夕食会場は、なぜか1階の片隅の小部屋だった。

 そこにひとり分の料理がすでに並べられていたが、実に贅沢な内容であり、ここでは到底再現できないほどだ。

 ・・・といいつつも再現すると、ここ四国名産のサーモンの刺身、冷たいブラックタイガーが身を寄せ合っている天ぷら、例によってひとり分のコンロに火をつけていただくというどこにでもある演出が安心感を誘う野菜と豚肉の鍋、これも四国名産であるに違いない明太子。同じくカニ脚入り茶碗蒸し。それだけでない、深海魚の焼き魚や、よく養殖された鯛の煮付けまで。特に鯛の煮付けは実に甘ったるく、私好みなのであった。

 あの夜景とこの料理。これだけでもう十分といえないだろうか。

 私は大いなる満足感を胸に夕食会場を後にし、それにしてもまだ寒くてしかたなかったので、「大展望浴場」へ向かった。

 ここの風呂は大展望浴場というのに地下1階にあるというのが意外だ。

 逆に言えば、それだけこのホテル瀬戸内天上閣が高いところにあるということ。つまり、津波が来てもへいちゃらなのだ。

 案の定、風呂には誰もいなかった。というより、今夜このホテルに泊まっている、少なくとも男は、おそらく私だけに違いない。なんという贅沢! ここはそういう贅沢が許される宿でもある。

 ミネラル温泉だというここの風呂につかりながら、下界の夜景をまた楽しむ。

「美しい。」

 私はつぶやくのだった。

 ただ、長湯は禁物だ。温泉でありながら、湯がわりとぬるいので風邪をひいてしまうだろうから。

 私はこの際いっときも早く蒲団に入りたくなり、202号室に戻った。(つづく)

クリスマスツリー・オブ・ザ・イヤー2011

 今年は私たちにとって忘れられない年になりました。

 その2011年をしめくくるにふさわしい、記憶に残るクリスマスツリーを、ぜひご紹介ください。

 写メールなどで当ブログ、あるいは、当事務所のアドレスclf512062@aol.comにお送りいただいたご推薦ツリーの中からクリスマスツリー・オブ・ザ・イヤー2011を選定し、顕彰いたします。

 ご推薦の締め切りは1220日とさせていただきます。

 顕彰作をご推薦いただいた方には、当事務所から薄謝を差し上げます。