最終話-了2


シリグリ管轄工区本部事務所前広場駐機場

 空には、雨雲が広がり、夜の様に暗くなった……。大地震の後は、空に雲が垂れ込めて、雨が降る……それと同じか……?

『‘‘核爆発’’があり、地下深くの土砂が、一瞬にして押し退けられ、巨大な空洞が出来て‘‘崩壊沈下峰’’の、巨大な重量の岩盤塊が、落下して、地下深くの大地に叩き付けられ、その衝撃が、上方に向かい、隣の‘‘崩壊沈下対象峰’’の、巨大な重量の岩石を、破壊して……』凄まじい量の物質が、複数種類の衝撃により形を変えたのだ!かなりの帯電状態な筈で、雷雨になるのは、当然であろう……。
パパァァァ~ン!…………ロォォォォォォ~ン!ゴォロォゴォ~!………遠くから、稲光りと雷鳴がした……。ゴォゴォボォロロロォォォォォォ~ン!…………
バババババパパパパルルルルルゥゥゥ~!とエンジン回転爆音が響き渡っている……。コンパウンドブラックホークが着陸して、衛生兵によるメディカルチェックだ……。セルズは、大きな病院に搬送されるため、機内担架に寝かされた……。
 ティナも、数日間の拘束により、疲れているために、担架に乗せられ、建物の中に運び込まれた……。中で、異常なしか?チェックだ……。
ババババババババババババルルバババルルゥゥゥゥゥ~ッ!と、更にけたたましいエンジン回転爆音が近付いて来た!オスプレイが着陸して来た!着陸すると、機体後部ハッチが開き下り、マーク大佐が出てきた。出てくるや、コンパウンドブラックホークに向かい、走って行く……。
ババババババルルルルルルルルルルルルゥ~!と、更にまた一機、エンジン回転爆音が、近付いて来た!後を追うように、やって来たYNBテレビの取材機AW609も着陸した!側部ハッチが開くと、カメラマンのチェリーボーイサムが、カメラを担いで降りて来た。サムは常に、暑苦しく‘‘特ダネ’’という獲物を探している!
パパァァァ~ン!…………という音と、共に、視界に入る物全てをフラッシュで照らすかの様に、明るく、稲光りが走った
ゴォゴォボォロロロォォォォォォ~ン!…………雷鳴が轟き、土砂降りの雨が近付いて来ている……。
バパルルルルルルルルルルルルゥ~!と、コンパウンドブラックホークのエンジン回転爆音も、響き渡っている……。
バゴゴゴゴゴォォォォォォォォォォ~!と、エンジン回転爆音の響き渡る、騒がしいシリグ管轄工区本事務所前広場駐機場だ……。
 マーク大佐は、コンパウンドブラックホークに走り着くや、側部ハッチを開けて、機内に乗り込んだ。ハッチを閉めると、キャビンの床の、担架に寝かされているセルズに、怒鳴り付けだ!

「また、勝手な事をしてくれたなァ~ッ!しかも貴様ァ~ッ!よくも上官の私に銃口をむけたなァ~ッ!もう許さねェ~ゾォ!」

「俺とアナタは、もう関係(ネェ~)ッ?」と、言葉が止まるセルズだ!セルズを看ている衛星兵は黙っている。
マーク大佐は、‘’捨てた筈の部隊章’’を見せると、セルズの胸ポケットに入れた……。
「お前は、どうしてやろうかァ~!」
「今度は、155年ブチ込みますカァ~!掛かって来ォいよォ~!屁でもネェ~や!」
「そんなンじゃ済まないゾォ~ッ!」
「退役まで営倉いりスかァ~?へへへ~!」
「お前は~徹底的に苦しませてやるゾォ~!フフフ~!取って置きの‘‘地獄のペナルティー’’~!喰らわしてやる!ハハハ~!」
‘’チャンクの呪い‘’……『背骨を折って【地獄のペナルティー】を与えてやるゥ~!』……本当に逃れられないようだ……。
「‘‘取って置きの地獄のペナルティー’’??……ハッ?……ま!……まさか?……そ!……それだけは勘弁してください!」と、顔色が変わるセルズだ。
(「ヘェ~イメェ~ン!……嘘だろ!ペナルティーて?マジかよ?ヒーローをどうするつもり?カマァ~ン」)と、耳を疑う、パイロットのバーン・フィッチャーだ!
「ワシントンD.C.~!エネルギー省本部デスクワークだ!」と【取って置きの地獄のペナルティー】の宣告を、セルズに喰らわすマーク大佐だ!
ケェヘヘェヘェ~ワハハハハァッハッハァ~ッ!と‘‘トム笑い爆笑‘’のバーン・フィッチャーだ!
『トムの笑い方』

「ヘェ~イ!カマ~ン!勘弁して下さいよォ~ッ!」と、背骨を痛める重傷を負い、、絶望に打ちのめされ、奈落の底に、叩き落とされたセルズだ!‘‘ジャスティスのまま’’に、ヒーローだったセルズには、刑務所にブチ込まれるより辛い‘‘取って置きの地獄のペナルティー’’……‘‘省本部デスクワーク’’が、命ぜられた!‘’チャンクの呪い‘’からは、やはり、逃れられなかったセルズだった!しつこかった!

