中部方面音楽隊『クリスマス・イブ』

前回は中部方面音楽隊の歌が投稿出来なかった?……そして今回鶫真衣クリスマスソング……探しても、どうしてもないので今回は浅井さんという方?……の演奏

相知明日香 イクスピアリ・クリスマス・スペシャル・ライブ


第14話……

85年5月5日こどもの日

千葉県KT浦市海辺の食堂

 毎日の様に夜になると、スーパーの売れ残りを持って、広彦のアパートにやって来るミナコ……。料理を作って食べた後に、抱かれた4月……ミナコは幸せであった……。服装もスカートを履くようになり、女の子らしさ全開!

『江口寿史展』ヨリ…
……広彦とは『付き合っている』つもりのミナコだった……。

 初めはニューミナコに興奮した広彦であったが『族のマスコット』『誰とでもするオンナ』『ヤリまん』のミナコ……例え、可愛くなろうが、格好をよくしようが………どうしても『あのオンナ』と同じに見えて、仕方がなかった……。


 苦しみばかり押し付けて、結局、広彦を捨てて、去って行った『あのオンナ』に……母親に……。男を【アパート売春】のあと【夜の水商売】で、新しい客を捕まえてくる……。少年の心をズタズタに引き裂き、部屋に不快なにおいと、湿り気を残して、広彦をいつも独りぼっちにした……。『あのオンナ』……母親と姿が重なり、ニューミナコへの興奮も、すぐに冷めた広彦だった……。すぐに、ミナコに飽きた……。

 週イチ……普通の男女の頻度になった……。ミナコのスーパーが定休日の前の晩……火曜日の夜になると、スーパーの売れ残りを持って、広彦のアパートに来るミナコであった……。

 ……ゴールデンウィークは、広彦の部屋に入り浸り状態……。ライオンの交尾と同じく……『起きては~寝ては~眠り~起きては~寝ては~眠り~』を繰り返す怠惰な2人であった……。さすがに『太陽が黄色く』見える……。

「お~ゥ!……バイクで何処~出かけるカ!」

「いい~ねぇ!行こ!行こ~!」

 ……勝浦までツーリングの2人であった……。
「…………イヤ!……もうイヤ!……」と広彦に抱きつき、後ろに乗るミナコは、時おり呟く……。
「…………何ンて~?……何ンか言ったぁ~?」
……という、このやり取りが何度もあった……。千葉県の田んぼや、林や住宅は、なんの変哲もない退屈な景色の筈が、2人には~こう見えた……。
(「ミナコと出かけるのも悪くないなぁ~!」)と、そこそこ楽しい広彦だ……。
(「もうイヤ!……広彦と一緒にいる、こんな素敵で輝いている時間……ずっと続いて欲しい!……イヤだ!失いたくない!広彦とずっと一緒にいたい!……広彦のいない世界なンて!考えられない!……イヤだ!……広彦のいない世界なンて絶対にイヤ!……イヤ!……もう好きな男にしか抱かれたくない!……イヤだ!……もうイヤだ!」)
……とミナコは、男女問わず初恋の者が陥る『自分の自信の無さ』『この恋の代わりは2度とない~強迫観念』に絶えず、涙が出そうになっていた……。ミナコは広彦との遠出が、楽しければ楽しい程、初恋の胸が苦しかった……。それも楽しい『恋』のプロセスだ……。
『徹底的に性欲ゼロ状態』になった若い男女は、5月の心地好い風の中、純粋に【オートバイで走る楽しさ】を味わった。客観的に、素晴らしく微笑ましいカップルだ!
『毎日仕事……たまの休みにオートバイで出掛けて心を豊かにして欲しい……』という願いのHONDAの技術者達も、涙が出る程に絵になり過ぎだ!
『ハンサム君とかわい過ぎる女のコとCB400F』……絵になり過ぎだ!
 途中、崖っぷちの道路にバイクを停めて、海を眺める2人だ……。
 太陽が黄色く見えるのは、さすがに悲しいので、出かけた広彦……。たまには、悪くない……。この海のキレイな景色は……。
 恋をすると、何もかも輝いて見えている……。ミナコには一生の宝物だ……。好きな男と見れば、感動のこの景色……。
 海水浴場の近くの食堂で~アジの干物定食を食べる2人だ……。
 魚介類の身を塩水漬けし、干して水分乾燥させ、身がしまり、貯蔵のための加工品となる~干物……。塩分が魚の身に干しての乾燥させることにより、加工処理後にたんぱく質が分解され変化して、鰹節にも含まれる旨み成分イノシン酸が増える……。焼いたときの、みずみずしさや、もっちり感を味わえる……。
「アジの干物て……こんなに美味しかったンだ……ねぇ~!広彦~!……帰ったらアジの干物~焼こうか~!」と~好きな男と一緒に食べたら、何でも旨いであろう……。まるでお嫁さんみたいなコトをいうミナコ……。
「え~?……遠出して、腹が減ってンで、美味しいだけだろ~」
「あぁ~ぁ!……ゴールデンウィークも~今日で終わりかぁ~!また、明日から~いつもの生活に戻っちゃうンだね……はぁ~!つまンないなぁ~!」
「…………」

