Linkin Park/New Divied

◻️月△日-few日
シリグリ東ウン十km
飛行中AW609機内
「チキショー!クソォ~ッ!」と、スーミリガンはイラついていた!パイロットJ.J.操縦の、YNBテレビ取材VTOL機AW609機内のことだ……。
 ◻️月△日○○時の【第一期措置】時の、超スペクタクル映像であること間違いなしの[‘‘連爆干渉破壊方式’’による十数峰の崩壊]の撮影取材は、例の‘‘マゴットジョアン’’がレポーターに選ばれていたからだ……。
『崩壊時の山々の、急激な沈下により、発生する‘‘引き込まれ気流’’の強い風が吹く』ために、取材機種【固定翼機】にしか、飛行許可が出なかったのだ。
‘‘トランスバース山脈’’の崩壊の、スペクタクル映像の‘‘美味しい’’トコは、YNBに後から入った、若い美人キャスターに持って行かれたのだった!
 スーミリガンには‘‘避難テント村’’等の、現地の人に関しての取材が、任せられたのであった……。フィリピンでは、運良く【命懸けの救出劇】を全世界衛星生中継テレビ放送出来て、良かったモノの、やはり悔しいスーだ!
「SHIT!クソッ!あのマゴットジョアンめ!また‘‘美味しいトコ’’横取りカマしやがってクソビッチめ!Get Fuck!チキショー!」と毒づいていた!
「スー!取りあえず‘‘遊覧飛行’’だと思って気楽に行こうゼ!ケェヘヘェ!ハッ!ハッ!ハァ~ッ!」と‘‘トム笑い’’のJ.J.だ!
「ファックユ~ッ!J.J.!『クソ喰らえ!』てのォ~ッ!」と返すスーだ!
「アハハハハハァ~」と、横で笑う、デブで見かけは冴えないが、全世界を感動の渦に放り込んだ……もはや……名カメラマン……チェリーボーイサムだ!
『ジョンハとチョンミの青瓦台再会抱擁→指輪はめ』で‘‘サムは‘’カメラマン世界賞’’を受賞した……。全世界衛星テレビ放送生中継『決死の救出劇』『ティモーナの訴え』では、世界中で数十億人の視聴者を感動させた……。‘’プロ中のプロ‘’と言っても過言はないであろう……。 
 が……スーミリガンはどうしても、彼のジメジメ汗ばんだ暑苦しいデブ風体に、素直にリスペクト出来ずにいた……。‘‘サァム’’と呼べずに‘‘セェアァム’’と見下す様に?呼んでしまうスーだった。
 デスクからメッセージが入った……。
『シリグリ工区管轄本部飯場村事務所に、人夫達が大勢詰めかけているので、取材してくれ!』とのことだ!
 機内モニターの地元テレビ映像を見るスーだ。飯場村事務所前広場の、地上からの撮影映像が映し出されていた。大勢の人夫達が詰めかけていた……。
「オッケ~!…西にウン十kmシリグリ工区管轄本部飯場村事務所ね!……J.J.!向かってちょうだい!」
『ラァジャ~!了解!』と返すパイロットJ.J.だ!

「セェアァム!準備よろしくねェ~ッ!」と叫ぶスーだ!

『オッケェ~!』と返す、カメラマンのチェリーボーイサムだ!

 スーは、キャビン内ディスプレイの、地元テレビ局の放送音声を聞き、キーボードでタイピングした!スーは、二十ウンヵ国語を話すことが出来る『変態の域の語学卓越者』なのだ!ことの顛末をアッ!という間に掌握してしまった……。
「フン!フン!……なるほどネ……」とタイピングしながらスーは頷いた。
パバパパパパパパパパパパパララァァァァ~ッ!とエンジン回転爆音を轟かせて、シリグリ工区管轄本部飯場村事務所前広場上空に到達した、YNBテレビ取材VTOL機AW609だ……。開いた側部ハッチから、身を乗り出すスーと、サムの衛星生中継放送レポートだ!広場上空を旋回しながら、広場の様子を空撮&レポートだ!数十m下の事務所前広場には、押し寄せた人夫らしい、大勢の男達がいるのを確認出来た。
「YNBレポーターのスーミリガンです!今!シリグリ工区管轄本部飯場村事務所前広場上空より、衛星生中継です!地元テレビ局放送によると『現場で働く人夫達について【ヒマラヤ山脈横断地下トンネル坑道工事が終了し休暇】が【実は核坑道掘削工事】終了で【実は解雇】と分かり【ヒマラヤの山々を失う】ことに怒った人夫達百数十人が詰めかけている』……現在『事務所内には日本人責任者1名が残っている』とのことです……」

シリグリ工区管轄本部飯場村事務所前広場
パバパパパパパパパパパパパララァァァァとエンジン回転爆音を響かせて、上空高くにYNBの取材VTOL機が旋回している……。その数十m下の飯場村事務所前には、怒り狂った人夫達は、他工区飯場村からも、更に人夫が詰め掛けている……。数百人規模の暴動に発展寸前だ!
「嘘をツイテたなァ~ッ!」ワァァァァァァァァ~ッ!
「騙してたンだなァ~ッ!」ワァァァァァァ~!
「お前は悪魔だァ~ッ!」ワァァァァァァァァ~ッ!と、人夫頭の言葉に、叫び声を上げる大勢の人夫達だ!
「オレ達は貧しくとも、ヒマラヤの山々の美しさが、心を癒してくれたンだァ~ッ!それが失くなる!姿を消す!そんなことは、断じて受け入れられないッ!」
そうだ!そうだァ~ッ!ワァァァァァァ~ッ!
「しかも、公共工事(トンネル本道工事)も嘘ジャナイカ!活性化なンて嘘ジャナイカ~ッ!」
そうだァ~ッ!嘘つきガァァァ~ッ!ワァァァァァァァァ~ッ!
「山が失くなるなンてェ~ッ!登山者すら訪れない、陸の孤島ジャナイカ~ッ!」
そうだァ~ッ!ワァァァァァァァァァァ~ッ!
「ケータロー!ここの住人達は、お前の事を息子の様に想い、お前に心を開いて来たのに!許さないゾォ~ッ!殺してやるウゥ~ッ!出て来ォ~いッ!火ィ~付けてやろうかァ~ッ!」と、1人の人夫が油を染み込ませた布に火を付け、振り回し始めた。
ブボボォォォォ~ッ!と、燃え盛る炎が上げる威圧的な音が際立った。
ワァァァァァァァ~ッ!ワァァァァァァァ~ッ!と叫びながら、投石する大勢の人夫達だ!
ガチャン!パリィシャァ~ンッ!チャアシャアァァ~ンッ!と事務所の窓が割れる音が響き渡っている。

