ヤッホ~!帆足由美です。

 

 

 

一昨日のベイサイドでもお話ししましたが、

キーワード「乗る」のイメトレになればと、

以前から乗ってみたかった

この電車に乗ってまいりました!

 

 

 

 

 

 

流鉄流山線です!!!

 

 

 

営業開始は大正五年(1916年)、

100年以上の歴史を持つローカル線です。

1913年、流山名産の醤油やみりんを

輸送するために流山町民が出資して設立された

流山軽便鉄道が基になっています。

 

 

 

それにしても、数ある鉄道の中で、

なぜ私はこの流鉄流山線に乗りに来たのか?

実は、ずいぶん前に

リスナーの方からいただいたメッセージ、

「ぜひ今度、流鉄に乗りに来てください!」

という言葉がずっと心に残っていたのです。

で、せっかくなら、

全駅下車をしてみよう!!!

と思い立ったというわけ。

 

 

 

全駅、とはいっても、

流鉄流山線は全長わずか5.7㎞、

松戸市の馬橋駅から流山市の流山駅まで

6つの駅しかありません。

所要時間は約11分。

 

 

 

ならば割とあっさり、

この鉄旅は終了してしまうんじゃ?

そんな思いがちらと頭をかすめたのですが、

いやいやどうして、

たった6駅、されど6駅。

流鉄完全制覇の旅は、

たいそうな鉄分となったのでした。

 

 

 

出掛けたのは、

やたらと風が強く、そして暑かった

3月21日の春分の日。

以下、私がたどった道のりを

時系列で書きます。

 

 

 

東京方面からJR常磐線で

馬橋(まばし)駅に到着。

JRの改札を出て左折すると

目に飛び込んできたのがこの看板。

 

 

 

 

 

 

いきなりのローカル感に沸き立ちます!

矢印の方向の階段を下るとこの光景。

 

 

 

 

 

 

うわ~!

いきなり昭和にタイムスリップしたような。

自動改札はなく、

駅員さんが切符にハサミを入れます。

 

 

 

 

 

 

切符はこの券売機で買います。

ICカードは使えませんのでご注意を。

 

 

 

 

 

 

 

 

私は1日フリー乗車券を窓口で購入。

500円(大人)で1日乗り放題です!

全駅で購入可能です。

ちなみに小児は250円。

 

 

 

時刻表ももらいました!

 

 

 

 

 

 

A4サイズ!

小さな時刻表もありましたが、

お年頃のワタクシには

この字のサイズがありがたい(^_^;)

 

 

 

電車が出るまでの時間、

ホームや車両を味わいます。

 

 

 

 

 

 

電車に乗って、自撮りしてみる。

花粉症のため

マスクとツルツル素材の服は必須。

 

 

  

車内はこんな様子です。

 

 

 

 

 

 

一番端の座席は二人掛け。

お向かいに座席はありません。

西武鉄道で使われていた車両なのだとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

流鉄のキャラクター

「りゅうのしん」のポスターが窓上に。

可愛いじゃありませんか!

 

 

 

 

 

 

 

 

駅名標(えきめいひょう)が渋い。

 

 

 

さて、電車が馬橋駅を出て走ること約3分、

2つ目の駅がこちらです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幸谷(こうや)駅。

 

 

 

お向かいにはJR新松戸駅があります。

実は私、昔、ヨガを習いに来ていました。

あの時、

なんだか可愛い電車が走っているな

と気になっていたのですよね。

何年もの時を経て、

その電車に揺られる日がくるとは!

↑大げさ

 

 

 

ところで、この幸谷駅、

駅舎がユニークです。

 

 

 

 

 

 

なんと、マンションの1階が

駅のホームなのです!

おもしろい!!

 

 

 

幸谷駅から約2分、

3番目の駅がこちら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小金城址(こがねじょうし)駅。

 

 

 

名前の通り、小金城址がありますが、

駅から歩いて10分ということで

今回は鉄旅に集中。

 

 

 

というのも、

流山線は単線なのですが、

この駅は島式1面のプラットホーム。

列車交換が行われるのです!

 

 

 

 

 

 

流山線を2台同時に見られる、

この幸せ!!!

ホーム走って写真撮ってしまった(^^;)

右の赤い電車は「あかぎ」

左は「若葉」

流山線は編成ごとに車体の色が違い、

愛称も異なります。

利用客の投票でつけた名前なのだとか。

 

 

 

上下線2台は、ほぼ同時に発車します。

 

 

 

 

 

 

のどか。

 

 

 

 

 

 

 

ホームの乗車位置の表示には

流山線たちのイラスト。

可愛い。

 

 

 

次の電車が来るまでの時間は

駅の外を歩くことにしました。

 

 

 

 

 

 

改札への階段が、これまた渋い。

京極夏彦の小説が脳裏に浮かびました。

なぜ?

