日中の猛暑がいくらかやわらいだ夕刻、東京都調布市「味の素スタジアム」で、サッカーJ2リーグ「FC東京 対 ザスパ草津」戦を観戦する機会があった。
試合は、圧倒的にFC東京のペースだった。さすが、長らくJ1で戦っていたチームだけある。私の見た目では、7割から8割以上もボールを支配しているように見えた。
これが格の差というのか、ほとんど、相手方のエリアで試合が行われている。
私は、この差がどこから来るんだろうと、観察していたが、結局、FC東京の選手に比べ、ザスパ草津の選手は、ボールを取っても、それをすぐ相手に取られてしまったり、ときには、自ら敵にパスしてしまったりしている。最後はそういう個々人の技量の差の総和がチーム全体のボール支配率の差になっているのだなと思った。
裁判もひとつひとつ地道な主張の積み重ね。なにか大きな作戦で形勢を丸ごと一気に逆転させたりとかは、普通はできない。流れとはそういうものだ。
草津方面からもけっこうたくさんの応援団が来ていたが、ザスパ草津は防戦一辺倒で、ほとんど見せ場らしい見せ場を作れることなく、最後は、PKを決められて1対0で破れた。
ただ、あれだけ力の差があるように見えるのに、結果はこのPKだけの1点差に止まったというところが興味深かった。
FC東京の選手も、何度も決定機をつくりながら、シュートを決められなかった。
このあたりが、J1からJ2に落ちた原因だろうか。これでは、仮に来年J1に復帰しても苦戦が続くだろう。じっさい、前回5月の対戦では、FC東京はザスパ草津に2対0で破れていたのだ。
途中のハーフタイムには、何百発かの花火が調布の夜空をこがした。
ザスパ草津のアウェー応援席からいちばんよく見える角度だった。私たちがいたシートからは半分しか見えない。そこはチームがJ1からJ2に落ちても年間シートの契約を続けている奇特なファンたちのエリアなのに。
しかし、もしも遠来の観客をもてなすための配慮であるとしたら、それはそれで悪くない。
ドーン、ドーンと反響する花火の音。
スタジアムを覆う大きな屋根で切り取られた半分の夜空。覗くように見上げるハーフタイムの花火もなかなか悪くなかった。