パバパパパパパパパパパパパララァァァァ~ッ!とエンジン回転爆音を轟かせて、AW609が旋回している。

「何ンとかならないかしら!」と何も出来ずに、衛星生中継テレビ放送レポートするしかないスーだ。


 やっと、出てきたケータローだ。火を付けられたら叶わない!逃げ隠れ出来ずに、出るしかない。
「皆ンな~許してくれェ~ッ!最初は本当に知らなかったンだァ~ッ!後の方で気がついたンだァ~ッ!僕は会社から、言われたことをしてただけなンだヨォ~ッ!信じてく(れヨォ~!)アッ?」
バガン!と鈍い音が響きケータローは、顔を人夫頭から殴られ、のけ反らされて倒れた!
「ゴチャゴチャ抜かしてやがッて!立ちやがれ!やっぱり騙してたンだろォ~ッ!」と、言いながら、ケータローの胸ぐらを掴み上げ、立ち上がらせた。更に暴力を加え様とする人夫頭だ。パンチをブチ込もうと腕を引いた。
ゴバン!と音をさせて、ケータローの顔面にパンチをブチ込む人夫頭だ!
パンチをブチ込まれて、後ろに吹き飛ばされるも、別の人夫が受け止め、倒れることも出来ないケータローだ。
ワァァァァァァァァァァァ~ッ!殺してやるウゥ~ッ!ワァァァ~ッ!と、髪や服を掴まれ、揉みくちゃにされるケータローだ。
ゴバキ!ゴン!ガン!と、殴打や蹴られる音が響き渡り、ケータローは‘‘袋叩き’’だ!
ケータローは顔と身体を、数え切れない程に殴打され、蹴られた。身体中を激痛が走り、意識が遠退き始めた……。
 が……?急に蹴られても、耐えられる痛さになった……。子供か?女か?か弱い者が蹴っている痛みに変わった。人夫達の‘‘袋叩き’’は止んだ様だ。誰か1人の??か弱い殴打か?足蹴にしている音がしている。
シィパァン!タァスン!タァン!シィパァン!
「この悪魔がァ~ッ!よくも騙してたわねェ~ッ!死ンじまェ~ッ!」と?どうやら女が罵りながら、か弱い蹴りをケータローに喰らわしていた。ティナだった!
『やれェ~!ティナ~ッ!そいつを殺すまで蹴ってやれ~ッ!』と声が飛んだ!
ワハハハハハハハハハハハハハハハハハハハァ~ッ!と、笑い出した人夫達だ!
 日本の金持ち企業が、やって来た。何やら穴を堀り始めたと思って、皆で反対しに行ったら、ヲタクな野郎が心を込めて説明してくれた。
 その内、仕事を作ってくれた……。好きな女と仲直りも出来ないからって、皆で‘‘仲直り作戦’’仕組んでやった……。何から何まで、住人達と関わり合った、お騒がせ者のケータローだ!
 が……とんだ食わせ者の、裏切り野郎だった!そのカス野郎が、妻に蹴られている……。腹が痛い位に笑える!爆笑だ!
「殺してやるゥ~ッ!エイ!……エイ!……エイ!」シィパァン!タァスン!と、ティナの、罵りながらの、か弱い蹴り音が響き渡り、ティナが、滑稽に見えて皆が笑ってしまった。

ワハハハハハハハハハハハハハハハァ~ッ!ダアァハハハハハハハハァ~ッ!

「このォ~ッ!身体は大きいクセにィ~ッ!」とティナは、仰向けに倒れているケータローの上に馬乗りになった。チィパァン!チタァン!と音を響かせて、ケータローの頬に、ビンタを喰らわしている………。

ワハハハハハハハハハハハァ~ッ!ハハハハハハハハァ~ッ!

「全くゥ~ッ!どうしよォ~もないンだからァ~ッ!」チィパァン!チタァン!

ハハハハハハハハハハハハハハハハァ~ッ!

「何ン回も!何ン回もォ~ッ!」チィパァン!チタァン!

ワハハハハハハハハハハハァ~ッ!『何ンのコトだァ?ティナ~ッ?』

「エェ~?……何ン回も!何ン回も~ッ!元気良すぎる日本人ヨォ~ッ!」シィパァン!タァスン!シィパァン!タァスン!タァスン!タァスン!

『……………………………?????』意味が分からず静かになる人夫達だ……。

「性欲あり過ぎンのヨォ~ッ!粗○○のクセにィ~ッ!」とティナが叫んだ!

バハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハァ~ッ!ワハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハァ~ッ!アヒィヒィヒィヒィヒィヒィヒィ~ッ!ワハハハハハハハハハハハハハハハァ~ッ!

しばらく笑い狂う人夫達だ……。ケータローに対するリンチは、止んだ。

「ティ……ティ……ナ……」と、自分に股がり、見下ろしている、愛する妻の名前を呟くケータローだ……。自分を守ろうとしてくれているティナの意図が、分かったケータローだ。

「あなたは悪魔よ!…………アタシは……アタシは……沢山の男に買われて……心は、いつも張り裂けそうに苦しかった……ヒマラヤの山々の美しさは……そんなアタシの……そんなアタシの……」とティナは、どうやら時間の、引き延ばしをしている様だ……。

「そんなアタシの汚された身体を……汚された身体を……」と言い、言葉に詰まるティナだ……。引き延ばしているのか?ただ、言葉に詰まっているだけなのか?

『…………………………』

「……清めてくれるかの様に、優しくアタシを包んでくれた……心を癒してくれた……」

『…………………………』シーンと静まり返る人夫達だ。

バパラバパパパパパララララァァ~!と、少し高度を上げホバリングし始めたAW609のエンジン回転爆音だけが響き渡っている……。
「ヒマラヤの山々は……アタシの心を癒してくれたのヨ……ここに生きて行く人間にとって……心の拠り所となっているの……」

『……………………』シーンと静まり、ティナの話を聞いていた人夫達だ。

 ティナは左手薬指から‘‘銀歯指輪’’を引き抜き、仰向けに倒れているケータローの胸ポケットに入れた。

「離婚よ!」と言いティナはケータローを見下ろし、股がっていた。

「…………は……話を聞いてくれ……」と、言うケータローだ。

「話なンてないわ!……あなたは悪魔よ!……ヒマラヤの、それぞれの山々には、神様がいるのよ!……山々に見守られて人々は生きているのよ!……」

「だから……僕は……本当に、この村の人達のことを思って……」

「すべてが嘘だったのよ!……」

『よし!ティナ……もういいぞ!……どけ!』と人夫が言った。いティナを引き剥がそうとした。

「待って!……もう少し、この野郎~ヒッパ叩きたいワ!」

『いいから、どけ!』と言いながら、ティナを引き剥がそうとした。

「もう少し!」

『邪魔だァ~ッ!』

「もう少しだけ!キャアァ~!」

邪魔だァ~ッ!どけェ~ッ!と叫びながら、ティナを引き剥がす人夫だ。

ワァァァァァ~ッ!ワァァァァァァ~ッ!と、人夫達か叫び声を上げて、ケータローに集って行った……!