「また、広彦と一緒に~何処に行けるのはぁ~【お盆休み】かぁ~!6月と7月は祝日がないもんねぇ~!はぁ~ぁ~!つまンないなぁ~!」

「…………」

 どちらかと言えば無口な広彦と、ペラペラ喋り続けているミナコだ……。

「ねェ~!」

「あ~?」

「【お盆休み】はさァ~!ここ~勝浦にィ~泳ぎに来ようよぉ~!」

「オォ~!いいねェ~!来よう!来よう!」

「そンでェ~!」

「ハハハ~!お盆休み仕切るつもりかよ~!参ったなぁ~!」

「キャハハ~!そンでェ~!映画観に行こ~!」

「何ンかイイの~あンのかヨ?」

「あとで調べとく~!そンでェ~!【ディズニーランド】も行こうよぉ~!キレイなシンデレラ城~建ってるヨォ~!ミッキーさんやミニィーちゃん達にも、会えるンだよ~!」

「【ディズニーランド】って~?……ンンン~!……ガラじゃねぇンだけどなぁ~!……行きたいの?」

「行こ~!行こ~!」

「じゃ~行こかァ~!」

「行こ行こ行こ~!……絶対だからねッ!あぁ~!早くお盆休みが来ないかなぁ~!待ち遠しいなぁ~!」

「参ったなぁ~!フフフ!」

「約束なンだからね!」

「あぁ~!約束~!」

「絶対だからね~ッ!」

「あぁ~!分かったって!」

「嘘ついたら~天罰~下るンだからねェ~!」

「ひゅ~!怖いなぁ~!」

「指切りしてッ!」

「何ンダァ~?ワハハハハハハ~!」

「イイからぁ~ッ!指切りしてぇ~ッ!」と言いながら、必死な顔で、右手小指を差し出すミナコだ……。

あいみょん『貴方解剖純愛歌~死ね~』

 広彦の瞳を見つめるミナコの目は、徐徐に涙が潤み、瞳の美しさを際立たせていた。何が何ンでも、YESの返事をさせたいミナコであった……。

 恋したばかりの人間は、自分にまだ自信を持てていないためだろう……。何かの担保みたいなものを、相手に欲しがるのだろう……。相手との次のデートの予定、手土産、プレゼント等に喜びまくる習性は、ミナコも同じく重要らしい……。

 必死な顔の、潤んだ瞳で見つめられたら言うなりだ……。

「…………しょ~がねぇなぁ~ッ!」と言われた通りに、マヌケに小指を差し出す広彦だ……。

「ゆ~び!切~り!げ~ん!ま~ん!……ほら~ッ!広彦もぉ~ッ一緒に~ッ!」

「たく~ッ!泣きそな顔して何ンダァ~?しょ~がねぇなぁ~ッ!」

♪ゆ~び!切~り!げ~ん!ま~ん!嘘ついたら~!

 ……そこまで一緒に歌う広彦とミナコであった……。最後まではミナコ1人で歌った……。

♪天~ン罰~ゥ♪下~る~う♪……♪指~切~ッ!たぁ~ッ! 

 好きな男と指切りして、感動したのか……ミナコは、左手で目じりの涙を拭いた……。


85年7月始め日曜日

1200(ヒトニィマルマル)

国鉄I川駅前ロータリー

ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!

ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!

 国鉄I川駅前交番を遠巻きに駅前ロータリーに、低速で若者2人が乗る赤いオートバイHOND CB400Fが現れた!