 

 

 

改札を出て、まず左の階段を下ります。

 

 

 

 

 

 

駅の看板がない、と思ったら、

階段右手のパイロンの横に駅名が。

 

 

 

この駅舎、かつては県営住宅と

一体的な構造だったのだとか。

ところが、耐震性の問題で

住宅は2015年に解体され、

この階段の上の駅舎のみが残ったのです。

その歴史を知ると、味わい深いですな。

 

 

 

周辺をぶらぶらしながら

反対側にも回ってみました。

 

 

 

 

 

 

なんだか、シュール。

 

 

 

跨線橋からの眺めはこんな感じ。

 

 

 

 

 

 

線路わきを流れるのは新坂川。

 

 

 

ちょっとノスタルジックな気分に

なったところで、

続いて向かうは4つ目の駅。

小金城址駅から約2分の鰭ヶ崎(ひれがさき)駅。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鰭ヶ崎。

海もないのになぜこの地名なのかと思ったら、

こんな由来がありました。

この地には、空海(弘法大師)が

814年に開山したという

東福寺があります。

空海(弘法大師)が、

とつぜん現れた竜の捧げた木で

薬師如来を刻んだとき、

竜の鰭の先が少し残った、

という言い伝えから

この地名が付けられたのですって。

ちなみに、東福寺には

左甚五郎作の彫刻「目つぶしの鴨」もあるそう。

…行くべきだったか。

 

 

 

代わりに駅舎を味わいます。

 

 

 

 

 

 

ホームのベンチには

地元の方の手作りのクッションが。

ぬくもりを感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

北西側出入口はスロープになっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

南側出入口は階段。

 

 

 

 

 

 

 

 

駅の近くにはレトロな佇まいの

丸十パン店。

ガラス越しに覗いてみると、

ショーケースには懐かしい雰囲気のパンが。

心惹かれましたが、

先を急ぎたいので今回は見るだけ。

ごめんなさい。

 

 

 

さあ、続いてが5駅目。

鰭ヶ崎駅から約3分の平和台(へいわだい)駅。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

周辺には商業施設もあり、

かなり開けた印象の駅です。

 

 

 

 

 

 

 

 

駅前には

「流鉄開業100年」

を記念した立派な看板が。

 

 

 

なのに、私としたことが、

駅舎を撮り忘れました・・・(泣) 

 

 

 

駅前にはこんな看板も。

 

 

 

 

 

 

流山本町江戸回廊マップ。

 「ようこそ白みりん発祥の地へ」

の文字に、あらためて、

流山はみりんの街なんだと

実感がわきます。

 

 

 

で、この界隈の観光スポットを巡りながら

平和台駅から流山駅までの一駅分は

歩くことにしたのですが、

その行程を入れると恐ろしく長くなりますので

(もうすでに長いか(^^;))、

今回のブログは終点の流山駅に飛びます。

 

 

 

 

 

 

流山(ながれやま)駅の駅舎。

第2回関東の駅百選に選定されています。

青空に赤い屋根が映えます!

 

 

 

 

 

 

 

 

流山駅の駅名標。

平和台駅から約1分。

この後ろにいる電車が・・・

 

 

 

 

 

 

「流星」です!

これまで「若葉」「あかぎ」にしか

出会えなかったので

テンション上がります!

きれいなオレンジです!

 

 

 

流山駅のホームは島式ホーム1面2線。

 

 

 

 

 

 

そして、この反対側、

ホーム先には検車区が!

 

 

 

 

 

 

うわ~!と思わず歓声。

「さくら」です!

さくら色です!!

思わず走ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

そのまた奥には「なの花」

黄色です~。

走っている姿を見たかった。

 

 

 

興奮を鎮めるべくベンチでひと休み。

鰭ヶ崎駅と同じパッチワークのクッションが。

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな生地のものもありました。

 

 

 

 

 

 

地元の皆さま、

心温まるおもてなしを

ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

帰路につく前に

もう一度、自撮りしてみる。

風がめちゃくちゃ強い日だったため、

髪が乱れまくり(笑)

そして、とても暑い日だったので

マスクの下は蒸れまくり(笑)(笑)

 

 

 

帰りはこの「若葉」に乗りました。

 

 

 

 

 

 

右の時計にご注目。

馬橋駅を11時38分の電車で出て、

この時間。

とちゅう流山散策を挟んだこともありますが、

全6駅でも、味わい尽くすとなると

これだけ時間を要します。

 

 

 

最後にもう一度、

流鉄流山線の電車たちの雄姿を♪

 

 

 

 

「あかぎ」

 

 

 

 

 

これも「あかぎ」

 

 

 

 

 

「若葉」

 

 

 

どれも可愛いなぁ!

 

 

 

そうそう、

肝心の流山線の乗り心地ですが、

昔懐かしい乗り心地、

と表現したらいいでしょうか。

座席はふわふわしていて、

スプリングがびょんびょんしている感じ。

そして、けっこう揺れる。

日曜のベイサイドにも、

「座席の端に座ると、

ちょっとしたアトラクション並みです」

なんてメッセージが来てましたよね(笑)

でも、全線乗っても11分。

これも味わいのひとつです。

 

 

 

流鉄流山線、のんびりした気分になりますよ。

あなたもぜひ!