「ケータロォォォ~ォ!」とティナは叫んだ!

ワァァァァァァァ~ッ!ワァァァァァァ~ッ!と人夫達が集って来た!

「」止めてェェェェェェ~ッ!」と叫び、仰向けに倒れているケータローの上に覆い被さるティナだ!


 広場での様子の変化をカメラ撮影レポートするために、今度は、AW609は十数m程の高さにまで、高度を下げて行く……。VTOL機の側部ハッチから、身を乗り出してのカメラ撮影のチェリーボーイサムと、レポーターのスーだ!

「今!日本人現場責任者に、大勢の人夫達が暴力を奮い出しましたが!女性が、身体を張って覆い被さり、止めさせ様としています!あ!大変です!女性に暴力が及び始めました!……J.J.!更に高度を下げて!地面に風を吹き付けて、少しでも邪魔するのヨ!」


バパラララァァァァァ~ッ!と、VTOL機のエンジン回転爆音が響き、下降気流が、地面に強い横風を発生させた!広場の人夫達に、土煙が吹き荒び、人夫の暴力にスピード低下を生じさせた!YNBテレビクルー達には、これ位しか出来ることは無くて、非力な自分達が悔しいスーだった

「どけェ~ッ!」と叫び、ティナの髪を掴み、引き剥がそうとする人夫頭だ!

「いやァァァ~ッ!止めてェェェェ~ッ!」叫び声を上げるティナだ!人夫頭は、力を強めたが、ケータローに覆い被さるティナを、引き剥がせない!やはり、ティナはケータローを助けに来た様だ。

ドカ!ドカ!と、ティナの身体を蹴り始める人夫達だ!

止めてェェェェェ~ッ!と、更に、ティナに覆い被さる女の悲鳴だ!ヴァニだ!

「止めてェェェ~ッ!ティナを蹴らないでッ!ティナは今!大切な時期なのォォ~ッ!止めてェェェ~ッ!キャ~ッ!」と叫ぶヴァニは、すぐに引き剥がされ、地面に倒された。

「ティナを蹴らないでェ~ッ!ティナを蹴らないでェ~ッ!ティナの身体は今ァ~ッ!大切な時期なのォ~ッ!ティナは今!大切な時期なのォ~ッ!」

バパパパラララララァァァァァァァァ~ッ!とエンジン回転爆音が響き渡り、広場にいる者達の聴力を低下させる中、ヴァニの高い声だけが辛うじて、聞き取れた!

「キャァ~ッ!」と叫び声と共に、次に引き剥がされたティナも投げ倒された。

ワァァァァァァ~ッ!『殺せェ~ッ』『ざけやがってェ~ッ!』と罵りながらケータローに襲いかかる人夫達だ!

バゴ!ゴン!ガァン!と音が響き渡っている。ケータローが殴られ、足蹴にされる音が響き渡っている。罵り、怒り狂った人夫達を止めることは、もはや誰も出来ない様だ……。

ケータロォ~ッ!アァァァァァァァ~ッ!アハァァァァァァァ~ッ!と、地面にへたり込んだまま泣き叫ぶティナだ。愛する人が殺されて行くのを、見ているしか出来なかった!

『ティナ~ッ!』とヴァニが掛け寄り、しゃがみ込むと、ティナ抱きついた。

アハァ~ァァァァァァァァァ~ッ!アァァァァァ~ッ!と、泣き叫ぶ2人だ。

ワァァァァァ~ッ!この野郎~ッ!死ねェ~ッ!ドカン!ゴン!ダァン!と、人夫達の罵りと、罵声と、足蹴にする音と、ティナとヴァニの泣き叫ぶ声が、入り交じる喧騒の事務所前広場だ!


 下降気流の吹き付けで、人夫達の暴力が弱まり、日本人責任者を助けたいところだ!が?……何かの飛来を確認したパイロットJ.J.の判断らしい……。AW609の機体は、少しずつ高度を上昇させ始めた。
「アァ~!大変です!日本人責任者に!人夫達が襲い掛かっています!何ンとか彼を助けることは出来ないでしょうか~!残念ながら我々テレビ取材クルーには何も出来ずに~ッ!」と、側部ハッチから顔を出して、叫びレポートのスーだが、次の瞬間、驚きの声を上げた!

「オォ~マイガァ~ッ!嘘でしょ~ッ?」

「すげェ~ッ!」と驚きの撮影対象にカメラを向けるサムだ!


バパルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルゥゥ~ッ!と、遠くから、VTOL機の飛行エンジン回転爆音が聞こえてた……と思いきや、高速で近付いて来た……。

 あっという間に、事務所前広場上空に1機のオスプレイが飛来した。広場の地面から、更に横殴りの強風が砂埃を発生させた!スー達のAW609より、数m下の高さで、数十m前方にホバリングし始めた。

 回転するローターからの下降気流により、広場の地面には台風並みの横殴り砂埃の強風が発生した!目も開けてられない程の砂埃な筈が、人夫達の暴動は収まらない……。

 オスプレイの、開いた側部ハッチには、クネクネした動きのホモっ気隊員プーイが、6銃身7.62㎜M134ドアミニガンを、広場の人夫達に向け、狙っていた!


米国カリフォルニア州
モハベ矯正センター

「オンナ(売春婦)ン達からァ~【さっ引き】過ぎちまってたみたいでさァ~!こちとら客ゥ~世話してやってたっつぅ~にヨ~!逆恨みもイイとこだゼぇッ!てのォ~ッ全くゥ~!『ヤクの売人』やってンのォ~サツんタレ込まれちまってェ~!エェ~へッ!ヘッ!ヘッ!ヘェ~ッ!パクられてばっかいたらァ~!とうとう凄まじいの食らっちまったヨ~!懲役150年てさァ~ッ!刑務所ン外ン出られンまで~あと145年てェ~?スターウォーズのヨーダじゃあるめェしヨ~!あと145年もォ生きてられねェ~ッてのォ~ッ!エェ~へッ!ヘッ!ヘッ!ヘェ~ッ!」と、ヤク売人常習犯チャンクは、凄まじい期間食らった懲役囚だ……。200α+2年モハベリサイクル矯正センターに‘‘ブチ込まれ’’てから、まだ5年だ……。
 チャンクの1日は『ゴミの中からリサイクル物を拾い出す』仕事をして、牢部屋に戻ってくる。イヤ気がさして、自分が潰れないたようにするためか?常に喋っている……。