「オレが悪かったですゥ~!コレからは命令に背きませン!それだけは許して(下さい)ッ?」
「黙れ!このクソがァ~ッ!シャタファケョマォフ!そのケガじゃ治っても、作戦には出られンだろォ~ッ!」
「大佐~ッ!待って下さい~ッ!大(佐~ッ!)ッ?」

「ボォシィエト!うるさいッ!」

バガチャ!と音をさせて側部ハッチを開けるマーク大佐だ!

バパルルルルルルルルルルルルルルルルルルゥ~!と騒がしいエンジン回転爆音の中、機外に降りたマーク大佐だ……。

「貴様はァ~ッ!ファックな年貢の納め時なンだよォ~!この野郎ォを連れて行けェ~ッ!」と、叫びながら、側部ハッチを勢いよく閉めた!
バダァン!とハッチが閉まる音がした!マーク大佐は足早にコンパウンドブラックホークから離れた。

バパルルルルルルルルルルルルルルルルルルゥゥゥゥゥゥゥゥゥ~ッ!とエンジン回転爆音と共に、上昇のコンパウンドブラックホークだ!

バババルルルルルルルルルルゥ~!ブルバァウワゥゥゥゥゥゥ~!と遠ざかるエンジン回転爆音だ!

ブルバァウワゥゥゥゥゥゥ~!というエンジン回転爆音と共に去って行った……。飛び去って行く機影を、見ているマーク大佐だ……。

「マーク大佐ァ~ッ!」と叫びながら、1人の美しい女性が、マーク大佐に駆けよって来て、抱きついた!スー・ミリガンだ!何秒か、スーは、強く抱きついていた。

チプゥ!チプ!チプ!チプ!チプ~ゥ!と、次に5連発、音をさせてマーク大佐の頬にキスを喰らわした!‘’抱きしめ‘’から開放すると叫んだ!

「マーク大佐ァ~!アンタ最高~に!イカしてた~!ヒーローよ!…………‘’アレ‘’はボツにしてあげるワ!」と、言うと、スーは、ハンディビデオカメラから、テープを取り出し、マーク大佐に渡した。

 スーは‘‘特ダネ’’が出て来る、建物前に向かって、走り去って行った!美人レポータースーミリガンからの‘‘御褒美’’に、顔をニヤけさせて笑うマーク大佐だ。やはりヒーローの気分は、最高らしい…。

 やがて、建物から‘‘特ダネ’’のティナが出て来た……。オスプレイの中からは、ケータローとプーイが出て来た……。

『大丈夫~?』と、ホモ心配の声を掛けながら、ケータローにベッタリと寄り添っているプーイだ……。

「あ?キャッ?やだン!」と、小さく叫ぶプーイだ!ケータローが突然走り出した!

バパルルルルルルルルルルルルルルルルルルゥ~!着陸しているオスプレイのエンジン回転爆音が響き渡っている……。

 建物前、スーは、何やら、実況中継コメントをしながら、ケータローを待ち構えている。建物前から出て来た女性の斜め後を、サムは取材カメラを担いで撮影している!建物から出て来た女性……ティナはケータローを見て、走り出した!

 世界が待ち望んでいた瞬間が訪れる!サムは、建物から出て来たティナを、斜め後ろから撮っている。徐々に、ティナの後ろに周った。

「ケータロォォォォ~ッ!」とティナが叫び、走り出した!
「ティナァァァァ~ッ!」と、ケータローが叫びながら、走って来る!まるで、映画の感動ラブストーリーの、見せ場そのものズバリだ!互いに、走り寄り、抱き合った!ティナを強く抱きしめるケータローと、ケータローに強く抱きつくティナだ!few十秒の激しい抱擁だ!
 抱擁が終わり、見つめ合う2人は、次に何をする?ケータローは胸ポケットから‘‘銀歯ゆびわ’’を取り出して、ティナに見せた。ティナは、左手を、ケータローに差し出した。ケータローは、再び、ティナに指輪を嵌めた。何秒間か、見つめ合う2人……。
 世界中の人々が、2人を見守る中……世界中の人々が、2人に求めることを……世界中の人々が見ている目の前で……行う2人だ……!
ティナとケータローは、再び、激しく抱き合い、ディープキスだ!
 サムは、美女のイワノ夫人の顔を、撮影したなくなった……。世界中の人達が、美しいイワノ夫人のキス顔を見たいであろう……。ギリギリ撮影で我慢していたが、限界ギリギリまで近づいてみたくなった!
『イワノ夫人の顔をハッキリ撮るな!』と、散々スーから、言い聞かされていたのに、誘惑に負けて、サムはティナに近づいて行った!

