私にも、まだまだ最後の最後でふみとどまる、不思議な力が残っていることがわかった。
私は、前の晩おそく、南九州地方への出張から帰った。そして、雑用がメインの仕事をしていたのだが、あっという間に朝の5時ころになってしまった。
翌日、私は今度は北海道方面に出張する予定であった。
出発は、たしか11時ころの飛行機だと思い、私は、ちょっと2,3時間横になろうかと思った。
ただ、その前に念のため飛行機の時間を確かめておこうと再度切符を見たら、11時40分発なのは来週の出張分の切符であることに気付いた。
大慌てで、その日予約していた分の飛行機の出発時刻を確認し直したら、羽田7時25分発であった。横になるどころか、すぐに出発の準備をしなければ間に合わない。が、いちおう間に合う時間に、なんとか勘違いに気付くことができたのである!
こうしてギリギリのところで、なんとか致命的な失態を演じずにすんだという次第で、これはいくら頭のてっぺんの髪が薄くなってきたといっても、まだまだ私にも若さというものが残っている証明ではないかと我ながら感心するのである。
ところで余談だが、こうして徹夜のまま浜松町に着いて、さて、モノレールの中で寝ていこうか・・・と思っていたら、なんという奇遇か。ホームで、福岡県で整骨院を経営されている旧知のJさんにばったり会った。
「市川先生、ご出張ですか。」
そう言うJさんもかなり眠たそうだった。
しかし、お互い眠たいとか言い出すこともできず、羽田空港までの道中、途切れ途切れ、義務を果たすような会話を続けた。
こういうのはなかなかきついものである。Jさんにも本当にお気の毒なことをした。