「毎日ィ~リサイクルん仕事してっとヨォ~!ちょくちょくカネ拾うンだヨなァ~!今日も拾っだぜェ~!エェ~へッ!ヘッ!ヘェ~ッ!」

「へぇ~!いくら拾ったの~?チャンクゥ~!」と、廊下を挟んで向かいの牢部屋の‘‘ホモ囚人’’ジョイが話掛けて来た。

「いつも1セントコインばァ~ッかり!だゼェ~!……たまには100ドルのォ~札束でも捨てとけっ!てェのォ~ッ!エェ~へッ!ヘッ!ヘェ~ッ!」

「キャハハァ~!‘‘選別ライン’’でおカネ拾ったって刑務所ン中じゃ‘‘没収’’だねェ~チャンクゥ~!キャハハァ~ッ!」と調子に乗って大笑いの‘’ホモ囚人‘’ジョイだ。笑いながら、隙あらばチャンクの身体を舐め回す様に見てるジョイだ。

カキャ~ン!『痛ァ~いッ!』カラカキャ!ココロォ~ン!と、ホーローのコップがジョイの額を当たる音がして、ジョイの悲鳴が聞こえ、コップが床に落ちて転がる音がした!
「テレビは見せてやるが、このチャンク様をキモい目で見るンじゃねェ~!……コップよこせ!」と、最近はテレビをジョイにも、見せてやることにしていた……。
シパ!と音をさせて、投げ返されたコップを受け取りながら、テレビ画面に夢中のチャンクだ。

 ヤク売人常習犯チャンクは、凄まじい懲役年数だ!モハベリサイクル矯正センターてまの楽しみは、テレビ位しかない……。中でも、YNBスーミリガンの衛星生中継放送が、大のお気に入りのようだ。

 牢部屋でチャンクの話相手は、ジョイしかいないのも現実だ。セルズの救出劇中継を見て、感動を共有するのも悪くない……と、最近は、ジョイにもテレビを見せる様になっていた。

 テレビ画面では、YNBレポーターのスーミリガンが、シリグリ工区管轄本部飯場村事務所前に詰め寄る、人夫達の様子をレポートしている。衛星生中継ニュースだ。。
 インドとは、13時間と30分の時差があるカリフォルニアだ。大体、インドで何かが起こり、衛星生中継があれば、丁度、チャンクはベッドに寝そべり寛いでいる時間だ。『インドでの‘‘緊急避難的措置’’に関わった人夫達』の様子をレポートしていた……。
「嘘だろォ~ッ?おい!ジョイ!見ろよ!また、あの野郎ォ~だぜェ~ッ!」
???チャンクは一体?テレビ画面に誰か?知り合いでも見つけたようだ!

アメリカン一家……少年ピートの家では……
 勿論、テレビ放送を見ながらの夕食だ!
「おォ~ッ!あの時のォ~ッ!フィリピンでカッコいかった!アイツだぜ!おォ~し!カカァ~!(妻)ビール持って来ォ~いッ!」と、太っちょお父さんは、ニュース番組を見ながら、ビールを飲むのが楽しみらしい……。
ブプフフフフフゥゥゥゥゥゥ~ッ!(「困ったダディー(父親)だなァ~!」)と、唇を振るわせて息吐きの少年ピートだ!

カリフォルニア州サクラメント
カリフォルニア州政府庁舎
カリフォルニア州知事執務室
「イヤぁァ~!スゴいことになってるゾウ!……確かに、インドの人々は、ふと、遠くの空を見てみれば、ヒマラヤの山々の美しい姿があり、心を癒してくれているだろうなァ……その姿が見られなくなったら、怒るだろうなァ~!」と、カリフォルニア州知事執務室では、スーミリガンの衛星生中継が、良く視聴されるテレビ番組だ。
「大丈夫かしら……?アラ?あの人は?……ッ?……嘘でしょッ?」と、心配顔の、美人秘書官ステファニーが、驚きに変わった!
「おォ~ッ!『昔の若い頃のオレみたいな野郎』じゃないかァ~ッ!」と、瞳を輝かせて、テレビ画面に、釘付けのシュワルツェネッガー米国カリフォルニア州知事だ!

世界中の街頭ビジョン前
 やはり、スーミリガンの衛星生中継テレビ放送は、大人気だ!通行人は、確実に足を止める!街頭ビジョンのスクリーンを指差して、こう言うのだ……。
『あッ?スーミリガンのレポートだ!また、何ンかスゴいのが見られるゾ!あッ?嘘だろォ~ッ?また、アイツだァ~ッ!』と、道行く人々の足を止めさせた撮影対象は?一体何ンだ?」


バババババァルルルルルゥ~ッ!と、更に、飛行エンジン回転爆音がして、コンパウンドブラックホークが、かなりの低空で飛来するのを、眼下に確認にしたスー達だ!フィリピンで見た機と、同じ機体番号だ!サムは機体にカメラを向けた!
「イ~ンクレデボォ~!まさか?本当かよ?」と、サムは、見下ろす形で捕らえた撮影対象に、驚きの声を上げた!スーミリガンも、驚きの人物を目にすることになる!
「ジ~ザスクライストゥ~!信じられない~!」と、スーも瞼をパチクリ開いたり閉じたりさせ、目を見開いた!
 側部ハッチの兵士が、M134ドアミニガンで、広場の人夫達を狙っている。何ンと?フィリピンでトークバトルしたダークベレー隊員と、同一人物と確認出来た!
‘’あの時の隊員’’が、スー達のVTOL機の方を見上げる形だ!目が合った!隊員もAW609側部ハッチに、スー達の姿を確認した……!スーを見て、大げさに首振り&息吐きの、力抜けジェスチャーのセルズだ!

『ホォリィ~シット!嘘だろォ~ッ?またアンタ達かァ?マダファカ?……【信じられない~!】てのはァ~こっちのセリフだゼぇ!……ア~トクトゥユ~!言っとくゼ!……撮るのは自由だが、邪魔はしないでくれナァ~ッ!』と、スー達のレシーバに、セルズの声が無線で入って来た。

 セルズは、言い終わるや、M134ドアミニガンで、人夫達の方を狙い直し、安全装置を解除して、トリガースイッチを圧した!

ブゥブルババァバババリバリバリバリバリバリバリバリィィィ~!と、雷のような耳をつんざく、凄まじい射撃音だ!人夫達に威嚇射撃だ!
ブビュシュシュシュシュシュゥゥゥゥゥゥ~ン!と空気を切り裂く音をさせて、人夫達の頭上スレスレに、凄まじい数の、ピンク色の眩しい発光と、燃焼黒色煙が通過した!放たれた毎分6000発の威嚇射撃の曳光弾だった!
カラカキャ!キャ!キャキャ~ン!と音を立てて、凄まじい数の薬莢が、地面に落下していった!
「アンタ達ィ~ッ!ざけンじゃないワヨォ~ッ!」と、叫びながら、オスプレイ側部ハッチの、クネクネしたホモっ気隊員プーイも、M134ドアミニガン威嚇射撃を、広場地面に向けて撃ち放った!

