「先生、あいかわらずヒマそうですね。ブログの更新でもしたらどうですか。」

「ああ。しかし、ヒマはあってもネタがないのだ。K君、なにかいいネタはないかな。このブログにふさわしい、面白いが、そこはかとなく気品がただよう・・・」

「それはどうかわかりませんが、最近、僕は忙しくて寝るヒマもないのです。ベッドで寝てるのは地方出張のときだけですよ。」

「新米弁護士は大変だね。」

「ええ。とくに、緊急を要する案件が多くて。ところが、依頼者のためと思って、着手金をもらう前に、徹夜で書類を作ってあげたりしたら、翌日になって『やっぱりいいです。』なんていうお客さんもいるんですよ。頭にきちゃいます。」

「そういう経験の積み重ねで弁護士は成長していくのだよ。」

「それとか、訴訟をすると弁護士費用がかかるから、その前にこういうふうに請求してみたらどうですか・・・と言って、催告状の書き方を教えてあげたら、相手がお金を払ってきて、訴訟しなくても解決しちゃったケースも多いんです。それでやっぱ着手金をとりはぐれる・・・」

「それは君の法的指導がそれだけすぐれている証拠だ。胸を張れ、胸を。」

「先生はそういう経験はないですか。」

「ないね。僕は、相手がお金を払ってきそうだなと思ったら、すぐ裁判を起こすことにしている。」

「それはちょっとずるいですね。で、勝ったら勝ったでやっぱり報酬金を取るんですか。」

「いや、めったに勝てないから報酬金につながるケースは少ない。だからこそ着手金を多めにもらうことにしている。」

「それでは悪徳弁護士ではないですか。」

「いや、君、僕だって、弁護士会の懇親会の幹事をしたり、会誌の編集作業をしたり、こう見えてもいろいろボランティア活動をしているんだぞ。」

「それは、先生がヒマだからじゃないですか。」

「たしかにそう言われると返す言葉もないね。いずれにせよ、新型インフルエンザにかからぬよう、カラダに気をつけて頑張ってくれたまえ。」

★ 写真は筆者の近影。胸に燦然と輝くのは、天下の弁護士バッチである(ただし、2級)。本文とは何の関係もありません。

弁護士市川尚のコンビニエンスな日々-弁護士バッチ