その時だった!

ズダァン!と音をさせてサムが転び、地面に倒れた!スーが、足を差し出し、サムの足を引っ掛けて転ばしたのだ!サムはカメラを落下させないように庇いながら、地面に倒れた!世界カメラマン賞受賞のカメラマンは、カメラ第一なのだ!
「ウグゥ~ッ!何すンのさァ~ッ?」と呻き声で、撮影しようと立ち上がるサムだ!

「そンな!ファケン!下らないカメラなンて捨てちゃいなさいヨォ~ッ!」と、叫んで、スーはサムのカメラを奪うと、放り投げた!

 地面に落ちた撮影カメラは、横倒しの横画面になり、スーとサムを撮影し続けた!世界中の街頭スクリーンが、2人を映し続けた……。

「スー!何をするンだよォ~ッ!」と、抗議のサムだ!
「もういいわよォ~ッ!」と、スーは興奮している様だ!
「どうして?ギリギリまで(撮りたい)ッ?」
「そンな!ファケン!下らないカメラなンて撮ンなくいいからァ~ッ!」と、叫びながらサムの胸ぐらを掴んで、引き寄せた!
「アタシを抱きしめてキスしなさいヨォ~ッ!てのォ~ッ!」と、叫びながら、チェリーボーイサムのファースキスを、ディープキス爆撃蹂躙強奪した!

ワァァァァァァァァァァァァ~ッ!と、世界中の街頭ビジョン前の人集りから、大歓声が上がった!
チパパチパチパチパチパチパチパチパチ~!と、拍手が鳴り渡った!世界中の街頭ビジョン前で、感動した、知らない男女が即席カップルとなり、集団ディープキスフェスティバルとなった……。
 カリフォルニア州知事執務室ではシュワ知事とステファニー秘書官が、モハベ矯正センター牢部屋ではチャンクとジョイが、例のピート少年一家ではダディとマァムとピートが……2度目の大歓声を上げた!大拍手だ!ヒマラヤの美しき峰の崩壊沈下の時には、涙を流していたのに……。

 その後だが……

 インド各地では、暴動が起きた……。ケータローは、インドの人々から【山に傷を入れる悪魔】【山を汚す悪魔】と、憎しみの対象となったのだ……。何処にいても、命を狙われる存在となり、直ぐに、日本に帰国せざる負えなくなった。
『必ず、向かえに来るから!』と、ティナを残して、命がらがら帰国したケータローであった……。
 やはり、スー・ミリガンの判断は、正しかったのだ……。世界中のテレビ視聴者が見たがったであろう……。レポーターなら、ティナの美しさを、世界中に見せて、知らしめたいであろう……。
『ビンチから生還した、美しい女性ティナと、イケメン男性ケータロー……2人の抱擁&ディープキス』は、カメラマンなら『喉から手が出る』程に欲しい映像であろう……。まるで、映画のような『感動映像』であろう……。遠目の『何ンだか?若くて美しい女性の横顔』を、もっと近くで、はっきりと見たかったであろう……。世界中のテレビ視聴者が見たがったであろう……。

 が……、カメラを担ぎ、間近で撮ろうと、接近を始めたサムの足を引っ掛け転ばして邪魔したのは……?もし?ティナの【顔バレ】映像が、世界中に広まったら、どうなってたであろう……?ティナは『悪魔の血を引く命を宿す者』として、身に危険が及ンでいたであろう……。‘‘ペラペラお喋り女性掃除人’’ヴァニへのインタビュー時に【ティナを匿名】と決めたのであった……。

 スーは、フィリピンで、セルズの頬に平手打ちを喰らわしたり、マーク大佐に悪態カマしたり、サムを転ばしたり、人を思いやれる気持ちそのままに、直感で行動する人間なのだ!だから……スー・ミリガンは、何ンだかンだ、世界中の人々を夢中にさせる、テレビ生中継放送が出来るのだ!