ブゥブルババァバババリバリバリバリバリバリバリバリィィィ~!と、凄まじい射撃音だ!
ブビュシュシュシュシュシュゥゥゥゥゥゥ~ン!と、音をさせて、下の広場の地面に向かう曳光弾も放たれた!

カラカキャ!キャ!キャキャ~ン!と音を立てて、薬莢落下だ!
タァス!タタタァ!タタタァス!タタタタタタタタタァス!と音を立てて、広場に集まっている人夫達の足元の地面に、数え切れない弾着破裂の土煙の柱が上がった!
「ティナ!伏せるのよ!」とヴァニは、ティナに抱きつき、一緒に地面に伏せた!
ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァ~ッ!と、恐怖の叫び声で、人夫達はケータローへの暴力を止め、地面に伏せた!広場の外にまで、逃げた者達が何名かいた!今までの、威勢の良さは何処へ?やら?
『ヒィ~ッ!』と悲鳴を上げて、震え上がり、頭を両手で頭を抱えて地面に伏せている!
バパァルルルルルルルルルルルルルルルゥゥ~!バパァルバパァルルルルルルルルルルルゥ~ッ!と飛行エンジン回転爆音と共に、着陸のオスプレイとコンパウンドブラックホークだ!
ババルルルルルルルルルルルルルルルルルゥゥ~!とエンジン回転爆音は続き、ローターが発生させる下降気流は、強風を広場に発生させた。
バタタ~!と足音をさせて、開いている後部ハッチから、M4カービンを構え、武装した迷彩服姿の特殊部隊隊員達数十人が、降りて来た!アメリカ合衆国エネルギー省第2特殊部隊‘‘ダークベレー’’隊員達は、お決まりの‘‘罵詈雑言浴びせ’’で、約百数十人の人夫達を封じ込めだ!

『ゲッダァ~ン!』

『ゲッダァ~ン!地面に伏せてろォ~!ゲッダァ~ン!オダグラ~ンド!』

『‘’地面に伏せてろ‘’つッてンだろクソ野郎共がァ~ッ!オダァグラン~サカァ~ッ!』と、先ずは人夫達に銃口を向けて連呼し、散開するダークベレー隊員達だ!

『伏せてろォ~ッ!クソ共がァ~ッ!ゲッダァオ~ダグラウンド!』
『伏せて地面とヤッてろバカ野郎ォがァ~!ファカ~!オォ~ダグラン!ファカ~!』
『何もスンじゃネェつッたろォ~!シィッタァス!臭せェケツが~!アァソォオ~ッ!』と言いながら、伏せてる人夫の‘‘ケツの穴’’に、ガス!と音をさせ、つま先蹴り突き刺しを食らわすダークベレー隊員だ!
ヒィ!と小さく悲鳴の人夫だ!
『伏せて‘’コイたまま‘’動くンじゃネェ~ゾォ!ジャアァキィ~!』
バカババン!と3バースト射撃音と、マズルフラッシュと、黒い燃焼ガス煙が空に向けて放たれた!
カラカキャキャキャ~ン!と、音をさせて、薬莢が雨のように降ってきた!M4カービンの威嚇射撃だ!
ドガッ!『ウッ!』と、蹴りを脇腹に食らう音が響き、男の呻き声が聞こえた!
『ドォンモォヴァ~スホォ~!ケツの穴のクソ共がァ動くンジャネェ~ッ!」
ドガ!『ウッ!』と、また蹴りを食らう音が響き、呻く人夫だ!
『アァセェドォンモォヴァ~スホォオ~!‘’動くンじゃネェ~ッ!‘’つッたろォ~がッ!』と、ほんの少し、顔を動かしただけの人夫に、隊員が蹴り脅しだ!
ババババパルルルルルルルルルルルルル~ッ!とAW609がエンジン回転爆音と共に降りて来た。側部ハッチ下部が外側に開き下りて、階段になった。レポーターのスーミリガンと、カメラマンのチェリーボーイサムが、階段を降りて出て来た。
 ヴァニがティナを立たせた。いつも、ペラペラお喋りで、落ち着きがない印象のヴァニだが、危機的状況下でも、冷静で的確な行動が取れるようだ。
「今よ!ティナ!逃げるのヨ!」とヴァニがティナを立たせた。
「…………」黙ってティナは立ち上がりケータローを見た……。
 ケータローはヨロヨロと立ち上がっていた……。広場を離れようとしているティナと目が合った……。ティナが泣いているのを、ケータローは見た。
「ティナ~ッ!」と叫ぶケータローだ。やはり、ティナは『自分を助けるために来てくれたのだ!』……と分かった……。
 胸が熱くなるケータローだ……。ティナを抱きしめたくなったケータローだ。しかし、ティナはケータローに駆け寄って来ない……。

「ティナァ~ッ!……さっき、ヴァニが『大切な時期』て言ってたけどォ~ッ!……どういうことだァ~ッ?……まさか?……」とティナに叫んで訊いた。

「ケータロォ~ッ!……さようならァ~ッ!」と……ティナは泣きながら叫んだ……。背中を向けると、走り出して、去って行くティナだ……。
「待ってくれェ~ッ!……ティナァァ~ッ!」と叫ぶケータローだ……。
「セァアム!カメラを止めて!」とスーは、サムに言った。カメラ撮影を止めるサムだ。『日本人技術者と関係があるらしいインド人女性が走り去って行った』のは?どういう理由なのか?スーは知りたくなり、立ち尽くしているヴァニに、近付いて行った……。

 ティナが走り去って行く……。彼女の後ろ姿を、目で追う者達がいた。広場の外の草の茂みに、身を潜める人夫達数人だ……。暴動を先導していたクセに、逃げる時は、先頭を切って、広場から逃げ去っていた人夫頭もいた。
「さっき……ヴァニが……『大切な時期』……言ってたな……まさか……?」と、言って、走り去るティナを見て、呟く人夫頭だ……。
「おい!行くゾ!」と、人夫頭が言い、姿勢を低くしたまま、茂みから去って行く人夫達数人だ……。ティナを追いかけて行くようだ……。

ケータロー宅
『ケータローありがとう……さようなら……』と、簡単な日本語で、別れの挨拶を紙に書くティナだ……。
ウウウ~ッ!ハァ~ッ!ズン!ズン!ハァ~ッ!と鼻水涙を啜りながら、泣くティナだ。
 ケータローと二人で、暮らし始めた、この部屋を気に入ってたが、去らねばならない……。住み始めてから、長くもなかったが、幸せな空間を、懐かしむかのように、部屋の中を見回すティナだ……。
ハァ~!と、息を吐き、行動を決めた……。ティナは、2人で過ごした家を、去ることにした。まとめた荷物を背負い、片手に鞄を持った。
「…………ケータロー…………さようなら………」と、呟くと、部屋を後にしようと、振り返った。いつの間にか、数人の男達が、背後に立っていた!人夫達……だ!
キャアアァァ~ッ!と悲鳴を上げるティナだ!あっという間に人夫に抱きすくめられた!部屋の中のベッドの上に、押し倒された!人夫達数人は、代わる代わるティナをレイプするつもりだというのか?
「やめてェ~!やめてェ~ッ」と悲鳴を上げて暴れようとするティナだが、男達の力には叶わなかった。人夫達はティナを襲うのか?……
「黙れ!このケダモノがァ~ッ!悪魔の血を引くモノの宿るお前はケダモノだ!」と言いながら、ティナの身体に毛布を被せた!ベッドの上で、ティナをクルクルと転がした!
 数人掛かりで、ティナの身体を、毛布で‘‘蓑虫’’のように巻き包ンだ。毛布の上から、ロープで縛り、ティナが、身動き出来ないようにした。人夫達は、ティナの口には、布を咥えさせた!縛猿ぐつわを噛ませた!
『ムムムムゥ~ッ!』と、叫ぶことが出きす、呻き声のティナだ!縛猿ぐつわを噛まされた!