 ロータリー車道にCB400Fは停まるや、クラッチを切りアクセルを不必要な高回転で吹かしている!集合マフラーから吐き出す排気音による意図的なけたたましい騒音【バイクコール】が鳴り響く国鉄I川駅前だ!

 HONDAの技術者達が必死になって世に送り出した高性能は、若者達がこの様な使い方をする【ニーズ】を考えて作った訳ではない……。時速100㎞を弾き出した高性能原動機付き自転車……【原付バイク】もあった……。

 残念ながら【高性能原付バイク】が、高校生の死亡事故により【原付の速度性能制限】の法改正に繋がったことは有名である……。交通法規を守りバイクは正しく乗りましょう……。

 赤いHONDA CB400Fに乗る2人の若者は勿論~広彦と敬太だ!【バイクコール】で騒音を撒き散らしたかと思えば、今度は交番の制服警官達に向かい何か叫んでいる。

「ふぅ~うッ!アハッハァ~ッ!ハァ~ッ!お~ゥ!イエ~ィ!……今日はァ~ッ!オレのライブにぃ~ッ!こぉ~んなァにィ~ッ!沢山~集まってくれてぇ~ッ!ありがとぉ~ッ!サンキュウ~ッ!ベェイウエェオォォ~ッ!(サンキュウ~ベイべェ~!)ふぅ~うッ!アハッハァ~ッ!ハァ~ッ!お~ゥ!イエ~ィ!」と広彦だ!

「お巡りさァ~んッ!いないのぉ~遊びにきたよぉ~ッ!……どうせぇ~ッ!暇ァなぁ~ンでしょ~う?あ~ッ!そぉ~ッ!ぼぉ~ッ!(遊ぼう!)」と敬太だ!!

「ワハハハハハハハハハぁ~ッ!ふぅ~うッ!アハッハァ~ッ!ハァ~ッ!お~ゥ!イエ~ィ!おまわりさァ~ん!愛してるぜェ~ベェイウエェオォォ~ッ!(愛してるぜベイベ~!)」

「おまわりさァ~ん!構って欲しいンでしょ~お~ゥ!……間違えたぁ~ッ!……『構ってヨォ~ッ!』だったァ~ッ!」

ワハハハハハハハハハハハハ~!と爆笑の広彦だ!

ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!

ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!と【バイクコール騒音】と何やらヘビメタライブの挨拶物真似ワンパターンが勿論~広彦で、後ろに乗りからかい叫びは敬太だ!駅前ロータリーの交番の制服警官達を挑発しているというわけだ!

 駅利用者通行人達は初めは……

『何ンか?バカなヤツ等ァ~がいるぞ』
『関わりにならない方がいい~目をあわせないでおこう』
……と冷ややかな目で見ていたが……
『ても~後ろのヤツ面白いぞ~!』
 駅に向かう、あるいは駅から出てくる人々が足を止めて見ている……。結果的に駅前の注目を独占状態だ!少しずつ人集りが出来始めていた!

 交番の制服警官達は2人を相手にするつもりはないみたいだ……。追いかけて、事故でも起こされたら自分達の点数に響き給料に影響するからだ……。

 が、無視する姿を駅利用者に見せるわけにもいかす、1人の制服警官が棒杖を手に交番入り口前に立った。数名の制服警官達は交番内から外をチラチラと様子を伺っていた。舌打ちしながらバイクコールの2人のアホ少年達を監視している……。

「チッ!またアイツ等ァ~かぁ~!」

「相手にしなきゃ~!じきにいなくなるだろ~!」

【バイクコール】が止むと2人は交番に向かいからかい叫びを放った!

「アハッハァ~!オゥ~!イエ~ッ!お巡りさァ~ん出て来いよ~ッ!愛してるぜェ~!ベェイウエェオォォ~ッ!(愛してるぜベイベ~!)」アホ丸出しの広彦だ!

「お巡りさァ~ん出て来てよお~ッ!出て来て来ンないと~僕ちゃん泣いちゃうからぁ~ッ!」からかい叫びを放つ敬太だ!

「お巡りコラァ~ッ!出て来いよベェイウエェオォォ~ッ!(ベイベ~!)アハッハァ~ハァ~ッ!」同じ物真似リピート叫びアホ丸出しの広彦だ!

「本当に泣いちゃうからぁ~ッ!……うゥ~ッ!ウッ!ウッ!……ウアァ~ン!アハぁ~ン!アァアァァァァァ~!」と敬太は泣き真似を始めた!