 スーの、生中継テレビ放送生空撮レポートは、連日の様にインドでの暴動を、世界中に伝えていた……。勿論、カメラマンはチェリーボーイ・サムだ……。サムは、相変わらず、暑苦しいデブだったが、腕は確かな名カメラマンだ!連日の暴動の様子を撮影し続けた……。

 スー達の連日の放送は『世界が助かるために、インドの人々の、心の拠り所の大切な山を傷付けたンだから、世界は【何が流れてるか?わからない?】川の水を【使える水】に、しなければならない』という国際世論の高まりに繋がった……。

 国際社会も動かざる負えなくなった……。インダス、ガンジスの河川の浄化のために、浄水施設、汚水処理施設、上下水道等の整備支援に、国際社会が動き出すこととなった……。

few年後
北海道室蘭研究所社員食堂
 カリフォルニア州からヒマラヤに……。ケータローには、あまりにも、色んなことがあり過ぎた……。翌年、開始された【速ファセメントシールド工法による‘‘平和核‘’第2期措置‘’坑道掘り】には、ケータローより、一回り若い社員が派遣されることとなった……。大陸内部でも【平和核】措置が行われるであろうが、ケータローより下の世代の社員が、行くのであろう……。バトンタッチというワケだ……。

 ケータローは、北海道室蘭の研究所に転勤となった……。毎日、研究に没頭するケータローだ……。ヲタクは、次から次へと、アィディアと興味が尽きなかった……。そして、研究に没頭していないと、胸が張り裂けそうなケータローであった……。
 何処に居るのか?わからない妻のティナ……。子供は無事に生まれたのか……?ティナに、不自由させないために渡した口座からは、離れ離れになった時に、まとまった金額の引き落としがあった……。が、その後、口座に動きはない……。
 3年位経った頃、勤め先の研究所に、ティナからの手紙が届いた……。ケータローは何ンとなく、分かっていた……。
 昼食事時は、心が和む至福の時間だ……。食べ物が最高に美味しく感じられる。、大勢の社員が、楽しくランチタイムだ。自然と、社員食堂は騒がしい……。
 ケータローは、研究所の社員食堂で‘‘焼き魚定食’’を注文だ。ティナからの手紙……。何ンとなく、分かっている……。多分、手紙には、何かの終わりが告げられることが書かれてあるだろう……。読みたくない……。認めたくない……。
 昼前に届いていた、国際郵便……怖くて開封していない……。テーブルに付き、椅子に座ると、封を開けた……。中から、取り出した便箋を読みながら、定食を食べるケータローだ。
 ティナからの、手紙だ……。

『ケータロー……お久しぶり……
ケータロー……いつまでも愛してます……
ケータロー……ありがとう……

ケータローがくれた口座のおかげです……

初めは小さな【ダッパー】弁当屋からですが、始めることが出来ました……

ほら!……アタシの作るカレーって……すごく美味しかったでしょ……?

……フフフ……!

すごく人気のお店になって……アタシ……商売すごく上手いみたい……

今では、たくさんの【ダッパーワーラー】配達弁当人夫を雇ってるのよ……
……フフフ……!
生活も、豊かになりました……

生まれた男の子は……バズゥと名付けました……

3歳になりました……

写真を入れておきます……』

パズゥの写真が入っていた……

『……息子……バズゥは……ちゃんと学校に通わせますね……

大人になったら、インドや世界中の人達のために、一生懸命働いてくれる人間になってほしいな……

いつか、日本に行かせたいな……

ちゃんと父と息子……会わせてあげたいから……

ケータローとバズゥは……親子には違いないモノ……』

(「ん?……おかしなことを言うなァ~?どういうこと?」)と、ティナの手紙に、何ンとなく分かっているが、怪訝な表情を浮かべるケータローだ……。読み進んだ……。
『多分……アタシはケータローのことを……この先も愛していくでしょう……
だけど……アタシは、インドが大好きです……この国を離れることは出来ません……
山が姿を消して行くのは辛いけど……
世界中の人々、が生き残るためには~受け入れざる負えない悲しみ~ということを、アタシは分かっています……
でも、インドの人達は、分かってくれません……

‘’山に傷を入れて汚した悪魔‘’と、インドの人達は、ケータローに憎しみを持っているのです……

だから、ケータローの名前は、知れ渡ってしまってます……

残念ながら……~身の安全の保障が出来ない~……と、ケータローには、インドへの入国の許可が出ないのが現実です……
世界中の人達の、明日を守るために、働いたのに……
インドの人々には、分かってもらえないなンて……

