最近、あまりに年を取り過ぎたため、夜業の途中でどうしようもなく眠くなることが多く、床や椅子で仮眠したらそのまま朝を迎えてしまう・・・という失態が続いた。そのため、ブログをなかなか更新できなかった。
ただ、それにしても、私はソフトバンクの犬のコマーシャルがきらいだ。
それは単に犬がきらいだから、というのではない。
なんというか、どこか鼻につくところがあるからなのだ。
まず第一に、父親が犬であるという設定。
もちろん、冗談は冗談なのだが、いかにも父親の権威、父権というものを愚弄し嘲笑しているように感じる。そして、こんな冗談も受け流せないのかよ…という業界人のおごりみたいなものも。
第二に、上戸彩さん演じる娘のお兄さんが黒人俳優であるという点。
黒人とすることによって、なんかへんてこりんだなという感じを醸し出しているが、はっきり言って人種差別的である。こういったキャスティングの背景には、お兄さんを黒人にしたらさぞや滑稽で奇抜だろう、という思いつきがあるように思える。
おそらく、なぜ黒人俳優にしたのかという問いに対して、CM作者には、「その方が面白そうだから…」という答えしかありえないのではないかと思う。白人ではダメなのだ。
…このようなソフトバンクのCMだが、見た者だれにも“ソフトバンク”を強く銘記させるという点で、CMとしては傑出した作品であることは認めざるを得ない。最高傑作といってもよかろう。
世間には、結局なんのコマーシャルなんだかよく思い出せないのも多いからだ。
しかしそれでも、私はあのコマーシャルは気に入らない。おそらくあのコマーシャルが続く限り、私がソフトバンクの携帯を買う日は来ないだろう。・・・でも私なんかに買ってもらわなくてもいいのだ。
かつての企業には比較的まんべんなく全方位外交的にウケを狙う指向があったと思う。しかし、いまや一部に嫌う人がいたって他方ですごく気に入ってくれる人がいた方がいいという考え方が有力だ。
それにしても、銀行法第6条第2項によれば「銀行でない者は、その名称又は商号中に銀行であることを示す文字を使用してはならない。」
私には、昔から、ソフトバンクがなぜ「バンク」を名乗れるのかが不思議だった。実際、私が知っているある老婆は、ソフトバンクのことを銀行だと思い込んでいた。
でも、あのCMのおかげで、今は彼女もソフトバンクが携帯電話会社であることを十分認識したことだろう。よもや犬の会社と思うこともあるまい。