「アハぁ~ン!アァアァァァァァ~!」と広彦も泣き真似を始めた!」

アァァァァァ~ン!ワァハァァァァァァ~!アァァァァァ~ン!と駅前ロータリーに不良少年の泣き声が響き渡った……!一部始終を見ている駅利用者はニヤニヤ笑い始めた!途中から来て利用者達は『何ごと?暴走族少年2人が泣き叫ぶ?』と不思議顔だ……。
アァァァァァ~ン!ワァハァァァァァァ~!と泣き真似を叫ぶ敬太に追従してアァァァァァ~ン!エェェェェェェェェ~ン!と泣き真似を叫ぶ広彦だ!
アァァァァァ~ン!ウゥゥゥゥゥ~ッ!……ウゥ~ッ!……ウフゥッ!……ウフゥ~ッ!……ウゥゥ~!と鳴き声から妙な嗚咽叫びに変化した敬太かと思うと……?
ハァハ~ンッ!……アァハァハァ~ンッ!と笑い声に変化したか……?
アハッハァハハハハハハハハハハハハぁ~ッ!と笑い声に変化した!どうやら敬太は一発芸【泣き笑い】をぶちカマした様だ!
ダハハハハハハハハハハハハハハぁ~ッ!と爆笑の広彦だ!
フフフフフフフフフフフフフフフ~!と駅前歩道に増えて来た駅利用者通行人達だ!徐々に増えて数百人の人集りに変わり始めた……。

ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!

ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!

【泣き笑い】が終わると【バイクコール】の騒音を撒き散らして楽しくて堪らない2人は『警官からかい叫び』と【バイクコール】を交互に行う……。

「やぁ~い!ポリ公~ッ!出て来ォ~いッ!かかって来いよォ~ッ!仕事なンだろうがァ~ッ!この税金泥棒ぉ~ッ!オレ達から取った税金でぇ~休憩してカネもらってンダロがァ~ッ!この税金泥棒~アハッハァ~!」

「♪チャ~ンカ!チャ~カ!チャァ~カ!チャ~ン!♪WWWWWO~H!♪お巡りさぁ~んッ♪あなたのしたこと知っているゥ~ッ!

♪チャ~ンカ!チャ~カ!チャァ~カ!チャ~ン!

♪皆さん知ってますかぁ~ッ?♪チャ~ンカ!チャン!チャン!チャンカチャァ~ン♪」

『警官が暴走族を捕まえる』場面見たくて歩みを止めて見ていたら、割りと気が利いている敬太のからかい叫びに人集りとなり始めた?敬太は駅利用者通行人達に聞こえる様に『警察官ありそう不祥事あるある?』を歌い叫び始めた!

『♪チャ~ンカ!チャン!チャン!チャンカチャァ~ン!』で歌い叫び始めた!広彦と違いからかい言葉が次々と湧いてくる達者な敬太だ!

平野雅昭『演歌チャンチャカチャン』

 敬太の調子の良さに人集りはニヤニヤ笑い始めた……。

「♪財布を拾ってェ~ッ!交番に届け出るとォ~♪でェ~すゥ~ねぇ~♪……♪チャ~ンカ!チャ~カ!チャァ~カ!チャ~ン!♪お巡りさんはぁ~ッ!♪『謝礼金受け取り』書類~♪WAO~!!書くのに~やたら時間掛かるのぉ~ッ!

♪チャ~ンカ♪チャ~カ♪チャァ~カ♪チャン♪

♪1時間~ン♪位掛かるのサァ~♪

♪チャァンチャァカ♪チャァカ♪チャンチャカチャンカ♪チャカ~♪

♪時間が掛かるのねぇ~ッ!♪何ぁ~ンデかぁ~?」

堺すすむ『なんでかフラメンコ』

 今度は『何ぁ~ンデかぁ~?フラメンコ』が入り始めた!

「♪チャ~ンカ!チャ~カ!チャァ~カ!チャ~ン!♪」とズレてる合いの手のアホの広彦だ!

「♪LaLaLaLaLaLaLaLaLaLa~♪何故だかぁ~ッ?♪知ってますかァ~ッ!