アタシは悔しくて、胸が張り裂けそうでした……

でも……
いつの日にか、インドの人達にも、分かってもらえる時が来るでしょう……
だから、バズゥの父親が、ケータローということを、アタシは、誰にも言わずに、生きて行きます……
アタシはバズゥを育てて、行かねばなりません……
アタシはバズゥを守って行かなくてはなりません……
だから……
ケータロー……
アタシのことは、もう、忘れてください…… 
ケータローも、新しい人を見つけて下さい……
離婚して下さい……』
 ティナからの手紙を読み終えたケータローは、焼き魚定食の魚を、箸で摘まみ、口に運んだ……。
モハチャ!ハフゥ~!ホォアムフ!と、音をさせてくちに運び、咀嚼して、ゆっくり、昼食を味わうケータローだ……。美味しい……。いくら、悲しくても、食べ物は美味しくて、お腹は空くのだ……。
『ケータローも……』とは……つまり……ティナは『新しい人を見つけ』たということだ……。

 手紙に書いてある様に『子供を育てて行かねばならない』からだろう……。命を懸けて、愛し合った、側にいられない男よりも、優先するならば‘‘血を分けた息子’’なのだ。父親になってくれる男が、側に現れれば、一緒になった方が、息子のためには良いことなのだ……。

 命懸けで救出しに行った……。強く抱きしめ合い、銀歯指輪を嵌めた……。その後に、強くキスをした……。指輪なンて、どうでも良かったのだ……。結果的に、あの時の行動テーマは『外した指輪を、愛する人の指に、もう一度嵌める』だったかもしれない……。
 あんなに、命を懸けて、愛しあった2人だったのに……。男と女は、別れる時は、簡単なのだ……。
『いつか、日本に会いに来てほしい……息子バズゥ……』……まだ、写真でしか見たことがない息子だけが残った……。写真の息子だけがケータローに残った……。
 ジャンパーの内ボケットから財布を取り出して‘‘まだ見ぬ息子’’の写真を中に入れた。財布を、ジャンパーの内ボケットに戻した。
 自分は独りになってしまった……という、押し潰されそうな淋しさに、堪えきれずに泣き出すケータローだ……。
ハフ!……ハフ!……ウグン!……ハフ!……ハフ!……パチャ!……ハァウ!ウゥゥ……!と、吐く息と、むせながら咀嚼しながら、咳き込む‘‘お偉いさん’’らしからぬ汚ならしい食事の音が響き渡った……。
ハァァァ~!アアアァァァウゥゥゥ~!と泣き出した‘‘お偉いさん’’に、騒がしかった社員食堂は、水を打った様に、し~ん!と、静まり返った。ケータローの泣き声だけが響き渡っていた……。一人で騒がしい、お偉いさんのケータローだ……。

ウウゥ~!ウウウウゥゥゥ~!アアアァァァァ~!と、堪えきれずに、号泣のケータローだ……。食堂にはケータローの泣き声だけが、響き渡っていた……。勿論、その事は、海鈴の耳にも入った……。


 翌年【速ファセメントシールド工法の‘‘平和核第2期措置’’坑道掘り】のインドでの、他の社員が赴任した……。室蘭の研究所で、毎日、研究に没頭する、ヲタクのケータローは、次から次へと、研究心の探究に興味が尽きなかった……。そして、助手研究員に懐かしい女子社員が転勤してきた。
「岩野部長~!お久しぶりです!アタシのこと、覚えてますか~?」
「久しぶりだねェ~!忘れようにも、僕と同じく『理系も、ここまで来ると変態の域』にまで達しているヲタクの多摩川さんを、忘れられるワケないでしょう~!」
キャハハハハハァァァァァ~!ワハハハハハハハハハハハハァ~!
「あの~アタシ~料理とか得意なンですよ~!どうですかァ~!」
「『どうですかァ~!』て~言われても~まるよさんかわいいからねェ~!」
キャハハハハハァ~!ワハハハァ~!
「以前にも、言われましたよねェ~今のお返事……」
「じゃあ……」と言い、ケータローは、クネクネとオカマ仕草で言いだした……。
「『あの~アタシ~毎日~お掃除~洗濯~お料理~しますけど~どうですか~?』」
キャハハハハハハハハァ~!ワハハハハハハァ~!
「アタシ~!そんなにクネクネしてませンから~!て~言うか~?岩野部長~!……いえ……ケータローさん!今のそれ~?思いっ切り~プロポーズなンじゃないですかァ~?」
「………………」と、まるよを見つめて、無言になるケータローだ……。
「………………」と、ケータローを見つめて、何か?の言葉を待つまるよだ……。
「はい!……わかりました!……もう貴女の気持ちに、トボけたり、スカしたりしません!……まるよさん!お願いしますゥ!」と叫び、上体を倒し、右手を、まるよに差し出すケータローだ!
キャハハハハハハハハァ~!ワハハハハハハァ~!と、2人が一緒になると、爆笑してるか、ヲタク話だ……。2人とも会社で、何してンだ?そういうのは、仕事終わって、飲みに行ってからやれ!

