ヤッホ~!帆足由美です。


12月15日(土)から公開のティム・バートン監督最新作「フランケンウィニー」
観てきました~(‐^▽^‐)


     $帆足由美のヤッホーな日々



主人公は、映画と科学と屋根裏部屋が大好きで、
クラスの仲間とはちょっと違う感性をもつ少年ヴィクター。
唯一の友だち、愛犬スパーキーを亡くしたヴィクターは、
“禁断の実験でスパーキーを甦らせることに成功しますが、
それは間もなく街中を巻き込む大騒動へと発展して…!

というお話は、もうあちこちで紹介されてますかね。



子供の頃に飼っていた愛犬との深い絆、そいて悲しい別れという
ティム・バートン自身の記憶がベースというこの作品、
プロデューサーのアリソン・アバッテはこう言っています。
「奇妙な形で描かれたティム・バートンの自叙伝的作

実際、先日の来日記者会見でも触れていましたが、
舞台となる架空の町「ニュー・オランダ」のモデルは、
ティム・バートンが育った1970年代のロサンゼルス郊外の町バーバンク。
劇中登場する、ちょっと変なクラスメイトや先生は、
ティム・バートンの「思い出から抽出された」実在の人物が素になっているとのこと。

…となれば、
ティム・バートンのファンならこれは見逃せますまい!
だってこの作品を観る、ということは、
ティム・バートンの頭の中のアルバムを覗くこととイコールなんですから。



その、極めて私的なストーリーを語るためにティム・バートンが選択した手法が
ストップモーション・アニメーション、というのもまた、ティム・バートン的。
さまざまなテクノロジーが存在する今の世で、
あえて原始的な撮り方を選んだティム・バートン。
いつまでも変わらぬそのオタクっぷり、といいますか、こだわりぶりが素晴らしい!

だってね、びっくりですよ!

1秒24コマで撮るんです。
映像1秒分の動きを撮るために、
アニメーターがパペットを24回動かしては止める、
という作業を繰り返すんです!
一人のアニメーターが1週間で作れる映像は、平均5秒!!
その気の遠くなるような作業を2年続けて、この作品が出来上がったんですな。
至極当たり前のことですが、好きでなくてはできません

この作品の為に作られたパペット、セットはそれぞれ200以上。
スパーキーにいたっては、本物のブルテリアに演技をさせて動きをつぶさに研究し
結果300以上の関節を備えたパペットを作り出した、ということですよ。

「本当のヒーローはアニメーターたちです」
ティム・バートン、言ってました。

「毎日セットに足を踏み入れ、
アーティストたちが息吹きを吹き込む様子を観るのは
本当に大きな喜びだった。実にマジカルだった!」
会見での、目を輝かせながら嬉しそうに語る姿、印象的でした。



さて、そのマジックの生まれる様子は、こちらに行けばさらに詳しくわかるはず。

     $帆足由美のヤッホーな日々

  「フランケンウィニー アート展」 @新宿ビックロ
         12月23日日曜まで 入場無料


ちょっと不思議なテイストだけれど、
普遍的な、大事なものが流れる「フランケンウィニー」。
悩みどころは、
ウィノナ・ライダー、キャサリン・オハラ、マーティン・ランドー、
マーティン・ショート、豪華俳優が声を演じる字幕版で観るか、
あるいは3Dに集中しやすい吹き替え版で観るか、なのですが…


両方観ればいいか~。