♪チャンチャカ!チャァン!チャン!チャン!チャン!~♪チャンチャカ!チャァン!チャン!チャン!チャン!~♪チャンチャカ!チャァン!チャン!チャン!チャン!」

『♪何ぁ~ンデかぁ~?♪チャ~ンカ!チャ~カ!チャァ~カ!チャ~ン!♪』と違う歌『何ぁ~んでか?』と叫び敬太と共に叫び歌った!

ダハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハぁ~ッ!と自分達のネタに1人で爆笑してしまう広彦は~やはりこちらも堪え性がないダメ男君だが楽しくて堪らない様だ!

 通行人達は『何故だろう?』と敬太の【なんでかフラメンコからかい叫び歌】に注目し始めた……。敬太は続きを叫び歌った。

「♪あまりにも~♪時間が♪掛かるからぁ~ッ!

♪届けた出た人がァ~♪しびれ切らして~♪

『時間がないンで~もういいですゥ~ッ!謝礼金は要りません~ッ!』てェ~♪

♪チャンカラッチャッ!!チャ~カ!チャンカラッチャッ!チャァ~カ!!♪」

「♪チャンカラッチャッ!チャ~ンカ!チャンカラッチャッ!チャ~カ!チャンカラッチャッ!チャァ~カ!♪……何ンダァ~?ヤイ!ポリ公こら~!『余計なこと言うな~ッ!』てェ~顔してンじゃねぇかぁ~ッ!皆さァ~ん!図星らしいですよォ~ッ!税金泥棒ぉ~泥棒の巻ィ~!バハハァハハハハハハハハハぁ~ッ!皆さんがぁ~納めて雇った税金泥棒~拾って届けられた財布~泥棒してやンのか~ッ!ワハハハハハハハハハぁ~ッ!」またもからかっていて笑いが堪えられぬ広彦……。我慢しなさい!アホの広彦のクセに割りと気の利いたからかい叫びだ!珍しい!

 駅利用者通行人達は『そうなのか?』『何ンで書類を書くのにモタモタ時間を掛けるンだ?』と交番の制服警官達を見出した。

「何ンダァ~?あのガキゃ~!」と『濡れ衣』に慌てて交番の中の制服警官達も表に出てきた。

「『謝礼金の~♪受け取り権利』~♪放棄するのをォ~♪待ってンデスヨぉ~ッ!……♪チャ~ンカ!チャ~カ!チャァ~カ!チャ~ン!♪」

「♪チャ~ンカ!チャ~カ!チャァ~カ!チャ~ン!♪届けた財布~どうするか言えよォ~ッ!ベェイウエェオォォ~ッ!(ベイベ~!)オゥ~イェ~イッ!アハッハァ~ハァ~ッ!」と1つ覚えの【ヘビメタ物真似】の広彦だ!

「♪届けたぁぁぁ~♪♪財布ですかぁ~ッ?……♪勿ぃ~♪論ぉぉぉぉぉ~ンッ!

♪お巡りさんのぉ~♪【お小遣い】~♪~ッ!♪チャンチャカチャァ~ン♪」

「ワハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハぁ~ッ!腹痛ェ~ッ!ワハハハハハハハハハぁ~ッ!拾得物横領って~言うンダロがァ~ッ!ベェイウエェオォォ~ッ!(ベイベ~!)オゥ~イェ~イッ!アハッハァ~ハァ~ッ!ワハハハハハハハハハぁ~ッ!」

 警察相手に気の利いたからかいを歌い叫ぶ達者な敬太と、ワンパターンヘビメタライブ物真似を繰り返し自分でうけて堪えられず爆笑のアホ丸出しの広彦の2人だ!

『本当にか?』

『泥棒捕まえる警官が泥棒する税金泥棒てか!』

『とんでもない警官達だ!』

 達者な敬太の【警察官ありそう不祥事あるある?】……まるで、いつも交番の制服警官達が『届けられた財布を~モタモタ時間掛けて~【謝礼金受け取り権利放棄】させて~着服してしまう』ということされてしまっていて、駅利用者通行人達が信じてしまっているではないか!何十人もの駅利用者通行人達が怒りの目で交番の制服警官達を睨んでいるではないか!

「確かに『そういうヤツ』もいるが…警察官はみんな『市民のため治安の維持のため……事に及んでは己の危険も顧みず……』宣誓してンだぞ!……何ンだ~通行人達が~あんなの等ァ~の言うこと~真に受けてンじゃねぇかぁ~!」

「何ンダとお~こんガキめ等ァ~ッ!」

「おいテメェ~等ァ~ッ!いい加減にしろヨォ~ッ!」と棒杖を手に2人新たに交番の中から制服警官達が

出てきた!3人の棒杖を持った制服警官が怒りに罵りながら広彦達に向かい走って来た!

