このブログは、本来、薬物犯罪を根絶するためのブログであり、これまでも違法薬物は絶対ダメであることを繰り返し指摘しきたつもりだが、もちろん影響力はまったくなかった。

 だが、それでも今回やはり言いたいことを言わせていただきたい。

 3つある。

 まず、1点目。

 それは、マスコミに登場する多くの識者らのコメントの空疎さである。

 「おどろいた。」「残念だ。」

 果たしてそうだろうか?

 じっさいは「やっぱり!」「それみたことか。」さらに極論すれば、「いい気味だ!」ではないのか。

 それにこのテの事犯が起こると必ず言われるのが「子どもたちの夢をこわしてはならない。」

 しかし、清原元選手に理想の社会人像を『夢見て』いたファンが何人いたろうか。プロ野球選手に、社会に範たる人格を求めたって、それは土台無理な話ではないのだろうか。むしろ、どこかアウトロー的なところが清原選手の魅力だったのであり、それを『番町』とかいってあおっていたのも、実はマスコミではなかったか。

 今回、元同僚の桑田氏がはじめて「三年前から絶縁状態だった。」とか談話しているのを、マスコミが大きく取り上げてるのもいただけない。それがどうしたというのだろうか。結局興味本位の記事としか言えないではないか。

もちろん、正直に述懐した桑田氏を批判するつもりはさらさらない。桑田氏のコメントを、まじめぶって、しかし、じっさいにはそりゃそうでしょう…とばかりに取り上げるマスコミの姿勢。果たしてどうなのか、と私は言いたいのだ。

なお、桑田氏は、「清原には、人生の逆転満塁ホームランを打ってもらいたい。」と述べたそうだが、私に言わせれば、これまで華やかな野球人生、あるいはタレント生活を送ってきた清原容疑者は、人生の逆転満塁ホームランを打たれてサヨナラ負けを喫してしまったのではなかったか。必要なのは再逆転ホームランなのだ。

 2点目。

 警視庁は、清原容疑者に嫌疑をかけ、1年以上も内偵捜査を行ってきたという。

 しかし、地道な内偵捜査以前に、むしろ清原容疑者に接触し、覚せい剤なんか絶対やめなさい、万一やっていたら必ず逮捕する、今ならまだやり直せるぞ・・・ともっと早く警告してやれなかったのか。そしてみんなで見守ってやれなかったのか。

 結果的に、警察は清原容疑者を1年以上もおよがせた。そのかん、清原容疑者は、いったい何度覚せい剤に手を染めたろう。

それこそなんとかならなかったのか・・・そういうやりきれない思いが募るのである。

 3点目。長くなります。

 それは、もうこういった捜査手法、刑事裁判制度には限界があるんじゃないか、ということだ。

 たしかに、清原容疑者が逮捕されて、世間は大騒ぎする。インパクトは実に大きい。警察も、ある意味、手柄をあげたことになるだろう。さっき「なんとかならなかったのか」と書いたが、それにしても、マンションのゴミまであさったという現場の捜査官のまさに地道な努力にはただただ頭が下がる。

 しかし、酒井法子氏のときもそう。押尾学氏のときもそう。

 ニュースになったときには、マスコミも反違法薬物キャンペーンを大々的に展開してくれる。しかしながら、まさに喉もと過ぎれば熱さ忘れる・・・裁判が終わった元容疑者を、待ってましたとばかりに再登板させる、出版社は本を売り出す、それもマスコミだ。こうして結局、犯罪にじつに寛容な芸能界、マスコミの実態はちっとも改まらないのだ。それこそが、まさに薬物犯罪、さらには暴力団犯罪の温床といえないだろうか。

 ・・・更生しようという元犯罪者に偏見の目を向けろ、のけものにしろ、とは言わない。しかし、華やかなスポットライトを浴びせる必要はないだろう。むしろ、テレビ局は出演者に抜き打ち検査をしたらどうなんだ・・・というようなことを以前、このブログでも書いたことがある。

 しかし、視聴率とってナンボのテレビ、きわもの大好きな世相がある限り、こういったマスコミの体質が改まるはずがない。私もあきらめた。

 そうであれば、一罰百戒的に有名人を逮捕したって、事態は決して改善しない。

 そこでここから先の提言は、それこそゲスの極みの暴言に聞こえるかもしれないが、私はまじめだ。

 『覚せい剤をやったら全身シビレが出て、倒れて動けなくなるような薬を開発してほしい!』

 現在の科学、製薬技術の水準からすれば、十分可能なことではなかろうか。

 犯罪捜査、刑事裁判、そして犯罪者の更生・・・科学の進歩をこういうことのためにこそ、もっともっと活用して欲しい。

 ・・・留置所の清原容疑者は今なにを考えているだろうか。

 最近の報道によると、覚せい剤の入手先については口を閉ざしていると聞く。

 入手先をきちんと白状し、その供述により譲渡元が検挙された際には、本人の刑は減刑する・・・そういった制度も一考に価するのではなかろうか。