最近、首からカードキーをぶら下げているサラリーマンを、外でよく目にする。
結構うっとおしいものだろうと同情する。
しかしながら、ある意味、彼ら・彼女らにとっては、それをぶら下げていることが『自分たちは、こういったカードキー・システムを導入している先端的なオフィスビルに勤めているんです』というアピールになるのかもしれない。こういうカードをぶら下げている人は、なんとなく外資系っぽく見えてくるから不思議だ。
が、それはともかく、またつまらないことに気付いた。
カードキーは身分証明を兼ねているのか、表面に顔写真が印刷されていることが多いようだが、ほとんどの人はその顔が印刷されている面を裏側に、つまり、ほかの人からは見えないようにしている。
自分の顔をあまり人に見られたくないのだ。
しかし、よく考えてみると、そういう人もみんな本物の顔は出しているわけだ。覆面、仮面をしているわけではない。そうするとカードの顔を隠す意味はほとんどない。
不思議だ。
もしかしたら、みんな写真に写った自分の顔が気に食わないのかもしれない。写真より本物の方がずっといいと思っているのかも。
実は、なにを隠そう、私も、自分の顔写真を見るたびに、俺はこんなにひどい顔ではない…と思う。しかし、冷静に見れば、写真は文字通り真を写しており、写真の顔は本物以上でも以下でもないのだ。だがこんな風に根拠もなく、自分は写真うつりが悪い・・・と思っている人は私だけではないはずだ。
とはいえ、顔写真の面を表側にしているのも、それはそれでなんとなく変なのは間違いない。