「野郎~ッ!いい度胸してンじゃねぇかッ!『少年院』ぶち込んでやるぅッ!」

「パクられてぇみてぇだなぁ~ッ!こんガキゃ~ッ!」

「加藤ゥ~こらァ~ッ!この『鑑別所上がり』がぁ~ッ!次は『少年院送り』だゾウ~ッ!分かってンのかぁ~ッ!」

 やっと追いかける気になってくれた制服警官達に大喜びの広彦と敬太だ!

「やぁ~いッ!ポリ公~ッ!こらァ~ッ!パクチれるもンならパクってみろォ~ッ!アハッハァ~ハァ~ッ!」

「お巡りさァ~んッ!遊びましょ~ッ!てかぁ~ッ!アハハハハハハハハハハハハハハぁ~ッ!面白いやぁ~ッ!♪チャ~ンカ!チャ~カ!チャァ~カ!チャ~ン!♪ハハハハハハハハハハハハハハハぁ~ッ!」

 棒杖を振りかぶった制服警官3人があっという間に広彦達の乗るHONDA CB400Fまで距離を詰めた!

ブ~ン!と風切り音を立てて棒杖を振る制服警官の1人だ!当たれば骨が砕ける勢いだ!完ぺきに『公務』の名を借りた障害だ!敬太を叩きのめそうと振られた棒杖!敬太の後頭部……最近伸びてきた髪の毛に当たった!

……ご安心を……実は『威嚇』だ!敬太には恐怖だ!だったらアホなことするな!

ワァワワァ~ン!アクセルを吹かし急加速のバイクは前輪が持ち上がりウィリー状態で、あっという間に追いかけて来る3人の制服警官達と再び距離を隔てた!

「ヒィィ~ィィィィ~ッ!」とバイクから落ちそうになるは、警官からは棒杖を振られ叩きのめされそうになるはのダブルのビビりに悲鳴を上げる敬太だ!

「ワハハハハハハ~ッ!」と敬太と一緒にいるのが本当に楽しくて堪らない広彦であった!

「先輩~ッ!勘弁してくださいよォ~ッ!」

 HONDA CB400F排気音はロータリーから国道に出ると……

ボォワァァァァァァァァァァァ~ンッ!ワァワワァ~ァァァァァァァ~ンッ!と排気音を轟かせ去って行った……。


国道沿いコンビニ

1215(ヒトニィヒトゴォ)

 国道を千葉市方面に向かう広彦達だったが、コンビニに寄ることにした……。【お巡り】達をからかい叫んでいたら、かなりエネルギーを消費してしまったようだ……。

ボォボボォ~ボボォ~ボボボボボボボボボボォ~ッ!と排気音をさせて赤HONDA CB400Fが国道沿いのコンビニの駐車場に入って来た……。

「敬太何ンだ『♪チャンチャカラッチャッ~ッ!♪チャッ!チャッ!♪チャ~ン!』て~腹痛ぇ~ッ!ワハハハハハハハハハぁ~ッ!」

「ワハハハハハハハハハぁ~ッ!先輩何ンすかァ~?『♪チャンチャカラッチャッ~ッ!♪チャッ!チャッ!♪チャ~ン!』て~!【加藤ちゃんのストリップ】『ちょっとだけよォ~ッ!』じゃないンすよ~!ワハハハハハハハハぁ~ッ『♪チャ~ンカ!ラッチャッ!チャッチャッチャッ!』すよ~!」

 ゲラゲラ笑いながら『お巡りからかい』の話で盛り上がりながら走らす二人のバイクは、コンビニ駐車場には入り停まった。
 ヘルメットを外しハンドルに掛けた……。広彦は、尻ポケットからクリームソーダ財布を出すと夏目漱石(千円札)を1枚、圭太に渡した。コンビニ前で、ウンコ座り飲食休憩というわけだ……。
「さてェ~ションベン(小便)でもすッかぁ~ッ!俺、カレーヌードルとコーラなぁ!お前の分もなぁ!」
「アッザァス~!」
「余計なモン買うなよ」
「エ~?」
「バカ野郎~買うつもりか!」
「冗談ス!」
「バカヤロ~ッ!この野郎~ッ!ワハハハハハハハハハぁ~ッ!」
「アハハハハハハハハハハハぁ~ッ!」
と、下らなく楽しく笑いながらコンビニに入った二人だ。
 敬太は言われた通りにカレーヌードルとコーラを買うためにレジ待ちの列に並ぶ敬太であった。やはり昼なので昼食を買いに来る人の多いこと……
 トイレに入り小便を済ます広彦は立ち読みだ……。漫画週刊誌をペラペラめくっていると、駐車場で自分のバイクを制服姿の女子高生が、ジィ~と見ているのに気がついた……。