その後……
 インドのヒマラヤ山脈、大陸内部山脈で、複数期の‘‘平和核’’措置が、行われた……。【第1期目措置】後を含め、以降の【平和核措置】後の各地域の地下水の‘‘放射線レベル’’は……0.0~ウン乗‘‘マイクロシーベルト’’であった……。【放射能汚染】の封じ込めに成功したのであった……。インドの人達も、ようやく分かってくれ始めた……。
 偏西風の蛇行が、嘘の様に解消された……。海水温度上昇も止まり、北極域の氷河の融解も止まり、北極海を覆う流氷の面積も増え始めた……。
 ツンドラ地帯での永久凍土の融解も、森林ゾンビ火災も、ピタリと止まった。グリーンランドや、南極の氷河の、融解した真水の海洋への流入バランスも、プラスマイナス0で治まった……。徐々に、バランスはマイナス方向に振れていくであろう……。
 大体、ケータローと、まるよがしていた、昼休みヲタク話の通りになった……。地球温暖化には、歯止めが掛かり、時間稼ぎは成功したようだ。
 あとは、研究者達が死に物狂いで、クリーンエネルギー技術の確立と、世界普及に全勢力を、注ぎ込むんで行くのであろう…。
【特殊核融合】がきっかけになり、【核融合発電】技術の実用化も果たされた。

few十年after……
病院の病室

 インドの人々も、ようやく分かってくた……。インド政府から、招待も来た。

『インドの製鉄会社の技術者になりました……お父さん、インドに来ませんか……』バズゥからも手紙が来た……。

 老人というのは、何処だろう?何処か?敷こか?悪くなるモノだ……。ケータローも老人の年になり、病気になり、入院していた……。

 一方、同じ老人だが、割りと‘‘ピン!シャン!’’している、海鈴だ……。製鉄会社の取締役にして、経済界の重鎮となった海鈴が、お見舞いに来た……。病室入り口前の廊下で、中からから出てきたまるよと、出くわした形の海鈴だ。

「あら?海鈴さん!……お久しぶりです!……在職中は、本当にお世話になりました!……そして、希望を出していた室蘭研究所へ来させて下さいまして、ありがとうございました!ケータローさんと、沢山、研究が出来ました!ありがとうございました!」

「何ンたって!『世界を救った最強のヲタク』の2人だからね……そして、会社に多大なる貢献をしてくれましたからね……」

フハハハハ~!ハハハハハハ~!と、笑うまるよと海鈴だ。

「ケータローさんに、会いに来て下さったンですよね?」

「いや……今日は‘‘お見舞い’’持って来ただけです……どうぞ、お納め下さい……」と、言いながら『見舞金封筒』を、まるよに両手で差し出す海鈴だ。

「ありがとうございます」と、頭を下げて礼を言いながら、両手で受け取るまるよだ。

「ご主人は、私のことを、嫌ってるから……」

「何を、言われるンですかァ~……ケータローさんは海鈴さんのことを『僕が頭の中ので考えてたことを実現してくれた!【人類存続のための緊急避難的措置】』を実現してくれたンだ!……恩人だよ!』て……いつも言ってたンですよ……」

「ええッ?ご主人が?そういう風に?」

「そうですよ!……ケータローさん!海鈴さんがいらして下さいましたよ!……ケータローさん!……ケータローさん!……」と、病室に入ると、ケータローに、呼び掛けるまるよだ。

 折角、打ち解けられるチャンスであったが……ケータローは、この日辺りから、眠っている時間が長くなっていった……。やがて、昏睡状態が続き、ケータローは永遠に眠った……。


