先日、某カード会社から電話があった。
「昨日のお昼『出前館』で1170円の注文をされましたか。」
私は自信をもって答えた。「いいえ。」
昨日は出前館はおろか、そもそも昼御飯を食べていない。
「では、先週の日曜日、ヨドバシ・ドット・コムで120,700円のお買い物をされましたか。」…これもノーだ。
すると、電話の向こうの彼女は言った。
「市川様のクレジットカードが不正利用されています。使用停止の措置をさせていただき、新しいカードを発行させていただきます。」
…おそろしいことだ。いつの間に…。変なサイトに返信とかした覚えは全くないが…。カード上の情報がどこかで盗み見されていたのだろうか。もちろんそのクレジットカードは今もここにある。
ただ、カードの現物がなくても、記載情報さえあれば、ネット・ショッピングなどで、簡単にカードが(というより、カード情報が)不正利用されてしまいかねない、そういうリスクと隣り合わせの、このカード社会なのだ。カードがなくても、カードで買い物ができちゃう。出前館で焼き肉定食の宅配を頼むことだってできちゃうのだ。
私はやむなくカードの再発行に応じた。本当なら、この際、カードの利用自体をやめたいほどだったが、プロバイダの利用料をはじめ、各種会費、切符や出張先のホテルの手配とか、携帯電話代など、いつの間にかカードで支払うようにしている。アマゾンや楽天などのネット上のサイトを利用することも多く、決済手段として、金輪際カードを使わないという選択肢は現実的でなかった。
…それにしても、カード会社は、なぜ出前館やヨドバシ・ドット・コムでのカード利用を怪しんだのだろう。あやしい買い物ならほかにもっとしているぞ!
ただ、そうして怪しんでくれたおかげで、被害の拡大が防げたのは事実だ。ここは感謝しなければならない。
それにしても…と、私は思った。その出前館に出前を頼んだやつをなんで追及しないのか、なぜそいつを警察に通告しないのか、と。
さて、ここからは、後日談。
先日新しいカードが届いた。カード番号はすっかり変わってくるかと思ったら、前のやつと下2桁が違うだけだった。ところが、私にはその下2桁がどうしても覚えられない。残りの14桁は今でも諳んじているというのに。
若いころの私はこういう数字を覚えるのが得意だったが、いまや私の認知機能はかくも衰えてしまったのである。情けないことだ。
いずれにせよ、これからは、クレジットカードの管理、カード上の情報漏洩には十分気をつけよう。また、クレジットカードの利用は最小限にとどめよう。…そう思いました。