「HONDACB400Fってんだ!いつも、磨いてっからキレイだろ!」と、コンビニから出て来て話し掛ける広彦だ…。
ウン!と頷く女子高生はハッ!と何かに気づき、瞳を輝かせた!
「あれ~!中学校、同じだったよね~!加藤……広彦君……だよね?」と女子高生が言ってきた。
「徳間……るみ……ちゃん……だったっけ……?」
「え~?何でアタシの名前~!喋った事ないのに~!」
 可愛いから覚えている……とは、恥ずかしくて言えない広彦は返した。
「るみちゃんこそ、何で?俺の事?」
「え~!だって~!」
「俺の事~覚えてんの~俺に……気(があった?)!」
「怖かったも~ん!(不良で)」
「ズズッ!がっくり!」
「でも、女子の間で、人気あったよ!○○て、嫌な先生殴って懲らしめてくれて、女子の身体、触るイヤラシイ……」
「あ~!アイツか~!いつもバカにした目でみやがってよ~!ムシャクシャしてた時あって~見てやがったから、ブン殴って前歯2本ヘシ折ってやって!」
「え~!そうなのォ?『⚪⚪懲らしめてくれた!』女子の間でバレンタインの時、チョコあげようか~話してたのに……ブッ!……」
キャハハハハハァ!ワハハハハハァッ!爆笑の二人だ……。見つめ合い、ナンダシラナカッタァ~!と、しばらく大笑いで見つめ合う二人……。
 広彦の瞳を見つめ、るみは瞳を輝かせた。るみの輝かせた瞳を見つめ感激し、広彦は瞳を輝かせた。更に、るみは、広彦は……互いに瞳の輝きを高めあった。一通り笑い終えた二人だ。
 おかしさを吐き出し過ぎた二人は、次の言葉を見つけられず、黙ったまま、見つめ合った……。互いに、透き通った瞳で見つめ合う二人は、少し照れ臭く、広彦は思わず「良かったら乗んない?」……誘ってしまった! 
「え~!……でもなぁ~!怖いな~!」
「大丈夫!約束するよ!トバさないから!」
「えぇ~!……」
「約束するよ!……ホラ!」とミナコからパクった【指切り】小指をるみに差し出した。
「えぇ~!……本当に危なくない?スピードださない?」
「約束するよ!ホラ!」
「じゃ~!ハイ!」
♪ゆびきりげんまん♪嘘ついたら~!とまぬけな17歳の2人だ!
「♪針千本ン~♪飲ォ~ますゥ~♪」と歌うるみだ!
「♪天ン罰ゥ~くぅ~だぁるぅ~♪」
キャハハハハハハハハハハぁ~ッ!と爆笑のるみだ!
「何ンなのよォ~!【♪天罰下る~】て!キャハハハハハハハハハハぁ~ッ!」
「ワハハハハハハハハハぁ~ッ!お……面白いべやぁ~!ワハハハハハハハ~!」
……ミナコパクったことは内緒で爆笑の広彦であった……。

「あれぇ!先輩!」と、カレーヌードル2つとコーラ2本を危なっかしく持ち、圭太はコンビニから表に出て来た。愕然とした!
 座席後ろに敬太のヘルメットを被った制服の女子高生を乗せた広彦の赤いCB400Fがボォボォボォボォボボボボボボォ~ン!と排気音を立て駐車場を出て、左折して走り去っていった。圭太は置き去りだ。
オァ~ッ!と、キレて地面にコーラ瓶とカレーヌードルを叩きつけた!置き去りにキレたのか?
「ミナコさんが、いんじゃねぇのかぁ~ッ!」……叫んだ圭太の顔は怒りで赤くなっていた……。どうやら広彦は浮気?


第15話に続く……