函館の海の見える墓地
 ケータローの葬式は盛大に行われた……。政界、経済界から、沢山の人が献花に訪れた。世界的に有名人となると、そういうモノなのだ……。

 比べて、墓入れは、密やかに行われた……。ケータローの墓入れの日だ……。海の見える景色のキレイな墓地……。墓に入れられるケータローの骨だ……。

 まるよと、車椅子の外国人と、その娘らしいアジア系外国人、海鈴……そしてバズゥ……。とにかく天気が良く、心地好い風がそよぐ、函館の、海が見える景色の良い墓であった……。
「そうだッたンですネェ~父サンにィ~アイタカッですゥ~」と、ケータローの息子バズゥだ……。海鈴が、今までのことを細かく話した……。車椅子の外国人の老人男性も、故人との思い出を話した……。
 函館の海が見える景色の良い墓地で、話すには、とにかく故人は……『バズゥの父親は、凄まじい男だった』……という、冒険小説の様な『故人を偲ぶ話』の墓入れとなった……。
 バズゥは、自分の父親が『何かな主人公』のような人間であったことを、誇らしく思った。と、同時に『自分もお父さんみたいに大勢の人達の明日のために一生懸命に働きたい……』と、心に誓い、海の方を見た。運搬船がfew隻、航行していく。運搬船の甲板上、働く船員達の姿が見える。
「アッ?ちょっとォ~待って下さァいペペラ~!電話ですゥ~ペペラ~!」と、静かだったアジア系中年女性は、喋りながら、車椅子の外国人老人男性から離れた……。何やら、独り言の様に、ペペラ~!と東洋系訛りの英語で、電話している……。
「あの時の~世界中を感動させた……あの少女……今は、カリフォルニア州知事秘書官ですか……立派になりましたねェ~!ミスター・セルズ!」
「ハハハ~!嬉しいネェ~!引き取ってから、本当に、勉強が大好きな子でね……」と、車椅子の外国人男性老人は、目を細めている……。勿論……あの男……ジョン・セルズだ……。地獄のペナルティー‘‘エネルギー省本庁舎デスクワーク’’を命じられたセルズは、十few年前に退役している……。アジア系中年女性は……?
「はい!わかりました!……お父さん……ステファニー米加州知事カリフォルニア州知事が、お父さんと、お話したいそうです……‘‘ホログラム’’出しますねペペラ~!」とアジア系中年女性は言うと‘‘ホログラム’’が投影された……。等身大の、中高年アメリカ白人女性が、透けたように、現れたかのように投影された……。
「こんにちわ!ミスター・セルズ!……」
「やあ~!初めまして!ステファニー知事!娘は、なかなか役に立つでしょ!」
「えぇ~!彼女のおかげで、すごく助かってるわ!」
「ハハハ~!良かったなァ~!……ティモーナ!」
「カリフォルニア州政府に、先程入ったニュース前の伝達情報よ!……弟の……『ルカァイ医学博士……‘‘第5デング熱’’ワクチン開発に成功……』ですって?素晴らしいじゃない!」
「アイツも本当にがんばり屋なンだよ!嬉しいネェ~!ハハハ~!……ところで……ステファニー知事!」
「何ンですか?」
「もうfew十年も前の話になるンだけど……ワタシ達の救出劇に感動して……世界中の街頭スクリーン前の人々がキスを始めてしまったンだけど……秘書官だったステファニー知事は、当時のシュワルツェネッガー知事に『抱きしめてキスして下さい!』てお願いしたそうですが?どうなッたンですか?キスしてもらったンですか?」
「ティモーナ!ったら……おしゃべりネェ~!……ご想像に、お任せするワ!」
「お父さん!……シィ~!……ダメだったらペペラ~!」と、人差し指を唇に当て‘‘口止め’’ジェスチャーは……アジア系中年外国人女性……カリフォルニア州政府州知事秘書官ティモーナだ……。
「はぁ~ン!なるほど~!拒まれたから、見返してやろうと、頑張られて、州知事になられたンですな?」
「ティモォ~ナァ~?……そんなことまで……カァハ~!」と、苛つき息吐きのステファニー知事だ!
「ウゥ~……」と、怯え、うめき声のティモーナだ……。
「掃除学生ビリーは試験に受かって、一時、付き合ったケド~」
「ティモォォォォォォォォォォォォ~ナァァァァァァァァァァ~!」と‘‘ホログラフ’’のステファニー知事が、怒りに満ちて、ティモーナの名前を伸ばして呼ぶ……。
「ウゥ~…」
「彼が独立してから、雇った‘‘若い女の子’’と、いい仲になって‘‘破局’’……」
「ティモーナァッ!」と叫ぶステファニー知事だ!
「……ゴ……ゴメンナサイペペラ……」
「もう……言ってないわよネェ~ッ!」
「パーティーで知り合ったドイツ人医師とは3年(続いたが)ワッ?」

 ステファニー知事の‘‘ホログラム’’が絶叫した!

