無限なので、

いいものができれば」

と仰る江口さんに、

「それは、尽きませんね~」

と言うと、

「尽きないんだよね~」

それは嬉しそうに、楽しそうに話すお顔が

今でも心に残ります。

大好きなおもちゃを前にした子供のような、

作品作りに没頭するアーティストのような。

千葉県で生まれたものを、

いろんな生産者と繋がりながら仕入れをして、

ロスなく使っていきたい、

と語る江口さんの姿からは、

自然との向き合い方や人との関わり方、

クリエイトする姿勢、

色々なことが学べました。

 

 

 

さて、肝心のmitosayaの

オー・ド・ヴィのお味ですが、

私が試飲させていただいたのがこちら。

 

 

 

 

 

 

草根木皮-SOUKONMOKUHI-

 

スイス発祥の蒸留酒アブサンです。

アニス・フェンネル・ニガヨモギなど

数種類のハーブが使われています。

そのままだと淡く美しいグリーンですが、

水で割ると・・・、

 

 

 

 

 

 

白濁するんです!

独特の香りが強く香ります。

口に含んだとたん、緑を感じました。

ハーブたちの育った風景が見えた、

とでも言いましょうか。

クセはありますが、甘みもあって、

美味でしたよ。

 

 

 

お土産にいただいたのがこれです。

 

 

 

 

 

 

JUVENILE CALVA 

 

 

 

カルヴァドスというりんごを原料にした

ブランデーがありますが、

これは「ジュブナイル(少年期)」と付いているように

若くフレッシュな味わい。

りんごそのものの爽やかな風味、

優しい甘み・香りが楽しめます。

ブランデーというと

樽でじっくり熟成されたイメージがありますが、

江口さんのオー・ド・ヴィは

原料となっているフルーツや植物の

本来の魅力が味わえます。

 

 

 

 

 

 

綺麗な色です。

この色と、香りと、味と。

じつに豊かな気持ちになる味でした。

 

 

 

江口さん、

数々の楽しいお話と

美味しいお酒との出会いを、

ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

今後のmitosaya薬草園蒸留所ですが、

エントランス脇のこのスペースに、

来月、お店(無人販売所)をオープン予定とのこと。

オー・ド・ヴィを作るために仕入れた素材の中で、

これは加工せずそのまま食べた方がおいしいんじゃないか、

というものを並べたいのだとか。

 

 

 

 

 

 

私たちがうかがった3月中旬は

まだこんな様子でしたが、

今はどうなっているでしょう?

 

 

 

一般の人に来場して楽しんでもらえるよう、

色々なワークショップやイベントも

予定しているとのこと。

詳しくはHPをご覧になってくださいね。

個性的なオー・ド・ヴィはもちろん、

場所そのものが、

本当に魅力にあふれたところですから。