◻️月△日-few+1日
 翌日のことだ……。エベレスト峰を含む、十数峰のヒマラヤの山々が姿を消す【第1期措置】まで、あとfewDaysだ……。暴動が収まり、ケータローが家に帰ると、ティナはいなかった……。例の‘‘置き手紙’’を読んだ……。ヴァニから、知らされた『妊娠』により、ティナがケータローの元を去った理由が分かった……。

 インドの人達にとって、ヒマラヤの山々は『神のような存在』『心の拠り所』なのだろう……。

『ヒマラヤの山々より、流れ出でし、ガンジスの川の水で身を清める……』のが、その心の表れであろう……。ガンジスの川に流れる水の源は、ヒマラヤの山々に、降り注がれた雨や雪である……。
 4千数百mに標高が下がっても、インドを流れる河川の水量が、減ることはないであろう……。むしろ、干ばつや洪水が減り、暮らしやすくなる筈なのに……。 
 人々には『ヒマラヤの山々の神々がくれた……ヒマラヤの山々より出たる神聖で清い水』なのだ……。ヒマラヤの山々は、特別な存在なのだ。山々に傷が入るということは、受け入れられないのだ……。
 先ずは【水】だ!水処理施設整備、上下水道整備など、必要な筈だ……。インド政府が、自国の【水】を放っておくことは、インドの人々に対し、テロを行っているのも同じだ……。重要視せねばならない【源から流れ出でたる水】。国際社会も、水処理施設整備、上下水道整備などを、積極的に支援をせねばならないであろう……。

 つまり……例え、茶色がかった水で【何が溶けていて、そういう色】なのか?分かっていても、人々は『ヒマラヤの山々より出し神聖な水』として、受け入れるしかないのだ……。
『洪水を何ンとかして欲しい』
『干ばつを何ンとかして欲しい』
『‘‘使う水’’と‘‘捨てる水’’を何ンとかして欲しい』という……一種の新【ウォーターストレス】であろう……。
「まず国が『水を最重要視していない』」と、いう人為的パターン……。恵まれた水量があるのに、水の価値を下げている
『「国が水を何ンとかして欲しい」と、言っても無駄……』と、インドの人々は、最初から諦めているのだろう。諦めている多数派の貧しい人々は、インド政府と国際社会への不満や怒りを『ヒマラヤの山々に傷を入れる悪魔』に向けるしかないのだ!
 日本人技術者岩野敬太郎……ケータローという【悪魔】を吊し上げようとしたら、ミニガン機銃威嚇掃射により阻まれのだ……。
『【悪魔の血を引くモノを宿したモノ……】……ケータローの子供を、身籠ったティナを、神に捧げるしかない!』……と信じ込むしか『自分達の心を守ることが出来ない』……飯場村の貧しい人々だ……。

AW609の機内
「クッソォ~ッ!あのマゴットジョアンめェ~ッ!いつも、アタシより大きな仕事を掴みやがッてェ~ッ!」とスーはカリカリと苛立ち爆発して叫びそうだ!
「スー!元気出そうゼェ~!……スーの悔しい気持ち~すごく分か(るよ)ッ?」
「アンタにィ~ッ!何が分かるッてんのよォ~ッ!」とサムを遮り、ヒステリックなスーミリガンだ!サムの襟首を両手で掴み、‘‘スケ番’’のように、顔を近づけ凄むスーだ!
「……スー……いや~……」と、慰たらキレられて困惑のサムだ!
「言ってみなさいよォ~ッ!ハァ~ン?」と‘‘スケ番’’なスーだ!
「ウ……スー……ごめんなさい……」と、理不尽に謝らされるサムだ!
「セェア~ァム!……セェアァ~ム!……」と、両太もも内側を擦り会わせ、モジモジし始めたスーだ!
「……スー……どうしたの?」と、エロティックな状況に、更に困惑のサムだ!
「……何ンだか……オシッコしたいのを忘れてた……」と、自分の生理的現象に気づいて、サムへ絡むを中断のスーは、割りと自分勝手だ……。
「トイレに行ってくるワ!」
(「ッ?……何ンだロ……?……今……エロティックだったナ……」)と少し興奮させられて、放り出された感のあるサムだ。
ンフ~!と鼻息を吐いた……。

◻️月△日○○時-few十分
シリグリ飯場村前広場
ババパパララララララァァァァァァ~ッ!とエンジン回転爆音を響かせて、マーク大佐の乗るオスプレイが、着陸して来た。
 事務所は【第1期措置】の作戦本部に、借り上げられていた。報道クルー達の事務所達にも、使用が許可されていた。事務所前広場は、広いので、回転翼機の離発着場兼駐機場となっていた……。
「ホワットゥ?何かしら?」と‘‘トイレに向かう’’途中のスーは‘‘仕事モード’’に切り替わった!ポシェットの中からハンディビデオカメラを取り出すと、撮影し始めた!
『早く降りろ~!この野郎ォ~ッ!』と、隊員が罵りながら、人夫頭と人夫達を降ろさせている。
『お前達はァ~!刑務所ンぶち込まれて!おケツにブチ込まれて来ォ~いッ!』と、ホモっ気声でプーイも罵っている……。
 罵りながら、事務所建物‘’本部‘’前まで、人夫頭達を連行して行く……。ケータローとセルズが、やって来た……。スー建物の陰に隠れるように、近付いて行き‘‘撮影’’だ……。正確には‘‘盗撮’’だ……!

「コイツ等ァ~!いったいどうしたンい?」と、セルズはプーイに訊いた。

『‘‘禁止区域の山道を行く‘’不審車両’’あり……』ということで、拘束して連れて来た!車には、人夫頭と数名の人夫達が乗っていた……。
『人夫達数人は、【平和核】による【連爆干渉破壊方式】の、最終‘‘崩壊沈下’’の対象の、標高6千数百mのウンヨウ峰(架空)麓‘‘捧げの岩場’’に向かう‘’スイッチバック式岩場登坂道路’’を通って行き……
ウンヨウ峰(架空)麓の‘‘捧げの岩場’’に‘‘人柱’’として置き去りにしてきた……』との説明をするプーイだ。愕然とする、ケータローとセルズだ!