ティモォォォォォォナァァァァ~ッ!
『許さないわよォ~ッ!今すぐ帰ってらっしゃいッ!』



  緊急投稿SF俺達のジャスティス最終話-完-了2

          完……THE END






Linkin Park/New Divide

エンディングがわりに聴かれたし

[re:]/『もう一度』




世界中の英知が結集し、巨費を投じて【人類存続のための緊急避難的措置】……。実は、秘密裏に用意されて来ているのではないか……?という、空想科学の創作ストーリー『緊急投稿…俺達のジャスティス』……地球温暖化が実は‘‘舞い降りた破滅の魔王’’ではないか……?もしかしたら『露・ウクライナ戦争』『ハマス・イスラエル戦争』『ミャンマーの内戦』……この3つの戦争を止めることが出来る方に、訴えたい……3年と2ヶ月前に投稿を始めました……



ロシア連邦ウラジミル・プーチン大統領へ……


ダイナマイト次郎より……
プーチンさん……いえ……プーチン大統領……お久しぶりですね……。
数年前、大きな手術をされたそうですが……お身体の方は大丈夫ですか……?
強い力を持ち、強い決定力を持つプーチン大統領には、元気でいて頂かないと世界は絶望してしまいます……。
アメリカの大統領は、何ンだ、かンだ4年か、8年で辞めてしまいますから……。
『俺達のジャスティス』は、今から、今から17年前にアメリカ大使館を通じて『スピルバーグ&マイケル・ベイ監督』に送ったモノでした……。
つまり、プーチン首相(当時)も、読まれた筈でしょう……。
勿論『喉から手が出る程に欲しい』話……と、感じられたみたいですね……。

SF『俺達のジャスティス』読んで頂けましたか?
私は新聞記事やニュース報道を見聞きして、自分なりに、ストーリーを考えてしまう『思い込み空想の達人』なンです……。
日本には『人は死ぬと、別の人間に生まれ変わる‘‘輪廻転生’’』という考え方があります。
ダイナマイトを発明したノーベルの死んだ日に生まれた……原爆開発者オッペンハイマー……の死んだ日に生まれた私……。
『思い込み空想の達人』は『??????発明した火薬が戦争に使われ、多くの人々か死傷して、悩み苦しんだノーベル……の生まれ変わりのオッペンハイマーは……原爆の開発が大量破壊兵器として二度も使用されて悩み苦しんだ……たまたまオッペンハイマーの死んだ日に生まれた私は???……ノーベルの生まれ変わりのオッペンハイマーの生まれ変わり??……となると……2人悩み苦しみを消してあげたい……『‘‘平和核’’を国際社会に訴えて‘‘時間稼ぎ’’をして人類の存続を成し遂げもらいたい』……という『思い込みからの空想』に突き動かされカキコミしてます

中国の学者の方に質問したい……

干ばつ
大洪水…この話……中国は本気になるであろう……
空想とか、思い込みとか……人は言うかも知れないが
プーチン大統領が中国国家主席だったら……『可能か?どうか?』真剣になるでしょう。
こういう新聞記事を、読むと……『実は、中国は、本気かも……?』と、空想してしまいます……。

大陸内部の山脈にも『気圧通過路』……シベリア高気圧の【ブロッキング】を、解消させるために、必要と……?

これでは危険で、やがて立ち入り禁止地域となるでしょう…
メタンの吹き出し
永久凍土の融解
ロシアのゾンビ火災
プーチン大統領にお聞きしたい……。。
あなたはロシアの国土と、ロシアの国民を守らなければならないのですよね?
ロシアの学者の方達にお聞きしたい……。
他にどんな方法があるのでしょうか?教えて頂きたいですて
‘‘兵器解体核’’を使うしか、間に合わないと思うのですか

言わせて下さい……。

国を‘‘人’’にたとえるならば、『人は1人では生きて行けない』のです。

私のカキコミしたSFはあくまで‘‘空想’’ですが……学者の方にお聞きしたい……。

2050年まで、地球が無事でいられると本気で思ってますか……?
『クリーンエネルギー技術の確立、普及』するまで、あと25年も地球が無事でいられるとは、到底、思えません……。『時間稼ぎ』がどうしても必要ではないでしょうか?

『25年の時間を稼ぐ』ために、今の科学技術で現実的なアイデアは、本作にカキコミしてある『平和核による山脈の一部…複数峰の標高を下げる』です……。
(作中の‘‘連爆干渉破壊方式’’はあくまで、ストーリーの世界に引き込むためのものです)

プーチン大統領に聞い欲しいです……。国を‘‘人’’にたとえるならば、『人は1人では生きて行けない』です……。
 今、地球は破滅に向かっています……。
『これからの人類の存続が絶望的』な世界中の人々を救える力を持った方の‘‘決断’’が必要なのです。
『平和核による人類存続のための緊急避難的措置』を……

「ウラァァァァァァァ~!」の叫び声と共に、前に進めることができるのはプーチン大統領だけなのです……。他の国の、いわゆる国家元首という方は『次になる人へ先送り』してしまいます……。

そして、プーチン大統領は、ロシアの国土とロシア国民を守るために
世界を守るために……

戦争を止めて下さい……。

決断して下さい……。