ウワァァァァァァァァァァ~ッ!この野郎ォォォォォォ~ッ!とケータローが叫んだ!人夫頭に飛び掛かって行った!

ゴバキッ!と音をさせてパンチを、人夫頭に一発ブチ込むケータローだ!2発目をブチ込もうとしたが、叶わなかった!
「止めろォ~ッ!」と叫びながら、ケータローを羽交い締めにするセルズだ!
ドサッ!と音を立てて、倒れる人夫頭だ!
「放せェ~ッ!放してくれェ~ッ!この野郎ォ~ッ!ブッ殺してやるゥ~ッ!ゥワァァ~ッ!」と、セルズに羽交い締めにされながらも、蹴り脚をバタつかせて、荒れ狂うケータローだ!
 よろよろと、立ち上がる人夫頭だ……。ケータローを、睨み付けて叫び始めた。
「悪いのはァ~ッ!お前ダロがァ~ッ!……ヒマラヤの山々に傷を入れる悪魔がァ~ッ!……逆だったらァ~ッ!お前だったらァ~ッ!どういう気持ちになるンだァ~ッ?ヒマラヤの山々が失くなったらァ~ッ!何が、俺達の心を支えてくれるというンだァ~ッ!」
「だからってェ~ッ!お前はァ~ッ!僕の大切なヒトを~ッ!僕の妻を(拐って)ッ?」とケータローの言葉は、人夫頭に遮られた!
「貧しいオレ達に嘘をついて来てェ~ッ!騙してきてェ~ッ!裏切ってきてェ~ッ!金持ちの国の大きな会社でェ~ず~っと仕事がもらえる~お前なンかに……お前なンかに……オレ達の気持ちが分かって堪るかァ~ッ!」

「だからってェ~ッ!お前ェ~ッ!僕の大切なヒトを(拐って)ッ?」

「オレ達の大切なモノを奪うことをしておいて!平気な面してやがッたクセに!自分の大切なモノが奪われたら、キレてやがるのかッてェ~ッ!!」

「…………」とケータローは、何も言い返せなくなった……。

「誰かの‘‘大切なモノ’’を傷付けて取り上げるヤツはなァ~ッ!てめえの‘‘大切なモノ’’を山々の神様に取り上げられるンだよォ~ッ!」と人夫頭は、ケータローに絶望を叩きつけた!

『人の信じるモノを傷付けるモノは、何をされても自分の落ち度』『法律も何も、自分を守ってくれるとは限らない……』というトコロだろう……。豊かな国……日本の価値観は、ここ……ヒマラヤの地では、通じないようだ……。

「連れて行け!」とマーク大佐は、隊員達に命令した。

『来ォ~いッ!』と、ホモっ気に言い、プーイと部下隊員達数名は、人夫達を連行して行った……。 

 連れて行かれながら、人夫頭はケータローの方に顔を向けた!

グン!ホォア~ッ!と、汚い音を立てて、鼻を啜り、咳払いする人夫頭だ!

ブベッ!と音を立てて、人夫頭はケータローに向かい、痰唾を吹き飛ばした!痰唾はケータローには、かからず手前の地面に落ちた……。人夫達は、建物の中に、連行されて行った。

「マーク大佐!【平和核措置】……中止するように、直ぐに!本部に連絡して下さい!」とセルズは叫んだ!
「こっちに向かう機内で、本部に、既に、報告した!『中止は出来ない!』とさ!『‘‘救出’’に向かいたい!』とも、言ったが‘‘許可’’されなかった……」
「‘‘人命’’が懸かっているンです!」
「『無理だ』と言われた……『【平和核】の放射能汚染を封じ込めルために、今日◻️月△日○○時からfew十分間に、核爆発をさせないとならない様にプログラミングされている!タイミングに‘‘歪み’’が生じるからダメ』なンだと言われた!」
「人命が懸かっているンです!お願いします!マーク大佐!」
「………………」
「………………分かりました!……それなら、救出に向かいます!」
「ダメだ!行ってはいけない!………ウンヨウ峰‘‘捧げの岩場’’はバンク角度8十ウン度の、ほぼ垂直近くに、切り立った壁面の真下にある、小さな岩場だ!上空にホバリングが出来ない」
「‘‘バンキング救助操法’’があります!」
「‘‘禁止救助操法’’だろォ~がッ!」

「あとfew十分で【平和核】のスイッチが入れられる○○時だ!200km離れたウンヨウ峰まで今!……今!出発すれば間に合う!コンパウンドブラックホークの全速力時速500kmで向かえば救出出来る!お願いだセルズ!頼む!ティナを助け連れて行ってくれッ!」と、ケータローも言った。

「行かせて下さいッ!」と、セルズはマーク大佐に言った!

「ダメだ!と言ってるだろがあァ~ッ!」と、今度は、マーク大佐がキレた!

「マーク大佐!……お願いします!セルズに許可を下さい!妻を!……妻を助けて下さいッ!」とマーク大佐にすがる思いのケータローだ!
「…………」と、無言のマーク大佐だ。
「セルズ!頼む!……連れて行ってくれェ~ッ!」とケータロー、今度はセルズに叫んだ
AC/DC/Thunfrstruck

BGMがわりに聴きながら読み進まれたし……
「……分かった!」とセルズは、駐機中のコンパウンドブラックホークの方を見て、手で‘‘エンジン始動‘’の合図を送った!操縦席に座るパイロットのバーンフィッチャーは‘‘了解’’の代わりに、スタータースィッチOnだ!
トゥィィィィィィィィィィィィィィ~ン!とモーター回転音がして、ローターがゆっくり回転し始めたコンパウンドブラックボークだ!
 建物の陰のスーは、驚きと興奮だ!
(「コレは特ダネ中の特ダネだワァ~ッ!絶対に逃がさないワァ~ッ!」)と、建物の陰から‘‘盗撮’’レポートのスーは、驚きと興奮だ!
「オォ~マイガァ~ッド!……J.J.!大変よォ~ッ!直ぐに飛び立つわよ!エンジン始動してッ!」と、インカムマイクに耳打ちの、YNBテレビ局レポーターのスーミリガンだ!勿論、ハンディビデオカメラで‘‘盗撮’’中だ!J.J.が、スタータースイッチを入れた!
トゥイィィィィィィィィィィィィ~ンッ!とモーター回転音がして、AW609のローターが、ゆっくり回り始めた!
 更に、スーは、マーク大佐の言葉から『セルズが、いかに【ヒーロー中のヒーロー】なのか?』を、知らされることになる!
「行きます!止めても無駄ですヨ!……ケータロー!行け!」と、ケータローに、コンパウンドブラックホークの方を、顎で指し示しながら言った!
「分かった!」と、言い、コンパウンドブラックホークの方に向かい、走り出すケータローだ!
「『ダメだ!』と言ったらダメだ!……崩壊沈下峰周辺地域には、強い揺れと、山々の崩壊による急激な沈下により発生する‘‘引き込まれ気流’’による‘‘2次災害’’に巻き込まれる可能性が高い!危険過ぎる!……『ダメだ!』と言ったらダメだ!」
「行きます!」
「ダメだ!」
「行きます!『行きます!』と言ったら、行きます!…」と、言いながら、コンパウンドブラックホークに向かい、走りだしたセルズだ!
「止まれェェェェェェェェェ~ッ!」と、キレて絶叫のマーク大佐だ!
「……ッ?……」と驚き、足を止めるセルズだ!
「ジョン・セルズ中尉!お前はいい加減にィ~その‘‘ヒーロー癖’’ェ~ッ!何ンとかァ~しろお~ッ!もう周辺は‘‘固定翼機以外飛行禁止空域’’だろう!私は、今!『ダメだ!行ってはいけない!』と言ったぞ!お前に命令したゾ!命令は守れ!規則を守れ!言われた通りにしろォ~ッ!命令に従えェ~ッ!いい加減に‘‘独断行動’’は止めろォ~ッ!」
「………………」と黙るセルズだ。
「200α+2年2月!お前は、イランのモハ・マヘ・ムヘマジャド大統領府に乗り込み『‘‘平和核’’限定の核開発』を認める‘‘限定譲歩’’の仮調停ファイルに‘’強制サイン‘’させて、イラン首都‘‘テヘラン空爆’’を阻止させたァ~ッ!開戦後、僅か数時間で終結した‘’米イラン戦争‘’……お前の‘‘独断行動’’でェ~!お前の部下の!マイクとシブソン!そしてアメリカ陸軍第82師団空挺隊員達、8機のステルスチヌーク乗員達の……436名が命を落としたのだぞォ~ッ!忘れたのかァ~ッ!お前の‘‘命令違反’’の‘‘独断行動’’のせいでなァ~ッ!」
「大佐ァ~ッ!『作戦遂行時においての‘‘緊急避難的独断‘’』が!許される場合がある筈ですッ!それにより誰かを守る!『人命を守るために』!テヘラン空爆から大勢の市民が犠牲になる‘‘惨劇’’を回避させるためでしたッ!『人命を守るために』ッ!」
「お前のその独断行動がァ~ッ!兵士達の死を招いたンだろォがァ~ッ!436名ッ!……436名が命を落としたンだぞォ!……いつまでも、ムヘマジャド大統領を説得し続けた、お前をピックアップするために、一旦、離脱した筈なのに!大統領府に戻ってしまったンだろォがァ~ッ!イラン精鋭部隊‘‘首都防衛旅団’’が駆け付けるイラン大統領府になぁ~ッ!お前を見捨てずにィ~ッ!お前を離脱させェ~ッ!‘’テヘラン空爆‘’を阻止し!開戦したばかりの‘‘米イラン戦争’’を終結させるためにナァ~ッ!」
「確かにあの時!ムヘマジャド大統領を説得し続けずに、離脱していれば!436名は命を落とすこともなかったでしょう!ですが!イラン首都‘’テヘラン空爆‘’を回避させることが出来なかったら、何ン千人もの命が奪われてましたよッ!そして開戦したばかりの‘’米イラン戦争‘’を止められなかったら……」
「あァ~そうだァ~ッ!民間人に犠牲者が、兵士達に戦死傷者が、何ン万人も出ていだだろう!関連死を含めたら、更に数十万人に膨らんでいただろう……お前は戦争を止めたンだよォ~ッ!数え切れない人達の明日を守ったンだよォ~ッ!独断行動を貫いてなァ~ッ!だが!あの時に失敗していたらァ~どうなッていたァ~ッ?ただ単に部隊を全滅させてただけかも知れないじゃないかァ~ッ!436名の兵士を無駄死にさせていたかも知れないンだゾォ~ッ!フィリビンでもォ~ッ!少女を救出出来たから良かったモノのギリギリの『一か八か?』の独断行動してヒーローになりやがってェ~ッ!いい加減にしろォ~ッ!」と、キレたマーク大佐だ。
 実は、自分の部下ジョン・セルズ中尉の、命懸けの行動を、誇らしく思っているマーク大佐だ……!と、同時に、ジャスティスそのままの、ヒーローそのものズバリの、独断行動には、我慢の限界が来ていた!
 多分『命令違反ばかりして、一か八かかの命賭けのカウボーイ』ぶりに、嫉妬しているのかも知れない……。そんな、自分を認めたくないのか……?マーク大佐は、セルズに対して怒りが沸いてきた……。
「行ってはならン!」と命令するマーク大佐だ!
「私は行きます!」
「ダメだ!『行ってはならン!』と言った!」
バリリリリィ!と、音をさせて、戦闘服左上腕から‘‘ダークベレー’’の部隊章を剥ぎ取った!、マーク大佐に見せるセルズだ!

「もういいですッ!……」と、言いながらセルズは‘‘部隊章’’を、地面に叩き付けた!

「これでオレは‘‘ダークベレー’’とは関係ネぇ~ッ!‘‘規則’’!‘‘規則’’!てェ~ッ!アナタにはァ~ッ!前からイラついてたンですよォ~ッ!じゃァ~なッ!この‘‘規則ガンジ絡めの大佐’’さんがァ~ッ!」と、捨て台詞でコンパウンドブラックホークに向かおうとするセルズだ!

「救出に向かうことは許さんッ!ジョン・セルズ中尉!お前を解任するッ!……ジョン・セルズ中尉を拘束しろォ~ッ!」と、ダークベレー隊員部下達に、命令するマーク大佐だ!

「やれるモンなら、やってみなヨォ~ッ!」と、言い、脇ホルスターからベレッタ92Fを抜きながら、安全装置を解除し、銃口をマーク大佐に向けるセルズだ!
チャッ!チャッ!チャ!チャチャッ!と、一斉に銃を構える音がした!ダークベレー隊員達十数名は、銃をセルズに向けた!
「………………………」
「………………………」と…………無言で睨み合う、セルズとマーク大佐と、構えた銃の銃口を、セルズに向けているダークベレー隊員達だ!
バパルルルルルルルルルルルルルル~!バパルルパルルルルルルルルルル~!ババパパララララララララララララララララララァ~ッ!
 広場に、着陸したオスプレイ、エンジン始動開始して、回転数が上がり飛行可能回転数まで上がった、駐機中のコンパウンドブラックホークとAW609の、エンジン回転爆音が響き渡っていた……。



[re:]/もう一度



最終話-完3に続く……